ウインカーLED装着 その3

ウインカーリレー交換無しでのLED化

ウインカーリレーへのアクセスを試みるも、難易度が高く断念。リレー交換はあきらめて別の方式で検討。

ウインカーのLED化は、そのままだとハイフラッシャー現象になるので、リレーをハイフラがおきないICリレーに交換しようとしたのだが、リレーの設置場所が難しい箇所にあるために断念。

そもそもリレーがハイフラになるのは、LEDにすると流れる電流が不足しているので、ハイフラを起こしてしまう。ならば、LEDでも電流をたくさん流してやれば、問題は起きない。

ただしLED自体に電流を多く流すことは出来ないので、ダミーの抵抗を用意して、LEDと並列につないでやり、LEDに加えて抵抗側でも電流を消費させて、全体では通常のウインカーバルブと同様の電流が流れるようにしてやるのだ。

さて、どれくらいの電流を追加で流してやればよいか検討。まずは通常のウインカーバルブは21Wということなので、21W÷12V=1.75A。かなりの電流が流れているな。

では、LEDの電流はどれくらいか、測ってみる。すると190mAといったところ。多めに見積もっても0.2A/2W程度。 残り1.5Aも流してやる必要がある。

本来ならLED化で電力を1/10に出来ているところ、 無駄に消費させるのだからもったいないが、仕方が無い。

1.5Aも電流を流すと、消費電力は12V×1.5Aで約18W。電子機器用の抵抗でまかなえる量ではない。

セメント抵抗といった、かなり強力な抵抗を用意しないと、ダミー抵抗は作れそうにない。ネットで販売されている抵抗も、かなり大掛かりな放熱対策をしたものが売られているが、熱もかなりのものになりそうだ。

そんなところ、バイク屋にいろいろ相談していたら、あまっているダミー抵抗があるということで分けてもらった。バイク用のLED化キットの余りらしい。ありがたくいただいて、内部抵抗を測ってみると10Ω。 12Vをかければ1.2A流れるはずで、14Wくらい消費してくれそうだ。

ということで、「遅延装置」「ダミー抵抗」「LEDウインカー」の結線図を作ってみる。 これをもとにそれぞれを結線してみよう。

部材加工と準備

ウインカー側は、既存のウインカーへの接続コネクタに差し替えることで交換をする。なので今使われているコネクタと同やつを探すと、250型2極コネクタというものらしく、バイク用品店で売っていた。

左右交換になるので、ひとまずこれを購入。これが結線図のウインカーコネクタに該当する。 ここにウインカーの電源が来るわけだが、ダミー抵抗、遅延装置、ウインカーといろいろ分岐が必要なので、 このコネクタ部分からコードをいくつか出しておくようにしよう。

ウインカーコネクタのコードは、プラス側に関しては2本出力させた。グランド側はどうとでもなると思うので、とりあえず1本とした。あまり何本も噛ますと、カシメが出来なかったりコネクタに入らない可能性があったので、あまりたくさん接続は行わなかった。

今回コネクタの出力側のみ作るため、片割れのほうは不要。何かのときのためにとっておくが、 活躍することはなさそうだ。

バルブコネクタ側については、差込加工は終わっているので、電極側の調整を行う。全部ギボシ端子での接続にする。

手持ちのギボシ端子がなぜかオス型しか残っていなかったので、とりあえずオス型を取付ける。メスのギボシを追加購入しておかなければ。ちなみに結線間違いが起きないように、プラスマイナスでオスメス分けたかったのだが、ダミー抵抗がなぜか両メスとなっているので、それにあわせるために、両オスの端子とした。

ダミー抵抗がなぜそんな仕様なのかわからないが、メーカー純正品なので、何か理由があるのだろう。LEDウインカーになればプラスマイナス間違えても、点灯しないだけなので特に大きな問題ではない。

ほかの遅延装置や、ウインカーコネクタの端側もギボシ端子を装着する。 接続時のオスメスを考慮しながらそれぞれのコネクタを取付けていく。ちなみに以前購入した圧着工具を使用してみたのだが、何回かやってみることで、だんだんコツがつかめてきた。

作業前の事前の調整とかしめる時の位置と力加減がわかってきて、綺麗に端子を留めることが出来るようになった。確かに綺麗に固定させればはんだでの固定は不要で、しっかりとコードを固定できる。

最初の不慣れなときにかしめた端子は、最後にスリーブをかぶせるとき端子が取れてしまった。どうもかしめるときに力を入れすぎて、断線してしまったようだ。

力いっぱいやってもだめで程よい力加減が必要。だいぶ作業は慣れていたので、もう一度取付けなおしを行った。今度は綺麗に取り付けできた。今後のギボシ端子はかなりいい品質での取り付けが出来そうだ。やっぱ専用工具すげぇ。

ギボシ端子の取り付けも終わり、一通りの部材がそろった。後はこれをバイクに装着するだけだ。コードは少しあまり気味になる予定だが、きつきつよりはいいので、余ったコードはタイラップでうまくまとめるようにしておこう。

力尽きて

一通り部材は準備できたのだが、バイクへの装着については配線をどうしようかとか、ダミー抵抗が落ちないようにどこに取り付けようかとか、遅延装置をどこに配置しようかとか、悩むことが多く自分の頭がショートしてしまい、ひとまず冷静になるため棚上げに。

なんだか準備で疲れてしまった。もう少し落ち着いたら取付にチャレンジしよう。