ウインカーLED装着 その6

バイクに装着

完成した回路に、前作からもぎ取った電線を取付けて、バイクへの装着準備を整える。黄色のポジション出力、オレンジのウインカー入力、そして電源用赤黒。あと予備にアース線の黒をもう一本用意。 使い道は特にないのだが、テスターでの調査のときのアース用に確保してみた。

早速接続を開始してみると、ポジション出力の接続で困ったことに。LED側と回路側の両方がオスのギボシ端子で作ってあり、接続が出来ない。 どうやら前作の時点でオスメスを間違えていたようだ。これは回路側を直すしかないな。

せっかく配線してみたので、ひとまずうまく動くかを確認したいため、ビニテでオス同士端子をくっつけてみて、動作試験を敢行。

ウインカーポジションを取り出して、ポジションを無理やり結合させてバイクのキーをオン。とりあえず回路は動作してLEDが点灯。簡単にウインカーを出してみると予定通りの動作を見せてくれた。 回路的には問題なさそうだ。ギボシ端子を付け直して最終取り付けを行おう。

仮試験を終えて、また家まで回路は持ち帰る。ポジション出力以外の接続は問題なかったので、この黄色線のみ先端のギボシをメスに取り替える。

元のオス端子をギリギリで切り取り、メス端子をカバーを先に通して取付け実施。 前作からの勘違いだが、前作は回路作成時の白煙で途中終了したために、バイク装着まで達しておらず、端子の間違いには気づいていなかった。

今度は正しい端子に付け替えを行い、それぞれきちんと接続可能な状態に。LEDへのポジション出力も問題なく接続可能。これで問題なく最終形となった。最終状態での最終試験を行う。

キーオン時およびアイドリング時は初回作でもうまく動作した。しかしアクセルオンで誤動作が起きた。 今回は大丈夫だろうか。

ということで、時々アクセルを吹かしながらの動作検証。ウインカー時は問題ないが、ポジション時にアクセルオンでポジションが消える現象があったのだが、今回は微動だにせずポジション点灯のままだ。 駐車場なのであまりアクセルを吹かせることはできないが、問題ない動作。

とりあえず実走時の動作確認も行いたいので、日が暮れてからバイクで試験走行に出る。目的地はなんとなくスカイツリーに。

黒い車、特にバンの後ろにつくと自車の様子が写りこみやすい。 なるべくそんな車を狙って後ろについてポジション点灯の状態を確認。

時々ウインカーも点灯させてみて、ポジションの消灯も確認。ひとまずうまく動作しているようだ。 ということで、ポジションキャンセル回路はこれをもって完成とする。

完成かな

ひとまず完成のつもりだったが、どうも両点灯状態が頻発。 プログラム上ではウインカー信号検知でポジション電源をカットするので、ウインカーとポジションの同時点灯は起こらないはずなのだが、どうもうまくいっていないっぽい。

ライト自体のキャンセル機能で1灯が白と橙が両点灯は発生しないが、 左右での白と橙点灯は起きてしまう。再度持ち帰って試してみると、どうも検知反応が鈍くなっている。 内部の動作クロックが半分で動作しているのでは?なかなかPICは扱いが難しそうだ。

マイコン制御によるポジション点灯制御を行ったが、案外うまくいかず苦戦中。 そんな時、ポジションの点灯についての保安基準を発見。

それをよく読むと、どうやらポジションランプは ウインカー動作中には動作側のみ消灯すればよいようで、両側消灯までは不要らしい。

というか、2006年以降の車種では逆側の消灯は違反になるようだ。 苦労して両側消灯を行っていたのに、実は無駄な作業だった。適合させるために作っていたつもりが、 逆に違反するものを作っていた。

そうなると、LEDバルブ自体にポジションキャンセル機能があるので、ポジション消灯については、 LEDバルブに任せてやればよく、改造としてはポジション用電源を供給してやればよい。

となると作業は簡単で、電源は既に存在しているのでそれをLEDバルブまで届ける配線を行うだけだ。 電源を二分岐してギボシをつけただけのコードを作成。既存コードにいくつかぎぼしをかしめるだけの簡単作業だ。

バイク側の作業はフロントにある電源コネクタに接続して、ポジション用ケーブルをウインカーまで配線して、接続するだけで完了。

苦労して今まで各種装置を作ってきたが、結局簡単な電源確保とケーブル分岐で完了となった。 少し寂しい気がするが、いろいろといい経験になった。