ドライブレコーダー(MOTO-REC)購入

ドラレコ

車載カメラ

バイクに車載カメラを取付けたいと常々思っていた。 近年車にはドライブレコーダーの装着が多い。バイクにも是非装着したいところだが、ETC機器などと同様で、バイクのほうが必要なのにもかかわらず、バイク用はほとんど存在しない。 防水対策や振動対策が一番の問題と思われるが、いろいろ探してみても、車用ばかりだ。

バイクへのカメラの車載となると、ドライブレコーダー以外にもアクションカムの部類が存在する。こちらはハデな場面の撮影目的なので、かなりタフに作られており、バイクへの車載も問題ないはず。

ただしあくまでもアクション撮影で、ドライブレコーダーのようにだらだら撮影しておく目的ではない。なので、撮影しながら古いファイルは上書きする連続撮影機能はほとんどない。

代表的なアクションカムのGoProはかなり進化しているようで、画質などはかなりよい。レースの撮影なんかはこれがいいんだろうな。 2014年04月の時点ではGoProHERO3+が最新機種となっており、スマホ連携も出来てかなりよさそう。

アクションカム系は日本のメーカからもいくつか出ており、ソニーのHDR-AS30V(新たに100Vが出た様子)(写真真ん中)や JVC(ビクター)のGC-XA2(アディクション)(写真右上)や、パナソニックのHX-A100(写真左のオレンジ)などもある。 GC-XA2などは、ループ撮影機能があるようで、ドラレコ的な使い方も出来るようだが、おまけ機能のようだ。

バイク用のドライブレコーダーはかなり探さないと見つからないのだが、2009年発売のクルマメバイカム(DRE-200) は、そこそこよさそうな気配。しかし既に発売が終わっている様子。あまり売れなかったのだろうか。

白バイにも装着されたということなので、かなり実績のありそうなBVR-01。 写真を見る限りコンパクトに出来ている様子。GPS機能もあるようなので、場所と時間がしっかり残りそうだ。

ユピテルから出ているBDR-1。2013年のモーターショーでも見かけた。 上のDRE-200を焼きなおしたような風貌で、スペックも似ている。バイク専用設計だそうなので、使い勝手いいのではと思われる。

MOTO-RECというカメラ別体型のものがある。カメラは2台あるため、前方と後方や前方+自分!など 取付け箇所で好きなものを撮影できる。

ドライブレコーダー

いくつかドラレコを見てみたがレース撮影ではなく、あくまでもドライブレコーダーとしてのんびりと使用したいので、 アクションカムは外して、ドライブレコーダーに着目してスペックを調べてみた。

型名メーカ実勢価格発売日画質記録媒体GPS特徴
DRE-200KYB\30,000?2009/03VGA(640×480)SDカード×すでに発売が中止している?
BVR-01不明\23,000?不明VGA(640×480)micro-SDWiFi版や、Pro版も出ている様子。白バイへの装備実績は大きい。
BDR-1ユピテル\18,000?不明VGA(640×480)SDカード画質は320×240に落とせるらしい。録画時間は増えるがかなり画質悪そう。
MOTO-RECWINS\35,000不明VGA(640×480)CFカードカメラ別体で2カメラある。コンパクトフラッシュって。。。ニリドラというのも同じもののようだ。

まず、バイク用ドラレコは画質がVGAしかない。車用はHD画質が主流となっているが、バイク用はまだまだ。しかし画質は記憶容量との兼ね合いもあり難しいところ。もっと選択肢がたくさんあればいいのだが、バイク人口は少ない上にバイクにドラレコを積もうという人はさらに少ないと思われるため、難しいだろう。

白バイやバイク便など法人ベースで装着が進めば、もう少し広がるのかもしれない。バイク事故が多くなれば装着率も上がっていくだろうが、その流れも嫌だなぁ。

購入(MOTO-REC)

ドライブレコーダーを検討し、アクションカムでの代用も考えたが、キーオンでの自動撮影開始は必須条件で、いちいち開始ボタンを押さないと撮影開始しないアクションカムはやはり却下。

VGA画質ではかなり車に近づかないとナンバー判定が出来ないレベルだが、あたりの状況はわかる画質なので、この程度で我慢するしかないのだろう。また画質をあげるとファイルサイズが跳ね上がり、 ファイルの上書きループ間隔が短くなるので、それもよろしくない。

数少ない選択肢の中、2カメラの存在と別体式カメラのMOTO-RECを選択してみる。カメラ別体式は、カメラ部が軽く、本体を車内に隠せるので、盗まれる危険が少ない。そして本体が露出しないので劣化が抑えられ長期使用でも故障が少ないと思われる。

ただしネックとなったのは、記録媒体がCFカードであること。今はあまりメジャーではないため使い勝手が悪い。 でもその程度の問題なので、消費税増税に後押しされて、ポチッと購入した。

ネットでMOTO-RECを購入。高い買い物なので増税前に購入を済ませた。発売当初は5万だったようだが、その後3万円台に下がり、それからはあまり値段が落ちていない。

発売後だいぶ経っているはずだが、後継機種が出るでもなく継続発売されている。既に完成されていると見るべきか、売れないので後継機が出せないのか。まあ後者だろうな。

箱を開けると、本体とカメラ2機、ステータス確認用LEDが見える。 箱の中にはGPSや電源、各種ケーブル類が入っている。思ったより本体が小さい印象。

ビッグスクーターなので車載箇所は何とかなるが、スポーツ車だとトランクが無いので、 この大きさでもかなり厳しいだろう。バイク用は小さいことも重要だ。

まずは、本体。想像していたよりは小さい。でもケーブルがたくさん出ており必要なスペースは箱の大きさ以上にたくさん必要。

時刻を表示する液晶画面と音声録音有無のスイッチ。ステータス表示のランプがある。12Vにつなぐと自動で電源が入る。通電すると右上のMOTO-RECロゴが青く光る。 トランクに内蔵されてほぼ見ることが無いであろう本体だが、意外に凝っている。

カメラ2個。2cm角の立方体。本当にカメラ機能のみだ。ここは防水とのこと。上側を示すシールが「上」と 貼ってある。かっこ悪いので装着後は剥がしておこう。特に前用、後ろ用などの区別はない。 性能としては両方とも同じもののようだ。

ステータス表示用のLED。本体をトランクに入れると状態がわからなくなるが、走行中でも状況を確認できるためのランプが付属している。

故障していたのに気づかず肝心なところが映っていなかったなどの事態にならないためのものだろうが非常に重要。このあたりバイク向けにしっかり作られている気がする。
3色のLEDが光って何かを伝えてくれるらしい。

箱の中のさらに小さな箱に入っていたGPSアンテナ。これでGPSが受信できていれば、時間に合わせた位置情報もあわせて保存される。加えてスピードも保存されるようなので、スピード違反はしないようにしないと。ちなみにトンネルなどに入って電波が受信できないと、スピードは計れないらしい。

マイク。音も合わせて録音する場合に使用する。バイクなので会話などは一切録音不可。まあエンジン音なんかを拾っておくしかないかな。外に出すと風きり音だけになりそうだし、どこかにしまうとこもった音しか取れなさそうだし、使い方が難しそうだ。

外箱の中にある小箱の2個目は電源ケーブル。12Vから7Vを作っている様子。変な電圧。 本体側でさらに5Vにでも落としているのだろうか。バッテリー直結にするとエンジン連動せず、ずっと録画してバッテリーを使い切るので、きちんとACC電源から拾う必要あり。まあ電源周りはトランク内にリレーが作成済みなので、そこにつなぐ予定。少し先端は加工が必要。

本体側面のふたを開けるとCFカードが見える。付属のCFカードは8GB。 これで約7時間録画できるらしい。最大32GBまで認識可能とのことなので、最大容量に差し替えて使っていこう。

ということで、32GBのコンパクトフラッシュを購入。書き込み速度がいくつが必要か不明だったのでそこそこのレベルのものを購入。

本体付属のものは、x233だったので、それより速いx400であれば、問題ないだろう。安いところを探して5千円程度で購入。SDカードに比べると容量単価は高いが、マイナーな媒体だけに仕方ない。CFカードはちょっと前の一眼レフとかしか使わないんじゃなかろうか。

試運転

まずは箱から部品を全部出してみる。本体やカメラ、それらをつなぐケーブルなどたくさんの部品がある。それぞれをバイクのどこに配置するのかをイメージしながら、 接続方法を確認する。

ちなみに各種パーツ類は、すべて本体のコネクタに接続される。ゴムカバーの中にはコネクタがたくさんあるが、それぞれコネクタ形状が違うので、間違って挿すことはないようになっている。

ただしカメラだけは2口同じコネクタがあるが、青マルシールのあるほうが映像の左側になるとのこと。通常はフロントカメラをこちら側に挿すようだ。

バイク用のバッテリーを準備し、MOTO-RECのコネクタをすべて接続して準備を行う。本体には電源スイッチはなく、通電すると動作を開始し、電源が切れると残り数秒の撮影をして電源が切れるらしい。 CFカードもきちんと装着して準備万端。コードをバッテリーにつないで、撮影開始。

電源をつなぐと本体の各所ランプが点灯。右上のMOTO-RECロゴは青く光りだし、液晶画面には現在の時刻が表示。 液晶横のLEDとステータス表示LEDには同じ色のランプが表示された。さあ、何かが始まったようだ。

赤がついてしばらくすると消え緑が点灯。オレンジは点滅のまま。これで落ち着いたが、取説を見ると緑点灯で録画中。 オレンジの点滅はGPS未受信らしい。室内なので当然だろう。受信すると消えるようなので、緑のみ点灯が正常状態のようだ。

GPSアンテナはよく見ると赤いランプが点滅している。アンテナに関する説明は一切ないので、動作中を示す点滅なのか、衛星をキャッチできない点滅なのかよくわからない。

点滅間隔は大きく、2秒程度で一瞬の点灯。雰囲気ではただの動作中を示すランプの気がする。窓際においてみたけど、衛星の受信は出来ないようだった。

1分程度動かしてみて、電源を切ってCFカードを抜き出してパソコンに刺してみると、asfという拡張子のファイルが出来ている。ファイルサイズからたぶんこれが映像だろう。標準のメディアプレイヤーでは見れなかったのでgomを使うと再生が出来た。問題なさそうだ。

最初は標準カードを使用してうまくいったので、32GBカードを使用してもう一度起動。 こちらでも問題なく映像が出来ており、大丈夫そうだ。8GBカードは非常用としておき、 32GBカードをメインに使用していこう。