ドライブレコーダー
現在バイク用ドライブレコーダーとして、MOTO-RECというのを取り付けているのだが、改めて撮影済みの動画を見てみると、画像が悪い。ここ最近はあおり運転問題などで、車のドライブレコーダー熱も高まり、たくさんの新しいドライブレコーダーが出てきた。 これならバイク用もいいのがそろそろあるのでは?
現在の不満点は画質。720×480とのことだが、前後カメラでこのサイズのため、ひとつの画面は328×216程度だ。 そのため画像は荒く、肝心の周りの車のナンバープレートは、信号待ちなどで前の車に接近する場合などに、初めて判別可能な状態。これだと、本当の事故の場合には、状況の雰囲気はわかるが、具体的なところはわからなそうだ。
あとは、せっかくの走行動画なので、あとで観賞用にも使用したいが、なかなか動画ファイルの扱いが難しく、簡単に使用できない。特殊っぽいasfファイルという動画ファイルが出来ており、編集などで使用するにはいろいろと変換作業が必要となる。なかなか面倒だ。

画面には時刻とスピードなどが表示されるが、この時刻は内蔵時計の表示であり、これがわりと狂う。 せっかくGPSにつながるのだから、そっちから時計を自動補正してくれればいいのに、内蔵時計は狂ったまま動作を続ける。なので、なんとなく実時間と違った表示で見ることになり、不満。時計のずれた表示の動画は、証拠になりえるのだろうか?
買い替え検討
バイク用のドラレコを探してみると、今は結構そろってきていた。少し狙いを絞って探してみよう。
探すときに困った点として、クズのような紹介ページが多い。 「人気の~10選」とか、「~おすすめ8選」とかいった見出しはちょうちん記事が多いので外す。題名だけではなく、ドメイン名なども見て開かないとイライラが溜まってしまうので注意が必要だ。
必要な要素としては、
項目 | 要素 |
---|---|
画質 | ある程度周りの車のナンバーが読み取れること。 |
カメラ数 | 前後カメラが欲しい。後ろの画像もわりと重要 |
GPS | あったほうがよい。GPSがあると車速が表示できるはず。 |
バイク用 | 車用は無理。防水のバイク用は必須 |
アクションカム | 自動ループ撮影のドラレコ必須。アクションカムは不可 |
取り外し | 車体固定式。外せる=盗まれる |
その他 | LED信号機対応など |
kijimaのAD720
バイク用のドラレコとしてAD720というのがあった。 前後カメラで画質もよさそう。解像度も1280×720と結構大き目。本体には表示用の液晶があるが、バイクではたぶん本体はしまうので意味ないかも。本体は防水無し。まあ問題ないだろう。 価格は26,000円くらい。まあまあ値段がする。

アマゾンを探してみると、中国製と思われる安い奴がたくさん見つかる。そのなかでも、よさそうなものを探してみると、「AKEEYO」というところのやつが、ちょっとよさそう。
写真左のやつが上位機種のAKY-968Gで、 右のが下位機種のAKY-868Gだ。 それぞれ、26,000円と16,000円だ。双方スペックを見る限り似たような内容。 でもこれだけ値段が違うので、何かいろいろ違うのだろう。

また、同様の感じで、Blueskyseaというところからも似たような機種構成があった。写真左のやつが、DV688と上位機種で、右側のが下位機種のDV188となる。
あれ?これ下位機種のやつは上のやつとほぼ一緒だな。 こちらは左が16,000円で、右側が10,000円と上に比べて安い。 スペックは一緒っぽいし、中身は同じ気がするが、こっちはどうやらGPSが無いようだ。なるほど。

アマゾン的には「DV688」にベストセラー1位がついているので、これが売れ筋っぽい。 値段も1万円台半ばとそれなりにいい感じ。前後カメラでFHD録画となり、128GBカードが使用出来て、長時間録画保存も可能。ただし、GPSが無いのがネックか。 やはり知らない場所での場所特定や、速度、時刻などのために、GPSがあってほしいな。どうやらオプションでつくらしい。
普段は楽天を利用しているのだが、楽天はバイク用ドラレコの機種の種類に乏しく、売れ筋から外れてしまうバイク用品の品ぞろえは悪い。売れ筋ばかりを置いてて2億種類とか言ってる楽天は、とても残念。
いろいろとアマゾンを見ていたのだが、GPS付きのDV688っぽいやつが隣にあった。 しかも値段は+622円。

さすがにこれはワナだろうと思って見てみる。商品名にはDV688の記述なし。載せてある写真はDV688そのものっぽい(嘘写真も多いから信用できないけど) しかしDV688と同じBlueskyseaが出しているし、謎だと思っていたら、 商品レビュー欄にはDV688+GPSだったとの記載があった。
なるほど、皆悩みつつポチったようだが、結果オーライだった様子。完全に鵜呑みにはできないけど、乗っかってみてもいいかなと、ついつい購入してしまった。 もう少しいろいろ吟味するはずだったのに。
購入
なんとなくいいもの見つけた気になり、購入してしまったドラレコのDV688っぽいもの。商品紹介上では前後2カメラ、FHD録画、GPS装備、本体防水、128GBSDカード可能と、いろいろ良い内容。
ただしこれらを鵜呑みにしてはいけないのが、アマゾンであり中華製品だ。 商品が届いて動作確認まで油断してはいけない。というか駄目なやつ来たところで、もうどうしようもないけど。

アマゾンから到着した段ボールを開梱してみると、なかから出てきた箱には、DV688の名称が記載してあった。 どうやらこいつはDV688らしい。なんとなく何者なのかが判明してよかった。

内容物にはGPSアンテナも入っていたため、GPS付属のDV688ということで確定なようだ。 5~6,000円するはずのオプションのGPSが+600円で購入できてよかった。

全体の内容物はこんな感じ。メモリカードも32GBが付属ですぐ使えるようになっている。 とりあえず、何だかよかった。

部材
まず最初に、本体部分を見てみる。本体には液晶表示があり、カメラの映像を表示できると思われる。 そして大きな特徴として本体部分も防水となっている。
液晶での表示可能なドラレコでの本体が防水というのは、 ほぼ無いのではないかと思う。バイク用に特化したドラレコならではだろう。
右側から出ているケーブルでそれぞれ各種機器につながるのだが、接続間違いが起きないように、 コネクタは色分けされており、同じ色を接続するだけでそれぞれを間違いなく接続できるようになっている。 小さな工夫なのだが素晴らしい。ただし、カメラは黒2つなので、どっちがどっちかは不明。

カメラは2つ入っているがどちらも同じものらしく、特に違いは見当たらない。そこそこ大き目なカメラで、当然ながら完全防水。台座部分をうまくバイクに固定して取り付けることになるだろう。

ちなみに裏側には矢印が書いてあり、この矢印がカメラの上を指している。 なので、矢印がちょうど真上を向くように取り付ければ、上下方向は正しい。台座のねじを緩めると、回転できるようになるので、緩めてから回転させてカメラの上下を合わせたら、 最後にしっかり締めこむようだ。

カメラ用の延長ケーブルが3本付属している。1mが2本と、3mが1本らしい。本体のバイクの取付位置により、 カメラケーブルの取り回しが決まってくる。これらをうまく使って取り付ける必要がある。 それなりに太くてしっかりしたケーブルなので、簡単に千切れたりすることは無いだろう。

スイッチのケーブル。LEDのインジケータ表示とボタンによる静止画撮影や動画のロックなどが可能となるボタン。さらにこれにはマイクもついているらしいので、音を拾うのにも活用する。
設置場所は考えないと、 風の音ばかりになったり、余計な声を拾ってしまうことになるかも。試行錯誤が必要そうだ。

バッテリーの12Vに接続するコード。途中に四角い何かが入っており、たぶん降圧用のレギュレータだろう。 途中にヒューズが見えないのが心配なのだが、ヒューズは無しなのかな?

ちなみに、内部へは5Vの入力があればよい様子で、電源ケーブルとしてUSB直結のケーブルも同梱されている。 バッテリー直接配線ではなく、USBコネクタが用意されている場合には、こちらを使うと楽だろう。

オプション品となるGPSアンテナ装置。コネクタの色状態から、どうやら電源コネクタの途中に差し込むようだ。確かに本体からGPS向けのコネクタは用意されていない。オプションとして別途購入すると、5,000円くらいするらしいが、今回は622円相当での購入となり、よかった。GPSがいろいろ役に立つことを願いたい。

接続コネクタなのだが、それぞれが色分けして、誤接続されないような工夫がされていて、とても親切なのだが、さらによく見ると、コネクタには矢印が刻印されており、それぞれの矢印同士を合わせてつなげばきちんと刺さるようになっていた。
これまたとても親切で好感が持てる。そしてこのコネクタは割と固い。抜き差しするときは大変なのだが、これなら少々の振動で外れるようなことは無く、一度きちんと接続すれば外れるような心配は皆無となる。目的に合わせた良いコネクタ選定をしてありすばらしい。

SDカードは、microSDを差し込む。本体の側面にあるゴムパッキンの蓋を取ると、カードスロットが見つかるので、 ここにマイクロSDカードを差し込む。ゴムパッキンは完全に取れるので、これを無くしたらどうしよう?
カード取り出しの際には外すものだから、わりと頻繁に取り外すことになりそう。また、いたずらで外されたりしても困るな。 何か対策を施したいところだ。
また、SDカードは、正面に見て裏返しで差し込むこととなる。内部の部品配置の問題だとは思うが、いまいちわかりづらい。

あと、細かい部品として、機器のマウントのための部材や、ねじ類、両面テープなどが入っている。 ちゃんと六角レンチなんかも入っていて、配慮がしっかりしている。

準備
取扱説明書を読んでみると、まずは最初にクイックテストを行えとのこと。 要は最初に機械が壊れていないかのチェックをしておけということなのだろう。 たしかにバイクに取り付けた後で不良が見つかると、かなり面倒なことになる。ちなみに取扱説明書はこちら (BlueskyseaのDownload)
ということで、クイックテストを行ってみる。電源は2A出力可能なUSB電源を用意。 カメラ×2、リモートスイッチ、GPS、マイクロSD、そして最後に電源を接続してみる。 すると、軽快な音とともに、画面表示が出て起動開始。

いろいろと何かが起こり収拾がつかないが、とりあえず取扱説明書を読みながら状況を整理する。 本体のLEDが赤点滅しているが、これは内部バッテリーの充電中とのこと。じゃあ特に問題なさそうだ。 充電完了で赤常時点灯になるらしい。ちょっと警告灯っぽくて嫌だな。
また、同じ場所で青のLEDも点滅している。これは録画モードとのこと。再生モードになると、点灯になるらしい。 となると、青点滅で赤は無視が正常状態っぽいな。リモートコントローラ側も小さいLEDだが同様らしい。

状態がわかり、特に問題なく動作していることが判明。画面にはsdカードのフォーマットらしきメッセージが出ているので、 フォーマットをしてもらう。左の上側にあるボタンがメニューボタンらしいので、まずはこれを押して設定確認をしよう。

まずは設定メニューを一通り見ると、Languageという項目がある。ここでOKを押してみると、言語の選択肢が出てきて、 その中に日本語があったのでこれを選ぶ。中国製品で日本語があるのは珍しい気がする。まともな日本語メニューが出ればよいが。

メニューの内容はたくさんあり、いろいろと設定可能な様子。 以下、今回設定した内容を記載。
項目 | 内容 |
---|---|
録画解像度 | 1080p(720pも選択可能) |
静止画解像度 | 5M(1/2/5/8Mから選択) |
ループ録画 | 5分(1/3/5/10分から選択)デフォルトは3分 |
マイク音量 | 中(高/中/低)から選択。デフォルトは高 |
スピーカ音量 | 高(高/中/低)から選択。 |
タイムゾーン設定 | 自動(自動/utc12~)から選択 |
言語設定 | 日本語(英/中/韓/~)デフォルトは英語 |
露出補正 | 0(-3~+3の7ステップあり) |
電源周波数 | 50Hz(50Hz/60Hz)デフォルトは60Hz |
リアカメラの鏡像設定 | on |
画面の消灯時間 | 消灯しない(3/5/消灯しない)デフォルトは3分 |
電源オフの遅延 | 3秒(3/5/10秒) |
Gセンサー感度 | 中(高/中/低) |
GPS位置情報サービス | on |
システムアラーム通知 | on |
自動録画 | on |
日時設定 | 現在時刻を設定 |
メモリカード容量 | 29.6/29.7G |
メモリカードのフォーマット | フォーマット時に実行 |
工場出荷設定に戻す | |
バージョン番号 | YZ-688-20190313 |
カメラについては2つあるコネクタもカメラも同一なので、AカメラとBカメラが判別できない。 Bカメラが後方用と思われ、Bカメラのみ鏡像設定が用意されている。 表示切替で、画面表示をA⇒Bなど変更できるが、現在表示がAなのかBなのか不明なので、結局わからない。
なので、そのまま自動録画をすると、録画ファイル名にAやBの名前がつくので、 それでどちらのカメラがA/Bなのかを判断した。またバイク取り付け時に悩むと思うので、コネクタにわかるようにシールを貼っておいた。

メモリカードは別途128GBを購入し、最大容量のSDカードをを入れておく。1分で6MB×2くらい消費するようなので、128GBだと、128000÷12≒10,000分≒166時間≒7日とかなりの時間が入る様子。
画像はFHDと大きいのだが、録画ファイルがmp4とかなり高圧縮がかかっており、ファイルサイズが小さいと思われる。また、一般的なファイル形式らしく、通常の動画編集ソフトで簡単に読み込めた。後で見るのも簡単でありがたい。
その後の検証で、間違いが発覚。 最初は少ない時間で計算していたのでどうやら違っていた。5分ファイルにしたところ、だいたい284MBとなる。 284÷5≒57MB/分となるため、どうやら上記の10倍必要らしい。 となると、128GBだと、128000MB÷120MB≒1000分≒17時間 という計算になる。7日のつもりが、17時間とはなかなか厳しい。1泊ツーリングでぎりぎりくらいだろうか。

電源ケーブルの先端がバラ線となっているので、事前にこれを処理しておく。コネクタとしては110型2極を使用。 リレー付きの電源としてバイク側には自作のコネクタが用意してあるはずだ。

コネクタ取り付けも、最近は慣れてきた。結構これも奥が深く、最初はペンチだけで作っていたが、 やはりきちんと工具を使わないときれいにはできない。また、熱収縮チューブも使って見た目もきれいに仕上げる。

バイクのシート下トランク側には遅延電源が用意してある。ドラレコはこの遅延電源に接続したいと思うが、どうやら遅延用はコネクタが違っていた。もう電源ケーブルにはコネクタを取り付けてしまったので、 変換ケーブルを作成する。無駄にコネクタとケーブルが増えるが、まあしょうがない。
