ドライブレコーダー(DV688) その2 取付編

リアカメラ

事前準備が完了したので、バイクへの装着を開始。まずはバックカメラの配置を行う。バックカメラは、元のカメラと同じ位置に配置する。元のやつでもここはあまり揺れが発生せず、しっかりと台座もあり取り付け位置としてはちょうどよい。

まずは既存のカメラを撤去。タイラップ止めしていたので、ニッパーで切断して取り外す。

以前のカメラと比べて大きくなり、台座も大きいのだが、うまくナンバープレートの台の上に乗っかった。 振動などで飛んでいかないように、ねじ止めかタイラップ止めをしておきたいが、まずは両面テープで仮止め。 最終調整は後で行う。

カメラの水平はきちんと出しておく。こんな時はあくまでも目安ではあるが、スマホが役に立つ。スマホの水準器でカメラにくっつけて水平を確認。バックカメラはいったん水平で取り付けてみる。 最終的には映像を見て確認が必要なのだが、大体これで問題ないはずだ。

後ろから見ると、こんな感じ。よく見るとカメラがあるのがわかるが、テール周りは少しごちゃごちゃしており、カメラは気づきにくい。今時はカメラがあることをアピールしたほうが良さそうなので、もっと目立ってもいいかも。 でも「ドラレコ撮影中」のシールまではまだ不要かな。

配線と既存機器撤去

バックカメラを取り付けたので、長い3mの延長コードを取り付けて、フロントまで這わす。シート下までは、カウルの外側を這わしてきて、シートからフロント部はカウル内部を這わすこととする。

この際、電源ケーブルもシート下から一緒に這わせる。つまり2本ケーブルを通す。前のドラレコは本体をシート下に入れていたので、いろんなケーブルをシート下まで這わす必要があったのだが、 今回はフロント部分に集中させてみようと思う。

サイドカウルを剥がして、既存のケーブル撤去と、新しいケーブル敷設を行う。 エンジンのすぐ脇を通るので、熱が心配だが、以前のコードも溶けることなく問題なかった。同じところを這わしている100均のオーディオ延長ケーブルでさえ問題ないので、大丈夫だろう。

カウルがしっかり取り付けてあるので、カウルはがしは結構苦労する。残念なことにカウルをもとに戻すと、 手元にねじが一つ残った。どこのねじを忘れたんだろう???

次はフロント回り。まずは以前のカメラの取り外し。タイラップ止めしていたので、タイラップを切断して取り外す。 この位置でのカメラは、アイドリング時に振動で画面が揺れていたけど、走り出すと安定していたので、案外いい位置だったかも。 実際の目線に近いしね。

そして、状態インジケータもとりはずす。現在の状態を表示するだけなのだが、シートトランク内にあって、状態のよく見えないドラレコの現在の状態がわかるのは便利。

カード入れ忘れがたまにあるので、それのお知らせは助かった。また、トンネルに入ってしばらくすると、オレンジが点滅してGPS不可など、 いろいろと状況説明してくれた。

GPSアンテナも取り外す。表面が一部白くなっているが、これはこの上に覆いかぶさるカバーとの接触跡。 結構厚みがあり、カバーと接触していたようだ。

とはいえ、負荷のかかる場所ではないので、こすれた傷がついた程度だ。 GPSはずっと機能していたので、何も問題なかったようだ。 ちなみに左側にある似た機械はETCのアンテナ。こちらはバイク屋で取り付けてもらっており、しっかりしている。

そして、新しいGPSアンテナの取り付けを行う。前回と同じ場所だとカバーと干渉するようなので、 カバー形状を見て空間の空いている箇所を探し、この位置に取り付けてみた。 アンテナの上はプラスチックカバーのみなので、前回同様問題なく電波を受信できるはずだ。

仮動作

いったんここまでで仮接続して、動作チェックを行ってみる。 配線済みのバックカメラと電源コード、GPS、スイッチ、フロントカメラを接続したら、バイクのキーをひねる。

するとドラレコに電源が入り、起動した。画面にはカメラの映像が出たので、ここまでは問題なく動作しているようだ。

残りは、フロント部分のカメラと本体およびスイッチだ。フロントカメラの配置をどこに取り付けるか悩む。 また、本体もカウル内部にしまっておくのか、見える位置に配置するのか悩む。

本体については、カメラ状態のチェックも兼ねて、見える位置に置いたほうがよさそうだ。 また、SDカードの取り出しもあるので、見える位置のほうが扱いやすい。

ただし、盗難といったリスクも増えてしまうので注意が必要。 設置候補としては、ハンドル上にマウントする案と、メーターパネル付近に取り付ける案。 それなりに大きいので、振動などで落ちたりしないようしっかりとした取り付けが必要だ。

取り付け位置検討

本体の取付位置だが、メーター上のフロントスクリーン下あたりがよさそうな気がする。それなりの空間があり、本来は前方からの整流用の空気が流れる部分だが、少々遮っても問題ないだろう。 走行時に邪魔になる場所ではないし、目線を落とせばすぐ見える場所となるし、よさそうな気がする。

ただし、問題は固定方法。本体裏側にGoProっぽいマウントが付属しているので、これを駆使して取り付けることが出来るかもしれないが、難しそう。

そこで、目を付けたのが、カウル上部のねじ。前側カバー取り付けのねじなのだが、 こいつを固定用のねじとしてうまくDV688を取り付けられないか? ひとまず寸法を採取。直線的ではあるが、いろんな角度がついていて、若干複雑な形状。

マウント作成

メーター上部のカウルの上に本体を取り付けるためのマウントの作成を検討。

うちには、3Dプリンタがあるので、これを使って何とかマウントを作ってみようと思う。まずは、ねじ位置とV字箇所のフィッティング確認。V字部分は160度開いた状態で、 ねじ穴位置が一致するよう、試作品を作成。足の長いねじに取り換えて取り付けると問題なく取付完了。

実はDV688向けの台座部分も用意してみたのだが、これだと角度が上向きすぎており、使えない。 どっちかというと手前側に向いたほうがよいので、ねじのある面ではなく、その手前がわの面に乗っかるようにしたい。

ということで、手前側の面にもフィットするよう形状変更。取り付けはねじ位置を使用するので、ねじ面とねじ穴は用意しつつ、 手前側の面にも一致するよう拡張。そしてDV688が取り付けできるように、DV688向けねじ取り付けバーを用意。さてどうなるか?

取り付けてみると何か違和感が。真上から見てみると、角度の変わる谷の位置が何かズレている。だからしっくりこない?

また、手前側のV字角度はぜんぜん違っていたようで、真ん中が8mmも開いていた。もう少しきちんと角度を測らなければ。

しかし見た目簡単な形状なのだが、いざ3D-CADで設計しようとすると、素人には難しい形状。素材はPLAで作っているので、ザックリ作ってやすり掛けするのも厳しい。試作品をいくつも作ることになりそうだ。

手前側角度を調整し、ほぼフィットする形状にできた。とはいえ、全体的な長さや幅などの調整箇所はまだまだ多い。 一つ一つ潰していこう。

カメラマウント

試作と測定を行う中で、本体取り付けのためのマウント作成を行っているのだが、あわせてカメラも取り付けてみてはと思い付き、GoPro方式のカメラマウントも追加してみる。

本体の取り付け位置から、カメラ取り付け位置を決定。案外カメラが大きいので、予定していたマウントをはみ出てしまったが、なんとか引き伸ばしてマウントを取り付け。強度が若干不安だが、何とか完成。 右端のマウントはベースから少しはみ出ているのがわかるだろうか?

カメラを取り付けてみると、問題なく取り付け可能。ねじをしっかり締め点ければ、案外強度はある様子。 バイクの振動にやられない限りはしっかり支持してくれそうだ。

しっかりと測定して設計したのだが、しっかりしすぎて失敗。実際にカメラと本体を取り付けようとすると、 本体の側面にはゴムの蓋があり、蓋の取っ手が少し盛り上がっていて、ちょうどカメラと干渉。

そのために本体は少し横にずれてしまい、本体用のねじ穴に合わなくなった。カメラの中心位置と本体の中心位置が一致してしまい、それぞれの出っ張りがちょうど干渉してしまう状態となった。なかなかうまくいかないもんだ。

カメラマウント位置をずらし、本体が蓋つきでも取り付けできるように調整。今回からは材料のフィラメントが青に変更。 前回までのオレンジは無くなってしまった。青もそれなりに目立ってしまうので、最終設計が出来たら黒いフィラメントで作成したい。

だいぶ出来た気がしていたが、よく見るとまだ致命的な問題が。しっかり位置合わせをしてみると、ねじ位置が間違っていた。左右の位置は正しかったが、前後の位置が間違っている。5mmほど奥に向けてねじ穴の引き伸ばしが必要。ゴールは遠い。

本体取り付け

ドラレコ本体をマウントに取り付けるために、本体裏にあるねじ穴を利用して取り付けを考えていたが、 このねじ穴はカメラマウント用のねじが切ってあるらしい。カメラの三脚のねじは「1/4インチサイズ」というねじ規格らしく、普通のミリねじなどではない。ホームセンターに売ってるといいけど。

DV688のパーツ袋をあさっていると、本体固定マウントに真ん中に固定ねじがついているものがあった。 この真ん中のねじを取り外せば、よい長さのねじになるのでは?

ということで、真ん中のねじを取り除いて、マウンタとドラレコ本体をこのねじで取り付けてみると、ちょうどよい塩梅に。真ん中にあったねじの厚みとマウンタの厚みがほぼ一緒で、 かなりぴったりな取り付け具合。これはちょうどよかった。

とりあえず、ここまでの試作品は以下。これ以外にも印刷ミスなどの失敗作もあり、実際にはもっと作っている。右端の小さので2時間、それ以外は4時間コースなので、結構印刷時間だけでもたくさんかかっている。

なんとか実用に耐えられそうなものが出来たので、実際に使ってみようと思う。