実走と感想
本体取り付けが終わったので、実走してみる。梅雨入りで毎週土日が雨となり、なかなか乗る機会がないが、雨の止んでいるあいまに少し走行してみた。
事前にわかっていたが、電源が入ると最初に映るのはカメラAで前方画像。できればバックモニタ代わりに、 カメラBがデフォルトで映ってほしいところだが、最後の表示カメラを覚える機能は無いらしい。

また、実際に走りながら液晶画面を見て気づいたが、画面が小さくあまりバックミラーがわりにはならない。 停車時に後方確認する程度ならよいが、広角カメラをあの小さな画面で見るのは少し無理があるようだ。

さらに重要な問題が発覚。本体を水平(垂直)に立てるようにマウントしたのだが、 そうすると乗車時には画面を少し見下ろすように見ることとなるのだが、あまりいい液晶ではないため、 画面がまともに見えない。なるべく液晶画面を正面から見ないと、駄目らしい。

あと、最初の走行ではまだカメラのレンズ保護シールを付けっぱなしだった。画像は水色フィルタがかかっていた。

平置き時でも感じていたが、DV688本体のボタンは非常に押しづらい。ましてやバイク乗車でグローブ付けた状態は無理。 本体ボタンの操作はするものではない。

また、起動時にピコーンといった音がするのも、いまいち邪魔。LEDのインジケータでしっかり状態表示してくれれば、 起動音は不要。せっかく鳴るのなら、GPSを捕まえた時に音が鳴ってほしい。

最初の走行時にドラレコに対して感じたのはこんなところだ。
動画
では、走行終了後SDカードを抜き出して動画ファイルを確認。見たところ、画質はかなり良い。ネット評判では画質が悪いとのことだったのだが、自分にとっては十分すぎる画質だ。
しかも、レンズ保護シールがついている状態の映像!でだ。以前のMotoRecが悪すぎたのだろうか。 これでよくないというなら、車用のドラレコなどは、もっと綺麗なのだろうな。

なお、SDカード上にはsosフォルダがある。ここには大きな衝撃があった際や、リモコンスイッチ長押しでロックファイルを作った際に、何か置かれると思うのだが、中を見てみると何もない。
バイクなので車よりは衝撃の大きい場面が多いと思われるが、とくにsosフォルダには何もなく、ビデオファイルもsosらしきものはできていなかった。Gセンサー感度は「中」としているが、 通常運転で反応するようなことは無かった。

1ファイルを5分設定としているのだが、だいたい285MB程度のファイルとなっている。 気になったのが、AカメラのファイルとBカメラのファイルがきちんと同期していない。 0.3秒程度ずれている。 ちょうど同期した動画ファイルを作るつもりは無いようなので、前後を同期して見たい時には、 ずれている認識で調整が必要。

この動画には、GPS情報も埋まっているらしく、専用プレイヤーを使うことで、地図情報と同期して表示可能とのこと。 ちょっと試してみよう。
アプリの入手は少々面倒なのだが、まずはBlueskyseaのHPから ダウンロードを選択して、 一覧にある「DVR688 GPS Player Download link」をクリックする。

すると、wordファイルのdocxファイルがダウンロードされる。このwordファイルを開くと、Windows用とMac用のプレイヤーアプリのダウンロードurl(googleDriveのリンク)が記入されているので、 これを選択してアプリのインストーラをダウンロードする。 windows用は、「dv688_GPS_player_v2.05.07.msi」がダウンロードできた。

では、これをダブルクリックして、インストールを行う。すると、「LIGO」というソフトがインストールされた。 デスクトップにショートカットができるので、ダブルクリックして実行してみる。

LIGOという動画ビューアが起動された。右側にはgooglemapが表示されており、フォルダアイコンから動画ファイルを選択すると、動画再生とともに右側のgooglemap上に動画内での移動軌跡が赤線表示され、 現在位置を表すピンが移動する。わりと分かりやすい表示だ。

現在位置と一緒に動画表示されると、どこを走っている状態なのかがわかりやすくてよい。 でも、専用ビューアじゃないと見れないのはちょっと残念。googlemap仕様が変更時などに、きちんとアップデートされるか不安だ。
MP4
動画ファイルにGPS情報が入っているのが不思議だったので、少し調べてみた。 探してみると、同じことを考えている人がいた。
ドライブレコーダーの動画からGPSデータを取り出したい(Qiita)
これによると、動画ファイルは内部ではBOXといった構造となっており、 いろんな情報を持たせることが出来るらしい。
そこで、「mp4box」をダウンロードしてインストールしてみる。 ダウンロードしたら実行してインストールするが、すこしヤバめのアプリのようで、windowsがガードした。 ウイルスバスターもアドウェアとして認識するので、駄目アプリなようだ。

もう少し探すと、「Mp4box 0.4.6」があるので、こちらをダウンロードする。 これを解凍すると、コマンドプロンプト用のexeができるだけ(と、テキストドキュメント)なので、こちらを使用してみる。

では、コマンドプロンプトから解析を実行してみる。
>mp4box test.mp4 [iso file] Read Box "text" failed (Invalid IsoMedia File) [iso file] Read Box "stsd" failed (Invalid IsoMedia File) [iso file] Read Box "stbl" failed (Invalid IsoMedia File) [iso file] Read Box "minf" failed (Invalid IsoMedia File) [iso file] Read Box "mdia" failed (Invalid IsoMedia File) [iso file] Read Box "trak" failed (Invalid IsoMedia File) [iso file] Read Box "moov" failed (Invalid IsoMedia File) Error opening file test.mp4: Invalid IsoMedia File
なんだかダメみたい。
mp4のbox構成はあるみたいなので、少し自分で解析してみる。 存在するboxは「ftyp」「moov」「free」「mdat」「skip」の5つが入っている。 mdatが一番サイズが大きく、これが動画情報なのだろう。調べてみると
moov: メタデータを格納
mdat: 動画や音声などの実データを格納
だそうだ。だいたいこんな構造。
dv688.mp4 ├ ftyp ├ moov │ ├ mvhd │ ├ trak │ └ trak ├ free ├ mdat └ skip
「skip」boxの中にどうもgpsデータが詰まっている様子に見えるので、ここを探ってみる。すると、先頭424byteのあとから、「####」始まりでブロックらしきものが見える。 132byte/recordな感じで5分の動画に299レコード存在。1秒ごとのGPSデータだろうか?
1recordの内容については、「#」終わりに4byteくらいのデータ長(でもここだけintelオーダー?)があり、それ以降は、カウンタ値っぽいもの、日付時刻っぽいけど解析できない内容など、詳細不明。 誰か解析してくれないかなぁ