バイクナビ(zumo550) Bluetooth編[BT81]

Bluetooth編

zumo本体には音声を出力するスピーカーもなければ、音声出力端子もない。よってナビゲーション音声を聞くためにはzumoに内蔵されているBluetoothを使用して、聞くことになる。

Bluetoothにはいくつかの接続方式(プロファイルというらしい)があり、対応した機器で接続が必要となる。携帯電話用に持っていたBT81という機器でつないでみると、うまく音声を聞くことができた。

BT81とのペアリング

Bluetoothはペアリングという行為を行って、双方の機器の接続を行う。これは最初に1回だけ必要で一度覚え込ませたら、後は何もしなくてもつながってくれる。 まずはzumo側でペアリング準備を行う。メニュー画面から右下の設定ボタンを押す。

メニューでBluetoothを押す。

Bluetoothメニューで、ヘッドセット接続の追加を押す。

Bluetoothの検索開始画面になるので、BT81を近くに置いて、準備を整えたらOKを押す。

Bluetooth機器の検索が始まるので、BT81側をペアリングモードにする。

BT81はボタンを8秒くらい押していると、LEDが赤青の点滅になり、 これがペアリングモードの状態。この状態でzumoの近くに置いておく。

zumoでBT81を発見したら、画面に表示される。 BT81が選ばれている状態(1つしかないので必然的に選択状態)で、OKを押す。

接続処理が開始される。パスキーが必要な場合もあるが、デフォルトでうまくつながったようだ。

ペアリングが成功すると、このようなメッセージが出る。

メニューに戻ると、ヘッドセット接続は、「追加」から「変更」に変わっている。

変更メニューを押してみると、機器にBT81が増えている。 切断や削除を行うときはこの画面から各種ボタンを押す。

トップメニューに戻って見ると、画面の上の方にBluetoothマークとヘッドセットマークが表示されている。 たぶんこれは接続状態を表示しているのだろう。

Bluetooth(BT81)について

手元にあったBluetooth機器のBT81だが、これはSoftbankSelection機器のワイヤレスオートレシーバ SBSBT81AIRという機器になる。

ソフトバンクから携帯電話のヘッドセットおよび音楽再生用に発売されているもので手持ちの911Tで使用できると言うことで購入。ワイヤレスでの音楽再生とリモート操作、 およびハンズフリー通話が可能。

本体はクリップになっており、ポケットなどに挟んで持ち運ぶようになっている。 一番の特徴として、ヘッドホン端子があるので、自分の好きなヘッドホンに付け替えることができる。 案外Bluetoothレシーバは、ヘッドホンケーブルが直結だったりするので、付け替え自由なのは良い点だ。今回はこれのおかげでzumoにも使用することとなったのだ。

電源は内蔵の充電電池で、USB端子で充電する。本体上部にミニUSB端子があり、ここにUSBケーブルをつなぐと充電が始まる。

残念な点は充電しながらの動作ができないこと。これが一番痛い!。フル充電で5時間ぐらいは持つので、通勤の行き帰りでは問題ないが、ツーリングでは夕方に切れてしまうので、いまいち。 携帯電話のように充電しながら動作って、難しいのかなぁ。

BT81は図のように、ライドコムに接続している。ライドコム本体はシート下トランクに 入れてあり、BT81もそこに入れてみたが、Bluetoothはとぎれることなく使用に問題ない。 高速道路をスピードを出して走ったときでも切れることはなかった。ただ騒音で何も聞こえなかったけど。

問題点1
zumoとBT81のBluetooth接続だが、携帯電話とBT81の接続とどうやら違っていることがわかった。zumoで音楽再生ができるのだが、聞いてみるとどうにも音質が悪い。ちょうどAMラジオぐらいだ。

そこで調べてみると、どうやらBluetoothプロファイルに問題がある。 BT81は4つのプロファイルをサポートしているが、zumo側は2つのみ。 あくまでも携帯電話の接続用となっているようで、音楽再生のA2DPがサポートされていないようだ。 たぶんこのプロファイルでつながればいい音で聞こえるのだろうが、これはちょっといただけない。

問題点2
現在BT81はライドコムに接続して、ヘルメットで音声を聞いている。 BT81の音声出力はライドコム接続されているので、このように聞くことができるが、マイク入力は無いので、 何もすることができない。なので今後携帯電話-zumo-BT81と接続しても、通話することはできそうにない。

BT81の延命について

ワイヤレスレシーバBT81でBluetooth通信が十分できることがわかったが、最大の弱点が電池寿命が短い。

音楽を再生していると3時間程度しか持たず、通常のナビだけだと5時間ぐらい持つ。 しかし1日は持たないので、ツーリングに出かけても夕方にはきれてしまうのだ。

BT81の長寿命化

BT81の長寿命化を考える。一番良いのは充電しながら動作してくれるのがよいのだが、充電用のUSBにプラグを差すと充電モードになってしまい、通信が切れる。充電しながら動作はしてくれない。そこでどうなっているのか分解してみる。

とりあえずあけてみた。何がなんだかわからないが、充電電池っぽいものが真ん中にある。 上の方にはUSBミニコネクタ。そしてヘッドフォン用プラグ、下の方にはコンデンサマイクらしきものがある。

ちなみに、カバーは開閉できるようにはなっていないので、一回開けるとカバーの爪とかが壊れる。 きれいに元通りに戻すことはできない。後戻りはできないのだ。

要するに電池を長持ちさせればよいのだから、なにか容量の大きな電池に変えればよいはずだ。 とりあえず今つながっている電池の電圧を測ってみたら、満充電状態で4.2Vくらいだった。 電源を入れっぱなしで電池を使い切ったら、3.3V位で電池切れとなった。

この充電池と同じタイプの容量の大きいのがあれば良いのだろうが、よくわからない。 じゃあ、充電電池のところに並列に電池をつないだら電池が長持ちするんじゃないだろうか? シロート考えではあるが、電池も1個より2個並列の方が長持ちすると、小学校の理科で習った気がする。 4.2Vくらいの電圧で並列につなげばよい気がする。

手元にはeneloopがあるので、これをつなぐことを考える。eneloopなら電池が切れれば充電すればよいし、 いろいろ役立つはずだ。1本の電圧を測ってみると、満充電状態で、約1.4V程度ある。3本だと4.2Vと丁度良さそうな気がするが、奇数本使うと後々充電がめんどくさいので、4本で5.2Vとして、ダイオードをかまして電圧調整することにした。

ダイオードを入れておけば、eneloopへ逆電流が流れ込むこともなく、安全かも。 ダイオードを挟み込んで調べたところ、2つつないでやれば4.6Vと良さそうな電圧が出てきたので、 これでチャレンジしてみる。

分解状態のまま、eneloop×4とダイオード×2をBT81に外部接続して動作させてみる。失敗だったら壊れるだろうと思っていたが、案外問題なく動作した。

なんとなくeneloopからBT81の充電池へ充電電流が流れているようだが、たいしたことはないだろう。ひとまずこの状態でずっと動かしてみると、2日間動き続けた。音楽再生をしながらの2日間なので、かなり持つ。 大きな失敗もなく大成功のようだ。

eneloopによる外部電源化が問題なさそうなので、実際に使えるように分解したBT81を元に近い状態に戻す。また外部電源が取り付けできるように、電源部からは外にコードを出しておき、ケースに穴を開けて通せるようにする。 ダイオードは基盤に半田付けした。かなり細かい部品で小さな半田こてがないので、苦労したがなんとか取り付けに成功した。

電池ボックスとはコネクタで接続できるようになっているので、単体運用も可能だし外部電池運用も可能となっている。 今度はこの状態で5V電源(USB外部電源)でも運用可能かを検証してみようと思う。