バイクナビ(zumo550) WayPoint編

WayPoint編

zumo付属のマップソースではwaypointという名称で地点登録ができる。そしてこのwaypointはzumoへ転送することができる。でもマップソースのwaypointは使いにくい。 わざわざマップソースを使用しなくても、サポート対象外となっているが、POILoaderというツールで、 お気に入り地点情報をカスタムPOIという名前で登録できるようだ。

よく行く地点としては、前のナビであるMio168RSにローカルスポットという名称で登録していた。これはMio168RSの中を見ると、CSVファイルでできあがっている。zumo用のPOILoaderで、指定項目を設定したCSVファイルを準備すれば登録可能なようなので、早速項目の並び順を入れ替えるなどして、zumoへ転送を試みる。

localspot.csvの2,3列目が緯度経度で、4列目が地点の名称なので、それを抜き出して、CSVを作成する。ただし、緯度経度の並び順が逆なので順序を入れ替えるのと、値の表記がMio168RSは整数値だけどzumoは小数点表記なので数値を変換しておく必要がある。

転送自体は問題なく完了。zumoの目的地検索メニューの中の「その他」の中にカスタムPOI という項目ができており、そこに地点が登録されている。 少しタッチ数が多くなる場所になるが、ユーザーカスタム部分だからしょうがない。

登録された箇所を1つ選んでその場所の地図を表示させてみるが、微妙に位置がおかしい。 いくつかの地点を見てみたが、どれもずれているようだ。

どうやらMio168RSでの座標位置(緯度/経度)とzumoでは違うらしく、東京座標系と世界座標系(正式名称不明)という値の違う測位系のようだ。いろいろ調べたところ、緯度経度とも12分ずらせばよいことがわかったので、CSVをExcelで取り込んで値を変換させてCSVファイルを作り直して登録してみた。

新しい座標で地図を表示してみると、予定されたポイントに設定されていた。良かった。 これで、いままでいくつかため込んだ地点がzumoへ移植することができた。

zumoに登録された地点情報(waypoint)は、csvファイルのファイル名がカテゴリ名となって登録される。ここには日本語名称も使えたので、なかなか便利だ。

そして、更に便利なのが、ファイルを指定ディレクトリに複数用意しておけばそれら全てを取り込んでくれて、それぞれのカテゴリメニュー表示してくれる。

Mio168RSの時はお気に入りは1ファイルに登録するだけだったのだが、今回は複数ファイルに分割してzumoでの表示を含めて分割管理できるので、いろいろ便利そうだ。さらには、POILoaderで指定するディレクトリにサブディレクトリを作成すると、zumoでのカテゴリも 階層を作ることができた。かなり複雑な管理ができそうだ。すごい!

地図表示上の図柄について

POILoaderのヘルプを見ると、いろいろ書いてあるので、よく調べてみると、csvファイルとおなじ名称のbmpを同じディレクトリに準備しておくことで、そのファイルに登録された地点が地図に表示されるときそのビットマップを表示してくれる。

サイズは最大24×24ピクセルのようだが十分だ。 zumo本来のアイコン類はかなりしょぼいので残念な感じだが、waypointはいろいろ遊べるようだ。 いいアイコンを作る能力はないので、とりあえずMIO168RSのアイコンを流用する。

近接アラートについて

zumoにはオービスマップを登録することができる。早速オービスマップをダウンロードして登録しておいたが、同様のアラートを自分で作成したwaypointでもできる。

POILoaderで登録するときに指定するか、地点名称に「@速度値」というのを追加しておけば (速度値は実際の数値)地点が近づいたら警告(画面上部が赤くなる)を出してくれるようだ。POILoaderで設定する場合は、速度値ではなく近接?メートルでという設定もできるようだ。

WayPointのGPX化

CSVファイルでwaypointを登録していたが、登録もと情報ファイルはGPXファイルでもよいらしい。 というかGPXファイルが何かわからなかったが、GARMIN用のxmlファイルのようだ。CSVより何がよいかというと、登録可能な設定情報が多い。

CSVだと緯度と経度と地点名だけだったのが、GPXだとそれ以外に住所、電話番号なども登録でき、電話がBluetoothでつながっていればその電話にかけることまでできる。

以下はPOI Loaderのヘルプより

しかしこのGPXファイルだが、内容に少しでも不備があるとPOILoaderでエラーとなってしまう。 タグ名の並び順についてもある程度決まりがあるようで、調子に乗っていろいろ設定すると、エラーで取り込まれなくなって、エラー箇所を探すのが大変になってしまう。

POILoaderのヘルプから設定可能情報を抜き出してそれらを当てはめて登録するが、内容管理としてはめんどくさい。というかCSVならExcelで一覧管理できたのだが、GPXの状態だとどうにも管理できない。

そこで、Excelの一覧情報からGPXファイルを作成するマクロを作成する。これなら地点情報はExcelで一覧管理、できあがったらマクロでGPXファイルを作成してPOILoaderで取り込むといった管理が可能だ。

実は丁度この機能がマップソースでの機能になるのだが、わざわざExcelマクロで作ったことで、いろいろ関連ツールも作成することができる。

Excelでもう一つ、インターネットの地図情報から緯度経度を拾い出して、zumo管理用緯度経度に変換するマクロも作成した。これにより、ネットで行ってみたい場所を見つけたら、地図検索して地点情報 を取得し、Excelマクロで座標変換してwaypoint一覧へ追加するといったことができるようになった。

ちなみに、使用しているのはMapFanWebで、ここの座標系は東京系のようなので、世界系への変換が必須だ。

ネットで情報を自動抜き取り

さてwaypointで登録している地点は50個程度。何かいいものを見つけたときや、ツーリングの時に 寄ろうと下地点をちょこちょこ登録しているだけなので、たくさんあるわけではない。

そこでネットを見ていたところ、二輪車の駐輪場情報のページを発見。(s-park for riders)そしてそこにはマピオンへのリンクがありリンク情報には座標情報があるので、これまたExcelマクロにてアンカータグの情報から座標を取り出して、変換して…といったマクロを作成。

東京都内だけですが、二輪車駐輪場情報waypointを作成することに成功。 最近は悪名高き駐車監視員が即時違反を切るので、あまり自由に路駐はできないから、停める場所が探せるとかなり便利。自分のT-MAXはトップケースもついていて大柄だからちゃんとしたところに 置かないとかなり邪魔なことになるから、あるのならちゃんと駐輪場に停めたいのだ。

※その後HPの様式が変わり、うまく抜けなくなった…

駐輪場情報を抜き出したHPは、都内だけの情報しかないのだが、できれば神奈川の情報も欲しい。ネットをうろうろ調べたところ、「バイクを停めたい」というところに遭遇。なんとかこちらからも東京と神奈川の駐輪場情報の抜き取りマクロも作成することに成功した。

しかし東京に関しては当然最初のHPともかぶっているが差分もあるので、同じ箇所のものは登録しないようにした。Excelマクロを動かせば毎回最新情報を取りに行くようにマクロを組んだので、時々ボタンを押しておけば常に最新情報がとれるようになっている。 最近は二輪車の駐輪場が増えつつあるので、常に最新情報はとれるようにしておきたいのだ。

場所情報抜き取り便利ツール

ネットをうろついていると、同じようなことを考えている人はいるもので、 道の駅をwaypointとして管理をするツールを発見。これもExcelマクロでできているようだ。

というかやはり情報一覧をシート管理したいから、それにはExcelが一番なのだろう。やはり誰も考えることは同じようだ。 ただ、道の駅情報はすでにzumoに入っているから、必要ない。新しいシートを起こしてそこに自分の好きなものを登録すれば、GPXファイルを作成してくれるようだ。丁度自分が作ったのと同じ機能だ。マクロソースは残念ながら見せてはくれなかった(パスワード保護)

Yahoo電話帳からCustomPOI用の位置情報を自動で取得するExcelBook(VBA)というものを発見。POI-Generator2として登録されているが、これがなかなかすごい。

指定したカテゴリに該当する店や場所を電話帳からごっそり抜き出して、座標位置を求めて一覧登録するのだ。しかし残念なことに最終結果の名称がローマ字表記になっている。どうやら作成者のGARMINは漢字を受け付けないようで、ローマ字化するところまでマクロ化されている。まあこれに関してはチェックボックスはずせば漢字表記のままで残ってくれたけどあとは結果が名称と電話くらいしかないのが残念。

住所とかもう少し情報があるといいのに。 あと2回目動かすとエラーとか、まあまあエラー処理は甘いが、おもしろいことをやっている。 これを参考に、同じようにyahoo電話帳から情報抜き取るマクロも作ってみようかな。