バイクナビ(zumo660) 購入編

zumo660購入

長年使っていたzumo550が壊れてしまった。内部への浸水が原因と思われるが、 防水の機器なので本来は浸水はありえない。既に6年経過しているので、防水性能も落ちていたのかもしれない。

もう地図更新も対象外の機種となっており、先のない機器となったため、思い切って新しいナビへの買い替えを決断。

買い替え検討

バイク用ナビはzumoシリーズのほかに、ユピテルからも人気のものがいくつか出ている。 価格もユピテルのほうが安いのだが、zumoに慣れているのでやはりガーミンのほうがよさそうだ。

今買えるガーミンのバイク用ナビはzumo660のみだが、これは2010年の発売開始からすでに4年も経過しており、そろそろ次のzumo770が出るとのうわさがある。

OEMになる機種として先行してBMWからnavigatorVとしてもうじき出るらしく、あと1年後には日本でzumo770として出るらしい。zumo550がもう少し壊れずにがんばってくれていればそっちにしてもよかったが、ある意味zumo660は値段も下がっているのでお買い得な時期なのかもしれない。

でもzumo770出たら羨ましくなるだろうな。どんな新機能があるんだろ。 (スマホ連携が強化されてるっぽい。いいなぁ)

購入(GPSストア)

さて、zumo550は故障のため使えず、zumo660購入の腹は固まっているので、後は実行するのみ。ちょうど仕事で渋谷に行き、夕方に仕事が終わったので副都心線に乗りGPSストアへ向かう。

まえまえからノウハウの多いGPSストアで買おうと思っており、以前伺ったとき対応がとても親切だった。そして価格を調べてみてもGPSストアが最安だったので、これはもう確定だ。急ぎ足で店に向かう。

店に入ると接客中のため少し待機。そしてまずはzumo550の故障を説明。同様の現象は見たことが無いとのことなので、よくある故障現象ではなさそう。なんにせよ古い機種だし買い換えることを説明して、zumo660の在庫を確認するとあるらしく、購入可能。あわせてツラーテックマウントも確認すると問題なくあるとのこと。あとは画面保護シールを購入して お買い物は完了。

ちなみに帰るころに豪雨がやってきたので、少し店内で待機。すると今度は雷がバリバリと。雨は収まらず雷も鳴り響くので珈琲をいただきながら世間話をしてゲリラ豪雨通過待ちをさせてもらう。

1時間くらいたって、雨は収まらないが雷は収まったので思い切って出発することに。zumoは濡れても大丈夫なようにビニールの入れ物に入れていただき、いろいろと親切に対応をしてくれた。ありがたや。

GPSストアの豪雨を乗り切り、自宅近くの駅に到着するが、こちらも雷雨。商品を胸に抱え折りたたみ傘で何とか帰宅。スーツはびしょぬれだが、zumo660は守りきった。

開封

部屋で土曜日まで寝かせたらやっと開梱。どきどきの瞬間だ。購入したのはzumo660で地図は最新のVer.15がインストール済み。圏央道の東名と中央がつながっているバージョンだ。これで山の中を走ったり、海の上を走ったりせずに済む。 当面この地図のまま過ごせるだろう。

箱を開けてまずは本体を取り出す。画面を表示しているようだが、これはただの液晶保護シール。シールに画面の絵を入れておくとは、なかなかおもしろい。

zumo550にくらべて画面は幾分大きめ。そして画面外の縁が細くなったので、より画面が大きく見える。画面は少し横長に。ナビのためには縦長なほうがよいのではと思うが、2画面表示には便利かも。

裏返すと真ん中にクレードルとの接点が。右側にはスピーカーらしき場所がある。 左側は電池ケースがあり、ふたを開けるとここにUSBコネクタがある。つまりパソコンと接続時は電池フタを開けて接続になる。 防水性確保のためだと思うがめんどくさそうだ。

外部メモリはマイクロSDカードとなり、電池ケースの奥にコネクタがある。抜き差しするには電池フタに加え、電池も外さないといけない。まあUSB接続すればSDカードが見えるので問題はないかも。

ちなみにzumo660購入時にSDカードを買うのを忘れた。ちょうど余っているマイクロSDカードがあるので、何も問題はなかった。2GBのSDカードを入れたのだが、zumo660はいくつのSDカードまで使えるのだろう。 調べてみたら32GBまでだった。でもそんなに必要ない。

本体にある操作ボタンは電源ボタンのみ。横面にはイヤホンと外部アンテナコネクタ。通常はゴムパッキンでふさがれている。下側には電池フタを開ける取っ手がある。だいぶシンプルな構造になった。

手動による電源オンオフは電源ボタンの長押し。 zumo550にあった四角ボタンの役目をするボタンがなく、一気に地図画面に戻れる便利ボタンだったのに残念。 画面上でいちいち戻るを押さないと初期画面には戻れないようだ。何か隠しコマンドが欲しいところ。

こちらは同梱されている持ち運び用ケース。zumo550にも付属していたが、一度も使ったことはない。 かなり意味が無いと思うが、需要はあるのだろうか?そこそこなクオリティで、そこそこなデザイン。 まあ今回も最初から箱の中にしまわれて使われることはないだろう。

これがzumo660用クレードル。少し小さくなった。電源ケーブルはクレードル直結で取り外し不可。 防水性などを考えると、そのほうがよいかも。zumo550のねじ止め方式だと、小さなねじをなくしてしまって苦労した。

ちなみにzumo550のときのようなゴムの接点カバーはない。代わりに取り外し可能なカバーが付属。 取り外したときは持っておかなければならず確実に失くすフラグがたっていそう。本体に付属している方式がよかったのに。 ケーブルでもつけて、失くさないようにしておかなくては。

付属のACアダプタ。USBは以前と同じミニUSB。アダプタを見ると定格は一緒なので使いまわしは出来そうだ。一回り大きくなったが、こっちのほうが軽い。

コンセント部分は別体式で たぶん海外の各種コンセント対応と思われる。あいかわらずモバイルバッテリーでの運用は出来ないようで、この専用USBじゃないと、USBを刺すとPC接続モードに移行してしまう。ちょっとめんどくさい。

ちなみにzumo660の裏フタを空けたまま電源を入れると、警告が出て立ち上がらない。ふたの閉じ忘れのためだろうか。

開梱が終わったら、まずは保護シールを貼る。液晶画面が綺麗なうちに保護しておこう。風呂場でシャワーを出した環境で作業すると埃が舞いにくいらしいのでそのようにやってみる。

効果あったかわからないが、何とか貼り付けできた。しかし風呂場は明るさが足りず、保護シールの貼り付け位置が少し横に寄ってしまった。 まあ問題ないレベルなので、このまま行ってみよう。

ツラーテックマウント

zumoの弱点として、セキュリティキーがある。ロックするのに専用のドライバーでロックする必要があるが、細かすぎたりと面倒。通常の鍵でロックがかけれるツラーテックマウントは必須だ。

Ver.2

touratechから出ているzumo660用マウント。現在はver2.0になっているらしい。 違いとしては上のフタが回転式のフタから、スライド式に変わった。どうやら回転式はふたを開けたときに カウルに当たり不評だったようだ。このマウントの大きな機能としては、クッションゴムによる振動の低減とキーロックによるロック方式の変更がある。主にキーロックのために購入しているが、結構なお値段となっている。

zumo660購入と同時に、このツラーテックマウントも購入。zumo660がこのマウント代程度値段が落ちているので、全体で当初の値段程度の価格となった。

やはりこのマウントは必須であり、キーロック用ではあるが、ごついガードがあるために、みための防御力も大きくなると思われる。 ツラーテックのホームページを見ると、ブラックモデルもあるようなので、実はそっちがよいが、 GPSストアでは取り扱いはなさそうだ。

このマウントは大きく2部構成となっており、まずはメインのマウント部分。上のフタが上下してzumoマウントの上部をガードする。zumo660のマウントは上の部分が上側にスライドしてzumo660が外れる仕組みなので、それが出来ないよう押さえつける役目をする。

以前は回転式で抑えていたのがVer.2では スライド式になったとのこと。スライドを抑えるのは手で押すのだが、ロック解除は本体下側の部分を押してやるとばねの力でフタがぐっと上がる。この機構は個体差があるらしく、自動で上がってくれないものも多いらしい。 今回はあたりのようだ。

こちらがマウントの外側で、バイクマウント側に接続される。左右の黒いゴム部分でマウント本体と 接続され、クッションの役目をする。ゴムは結構固めで強い衝撃のみ吸収するようになっている。

zumo660本体で既に対衝撃性があるため、これで十分だろう。通常はこれ無しでマウントされているわけだから、なにかあるだけで十分な装備だ。気になるのはバイクステー側とこのマウントの穴位置の関係。 うまく一致してくれればよいが。

このマウントは写真のように上部が上下することでロック・解除を行う。ロック時はキーによる固定が可能でこれで盗難防止を行う。

そもそも上部マウントを上げるためのスイッチもわかりづらいため、このマウントがあるだけで結構ないたずら防止効果は高いと思われる。当然各種ねじ部も簡単にはずされないような工夫が随所に行われており、結果的に組み立てはめんどくさい。

からくり箱的な決められた順番どおりに作業をしないと出来なくなっている。 左下に見えるのが鍵。これでキーロックが可能となる。

バイク側は以前取付け済みのGPSステーへの取り付けとなる。zumo550はとり外しとなるため、そこにそのままzumo660を取付け予定。問題はこの穴位置。できればツラーテックマウントの穴が一致することを願うのみ。

組み立て

まずはツラーテックマウントの作成。内側と外側をくっつける程度の作業なのだが、その後の作業工程も考えてやっておかないと、戻り工程が発生する。具体的にはバイク側マウント用ねじの装着。 まあやっちゃったからわかる手順なんだけど。取付け取り外しをだいたい3回程度実施。試行錯誤が必要です。

まずはzumo660クレードルとツラーテック本体の取り付け。この部分は簡単な手順。 長いねじにスペーサをつけてツラーテックマウントに取付ける。

ツラーテックマウント側の穴にはねじが切ってあるので、そのままねじ込むだけ。スペーサがプラスチックで、zumo660クレードルもプラスチックなので、 ねじをあまりきつく締めると壊れそう。適度な強さで締めておく。ねじ止め剤を塗っておくべきだったか。

つぎにツラーテックマウント側の内側と外側の接続。4つのねじを締めるだけだが、外側部品にあらかじめバイクと接続するねじを入れておくのが重要。組み立て後はこのねじを後で入れることが出来ない。

なのであらかじめバイク側とどの位置で接続可能かを事前チェックしておき、それにあわせてねじを装着しておいてから ツラーテックマウントを組み立てる。zumo550のときも同じ目に遭った記憶があるが、今回も何度もやり直しを実施。

各種準備が出来たら、ツラーテックマウントの結合。外側のゴムマウント4つを双方ねじ止めして結合。ここが取れると全部バラけるのでよく締めこんでおく。ちなみに見えるところはほとんどが六画の特殊ねじで六画レンチなどは付属しないので、専用工具の準備は必要。レンチやラチェットの準備があったので、問題なく作業は出来た。

ここで追加の改造を施す。ツラーテックがあるためzumo660のセキュリティビスは不要となる。GPSストアのブログを見るとこのビスの取り外し手順があったので、それに従いビスをとりはずしてみる。ツラーテックのVer.1の場合はこのビスがあるとふたが完全に閉まらないらしく撤去が必要とのこと。

セキュリティビス撤去

Ver.2の場合はあたる部分がクッションになっているので、ビスの撤去は不要。 しかし面白そうなのでチャレンジしてみる。

まずはクレードルの裏側から小さいプラスドライバーでねじを外す。7箇所もあるのでじゃんじゃん外す。すると裏蓋が外れて内部が見える。zumo550同様内部に電子機器が入っており、ただのクレードルではなく何か電気的な機能を持っている。前回故障の原因となったフィルムケーブルは今回なく、 コードによる接続になっていた。これで故障がおきにくくなってほしい。

電子部品の上部にロック機構があり、ここにはまっているばねを外す。外れた勢いで飛んでいかないように ビニールの中で作業を行う。これが外れるとセキュリティビスの留めピンがあるので、抜き取る。 するとセキュリティビスが外せるので上から抜き取る。 これでビスははずれた。後は元に戻していく。

ロック機構を組み立てなおし、最初に外したばねをもう一度はめ込み、裏蓋のねじを締めなおせば完了。 写真の上の方にあるのは、取り外したセキュリティビスとばねとロックピン。現在の構成ではやる必要のない作業なのだが、裏蓋を外すなど内部にアクセスできたので、仕組みの勉強になった。 ねじは再度しっかり締めて雨で浸水など起きないようにしておく。

セキュリティビスを外したことで内部につながる穴が開いてしまった。 直接電子部品箇所まではつながっていないがやはり浸水の危険は取り除いておいたほうがよいと考え、 ビスのあった穴の部分にシールを貼っておく。黒い薄いシールで壁の傷隠しなのである程度頑丈なはず。