バイクへの取り付け
電源準備
zumo660になり、クレードルも変更となるため、バイクへの電源接続も新たに引きなおす必要がある。 zumo660のクレードルの電源の先はバラ線となっており、自分でなにか接続を行う方式。
ホンダ用や、BMW用は専用カプラが付属のようだが、zumo660単体購入やYAMAHAのY’sギア版はこのバラ線方式らしい。バイクでの配線関連はだいぶ慣れてきているので、ほとんど困ることなく当然のことのように作業が可能。 慣れってすばらしい。

ちなみに今回はzumo550でバイク側の配線は作成済みなので、zumo660側でコネクタをつけて接続してやればいいだけ。ということで、バラ線にコネクタの取り付けを行う。
では、コネクタを用意して取付け開始。 もう手馴れたもので、ちょいちょいと取り付けを実施。今回は新たに電工ペンチを仕入れたのでこれを使ってカシメる予定だったが、いまひとつ使い方がわからず断念。ギボシには使えないのかな?

早速ここで失敗が発覚。先っちょにコネクタつけるだけと油断していたようで、コネクタピンの付け間違えをしていた。 樹脂側のコネクタは間違ってないが、接点のピンを間違えていた。こちらのコネクタはメス側なのでメスのピンを取り付ける 必要があった。
ピンをいざコネクタに差し込む際に発覚。ピンをはんだ付けまでしていたので、戻すのに一苦労。 何とか間違ったピンを取り外してメス側ピンを取付けなおす。やはり一つ一つ確認しながら作業をしないといけないな。

きちんとメスのピンを取付けて、はんだでしっかりと固定をしておく。そのあと収縮チューブでさらにガード。ちょうどよい色の収縮チューブがあったので、電源コードと合わせてみた。コネクタへの差込はバイク側のコネクタを見て プラスマイナスの極性をあわせて差し込む予定。

バイクに取り付け
クレードル側準備が出来たので、バイクでの作業を開始する。まずは以前の配線撤去作業。ハンドルのステーまで来ているコードを撤去していく。
コードがおかしなところに行かないように各所でタイラップで止めてあるので、これらを切除しながら取り外す。使用しているタイラップは再利用不可なので切断したら破棄。これくらいは安いものなので、問題ない。

取り外したケーブルのコネクタと比較しながら新しいコネクタの作成を行う。電源の極性を間違えないように既存コネクタと同じように作成する。
なるほど、右側がプラスにすればOKのようだ。ピンの向きを確認し刺しこんで、最終比較。 どうやら問題なさそうだ。ちなみに写真の右側のコネクタが新しいzumo660用のもの。

コネクタが出来上がったら、ハンドル側からケーブルを通してフロントまでコードを這わせていく。最初にハンドルカバーの穴を通し、ハンドル沿いに前のほうに送っていく。
コードがクレードルに直結なので、 最終形をきちんとイメージして作業をしないと、やり直しになってしまう。 また今回はコードが電源だけではなく、イヤホンとマイク端子がついている。 途中からコードが3本になるので、注意が必要だ。

コードをフロント部分まで通したら、ハンドル部分を組み立てる。クレードルからコード直結なので、 ハンドルカバーとコードの取回しが面倒。最低限のコードの遊びを残しておく。
そして急いでハンドルカバーを取付けて ステーへの取り付けを開始する。多少あまるコードはうまくカバー内にしまう予定。

ステーへの取り付けだが、ねじをそのままだと飛び出しすぎるので、あまっていた何かのナットを挟んで 取り付けを行う。
取り付けを行う締め付けのナットはナイロンナットなのだが、貫通まで回そうとするとかなり力が必要で大変なので、それなりのねじの突き出し量に調整してやる必要がある。このねじは特殊な形状なのでほかのねじとは替えが効かないため、現状あわせでうまく調整が必要。

これでステーに取付けてみるが、どうも間のナットが厚かったようで、ねじの突き出しが少ない。 これでなんとかナットを止めてみるが、ナイロン部分まで届いていないようで数回転で取れてしまう状態。 なかなかいいスペーサがないので、いったんこれで仮止めとしてみる。

試走後フィードバック
ナットがしっかり噛んでいない状態で1日走って帰ってきたら、 ナットが1つ無くなっていた。やはりあの突き出し量では、無理があったようだ。

ということで、スペーサとしたナットよりもう少し薄めのスペーサを探しにホームセンターを物色したところ、水道エリアでよいゴムパッキンを発見。 ゴムのためにクッション効果も期待できるし、いいかもしれない。
ちょっと薄過ぎかもしれないので、予備としてばね座金も購入しておく。これで厚みを調整しつつチャレンジしてみよう。 ちなみにゴムパッキンは2個入りで400円とちょっとお高め。でも日に当たったり雨に濡れたりと環境は厳しいので、100均のゴムなどより品質のよさそうなものにした。1ヶ月でボロボロとかになると嫌なんでね。

ひとまずゴムパッキンのみでチャレンジ。またここでちょうど5mmの大き目のナイロンナットがあったので付属のものではなくこちらを使用して留めてみる。
ねじの突き出しは長めだが、ナットも厚めなので、ちょうどよくなりナイロン部が効くところまでねじ込めるようになった。とりあえず固定はこれで完璧のようだ。ナットもナイロンナットで振動で緩むこともなく走行中に外れることはないだろう。しかし油断はせずに時々緩みは確認しておこう。

ハプニング
これで取付けは完璧に出来たと思ったが、思わぬ落とし穴に遭遇。なんと鍵が鍵穴に刺さらない。鍵穴が左下に横向きにあるのだが、これがバイクのハンドルカバーに干渉してしまい鍵をまっすぐ鍵穴に刺すことが出来ないのだ。
おかげで鍵は刺さらずロックも解除も何も出来ない。大きな目的のひとつである鍵によるzumo660のロックが出来ない状態だ。以前のzumo550用ツラーテックマウントは右上に鍵穴があったので空間は十分にあり、問題はなかったが、今回は左下に移っており、狭い空間になってしまい、鍵分のスペースが足りなかった。

鍵のスペースを確保する作戦としては、マウント底上げ作戦を遂行してみる。 ツラーテック側のねじは特殊なため交換不能。となるとどうしようか悩んだ結果、高ナットというものがあることを発見。
ナットが分厚くなったもので、上下両方からのねじを受け止める厚みのあるナットだ。これであれば、ツラーテック側のねじを受け止めつつ、 高ナットがスペーサの役目を果たし、バイク側ステーからもねじ止めしてやることでねじ止めすることが出来る。 ねじは5mmなのでこのサイズで、厚みが10mm~15mm程度の高ナットがあればOK。
ということで早速ホームセンターで探すが、 6mmねじ向けのものは見つかるが、5mm向けが無い。小さいねじ向けの高ナットは存在しないのだろうか?

よい作戦かと思ったが、いまいち近くのホームセンターでは解決しなかった。もうひとつ考えている案として、RAMマウント化作戦がある。RAMマウントで底上げしてやれば十分な底上げが可能。
RAMマウント化
ただし懸念事項としては底上げが上がりすぎると思われる。RAMマウントの充実しているGPSストアに出向き、一番短いアームとボールマウントを購入。しかしRAMマウントは高価。あれとこれとといろいろ買うとびっくりする値段になる。 きちんと必要なものを厳選して購入しなければ。

PDAナビのときにRAMマウントを使用していたので、その部品のうち流用可能な部品を使って、 一式組んでみる。これのボールマウントをそれぞれバイクのステー側とナビのツラーテック側に接続すれば完了だ。

部品の準備が出来たら、早速取り付けの確認をする。大きいほうのボールマウントをバイク側ステーに取付ける。 穴位置は問題なし。追加のねじも購入済み。ちょうど六角のステンねじがあったので、購入した。これで若干の防犯対策になるかも。 裏側のナットは購入を忘れてしまったが、5mmのねじなので、ナイロンナットがちょうど4つ余っているので問題なし。

後ろでナットが回らないようにスパナで止めておきながら、ねじを締めていく。 ワッシャーを入れておく必要があったのかもしれないが、忘れてしまったので無し。ワッシャーって何の役目があるんだろう。
ちなみにステーの下側のねじはバイクのハンドルカバーとの隙間が少なく、作業はかなり困難。めがねレンチは隙間不足で使えず、 口の開いているレンチでないと作業は出来ない。ほぼこの作業用に8mmのレンチを購入した。 7mmのレンチとともにナビマウント作業用としてとっておこう。

次はナビ側。こちらには今回購入の小さめボールマウントを取付ける。zumo660のクレードルは裏が真平らではなくなり大きなボールマウントは干渉して取り付け不可らしく、この小さいマウントが必要らしい。でもツラーテックマウントに取付けるので、実は関係なかった。
こっちの方が値段も少し安いし、まあいいか。RAMマウントの横向きで穴位置がちょうどとなるのでこれで取付ける。 ゴムパッキンはねじの長さ調整と振動緩和のため引き続きがんばってもらう。

双方にRAMマウントの取付けは完了した。しかしボールマウントがそれぞれ30mm程度は高さがあるため、 アーム無しでも結構な底上げ状態になる。これにアームが加わるので結構な高さになる。
鍵穴位置のハンドルカバーへの干渉も結構なものなので、わりとたくさんの底上げは必要だが、あまり底上げすると 画面がやたらと近すぎることになる。とりあえずアームで結合してみて、どのようになるか試してみたい。

アームについては試行錯誤してみたが、最終的にはアームを最大限寝かせるようにして取り付けを行った。 真っ直ぐ立てるとかなり顔に近づいてしまいよくなかった。また上の方にするとバイクのメーター類にかぶさるので、よい位置にはならない。
そこで横にずらす形でアームを寝かせてハンドルに近づくように配置した。 若干ナビが左にずれる位置となるが、必ずセンターである必要はないので特に問題はない。ハンドルカバーに開けた穴が見えやすくなったかな、といった程度なので、何も問題はなさそうだ。当面この位置で運用してみる。

運転席から見た様子。メーター類がナビにギリギリ隠れない位置としている。 ナビに写真を写す姿が映りこんでしまっているが、これは逆にナビが自分に正面を向いている証拠。ナビの配置および角度や向きについても調整がついたので、これで問題ないだろう。

さて最後に鍵のチェック。わざわざこのために作業を行ったので、これで鍵が刺さらなかったら意味が無い。RAMマウントでの一番ハンドルよりの位置に設置を行ったが、左に寄せる結果となったのでこれまた鍵穴にはつらい状況になったのだが、 鍵を刺してみると無事差し込むことが出来た。
鍵は半周まわす必要があるが、まわしてみてもカバーに干渉することなく鍵のロック/アンロックが可能だった。本来は出来て当然の鍵締めがなぜか出来ないというハプニングに見舞われたが、 RAMマウント化でなんとか解決にこぎつけた。やれやれ。

クレードル保護カバー
zumo660本体を取り付けしない場合のクレードルは接点がむき出しになるので、保護カバーが付属している。 しかし取り外し式なので、無くすのは必至。どうしよう。
zumo660に付属のクレードルカバーだが、zumo660を取り付けしていない状態での接点保護の目的で 取付けておくものなのだが、難点は外したときに完全に取れてしまうこと。つまりどこかにやってなくす可能性が非常に高い。
またツーリング先の宿などで長くバイクを離れる際にはzumo660をバイクから外しておきたいが、その際にはこのカバーを取付けておく必要があり、常時携帯しておく必要がある。前のzumo550はクレードルに取付けてあるゴムカバーで、磁石式となっており、 不要時はひっくり返して裏面にしまえる便利な仕組みだったのに、zumo660にはそのような便利装備がなくなった。とても残念。

やはり紛失防止にはケーブル接続と考え、携帯のストラップで取り付けしておくことにする。 最近は携帯のストラップを見ることが少なくなり、いろいろと探さないと見つからないが、細めで黒色でよさそうなストラップケーブルを購入。これでどこかに取付けておいて、なくさないようにしてみよう。

ストラップを取付けるとしても、カバーに当然ストラップ穴は開いていない。 また、本体側にも取付け箇所が用意されているわけではないので、適度な改造が必要。 カバー側はよい取り付け場所が見つからないので、やはり穴あけ工事が必要だろう。

ということで、早速ドリルでの穴あけ開始。プラスチックへの穴あけはだいぶ経験値がたまってきて、 難なくこなせる。穴からの浸水があるので、カバーしたときの下側になる箇所に穴あけを実施。ストラップ穴で浸水して故障したんじゃ、保護カバーとしての役目がなくなってしまうので、そこだけは注意。 2mmのドリルで2つの穴を開けた。

貫通した2つの穴あけに成功。ルーターを使ってバリ取を行い、見た目を多少きれいにしておく。 目測で穴あけを行ったので、危うく斜めに穴が並ぶ可能性もあったが、どうやら問題ない位置に穴が開いたようだ。
もう少しきちんと位置決めしておいたほうがよかったのだが、今回はたまたま問題なかった。 最初は1つだけ穴空けする予定だったが、2個に急遽増やしたのできちんと穴位置決めをしなかった。

出来上がった穴にストラップを通すと、カバー側が完成。黒いストラップで色合いもそろっていてちょうどよい。 また途中のメタル部品がアクセントになっていて、これまたいい感じ。どうでもいい場所ではあるが、なかなかの出来ではないだろうか。

とりあえずそのままクレードルにカバーをセット。ストラップが邪魔になることもなく、きちんとカバーははまり問題なし。では、もう一方のストラップ取付け位置を探さねば。
ストラップ自体の長さもあるので本体中心の近場で探すことになる。また、カバーを外した際のカバー置き場も考慮しないと、走行中にハンドル付近でぷらぷらされても困る。

ということで、ツラーテックマウントの右上のクッションに通しておくことにする。 ここは最初は外れていて、自分で取付けた箇所なので取り外せることはわかっている。ねじ止め剤が効いていて硬く留まっていたが、1つだけねじを外してストラップを通す。 これでカバーは本体に接続となり、失くすことはなくなった。

さて、カバーを使っていない際の置き場所について検討。外しっぱなしだとハンドル周りでからからと暴れて邪魔になってしまうし、ハンドル近辺だけに非常に危ない。
どこかに固定させる必要がある。カバーを差し込む場所か、つまめる場所が無いか考えるが特に見つからない。ひとまずブレーキフルードのカバー上を定位置にしてみる。磁石とかでくっついてくれるといいのだがそうもいかないので、ベルクロでくっつくようにしておこうかな。
