やりなおし
前回は設計不良で、出来上がったものが使えないものとなった。
全てが完成した時点で失敗に気づき、一気に意気消沈。
しかしせっかくここまでがんばったので、リトライしてみることに。LEDは半田付けまでした後だが、捨てるにはあまりに惜しいので、半田吸い取り器なるものを購入してきて、こいつで半田を取り去って、LEDを取り戻す作戦。
この吸い取り器は、名前の通り吸い取り器であり半田を溶かしたところへヒュッっと吸い取ることが出来る。 なんとかこれで、LEDの救出に成功した。

救出LEDを試験点灯させてみたが、どれも問題なかったので良かった。
さて、せっかく作り直すならと、今回黄色のLEDも準備した。ポジション&ウインカーに してみようと思う。 ウインカー用LEDのスペックは以下。
光度 | 3.6lm |
電圧 | 2.6V |
電流 | 70mA |
半減角 | 70° |

前回の型紙から、新たに基盤を再作成する。ボルト用の穴開け、円形へのカットが完了したら 前回同様に銀紙の貼り付けを行う。

2つとも銀紙への貼り付け完了。

基盤の形に添って、余分な銀紙をカットしていく。

カットが済んだら、針による穴あけを行う。今回のLED配置は前回の失敗をふまえ、2個直列×14並列配置にする。電流値が若干減るが、大した問題ではないはずだ。 配置予定に合わせてひたすら穴あけを行っていく。

穴あけが完了したらLEDを差し込んでみる。LEDは前回作成分から救出したLEDなので足には若干の半田がこびりついており、なかなかすんなりと穴には刺さらないが、無理矢理押し込んで差し込んでいく。

何とかすべてのLEDを差し込むことに成功。前回に比べ個数が少ないので、少し寂しい気もする。

では半田付けを行う。片方にはGNDらしきつながったパターンがあったのでちょうど良くこれを活用する。

2個直列の全並列なので、横はスズメッキ線で一気につなげた。できあがってみると、 1枚目と2枚目で左右逆にパターンを作ってしまった。ちょっと失敗。

とりあえずできあがったが、空いているセンターに黄色のLEDを3つ差し込んだ。 これをウインカーとして使う予定。

ウインカーなのでポジションとは当然別配線にする必要がある。この黄色LEDは定格70mAなので、余っていた10mACRDを6個並列にして 60mA流すことにする。左右で都合12個のCRDが必要。 基盤上にあまり場所がないのでかなり高密度にCRDを配置。そんなに熱を持たないはずだから問題はないだろう。

最終的な配線も完了し、できあがったポジションランプ&ウインカー。

15Vのアダプターを使用して、ひとまず点灯試験。なかなかきれいに点灯し、問題はなさそうだ。ウインカー部分の方も9V電池で問題なく点灯したので、大丈夫そうだ。

バイクへの取り付け
バイクへの取り付けに向けて、裏面をグルーによるコーティング、 そして、ポジション、ウインカーと計4本になってしまった配線を100均で買ってきたコードを束ねるやつでまとめておく。コードの先もギボシ端子を取り付けて、いつでも準備万端だ。

まずはポジション用の定電流装置を、フロントのリレーがたくさん配置されている空きエリアにバンドで取り付ける。これはあんまり熱も出ないはずだし、外れないようにしておけば大丈夫だ。

ポジションのラインおよびウインカーのラインを調査後、そこからラインを分岐させる。 あとは、各部品を仮配置してみる。今回ポジション、ウインカーのOn/Offができるように、 ハンドル部へスイッチも取り付けている。

かなり配線が混乱したので、線に目印を取り付けた。でもただの紙だから雨でちぎれるかも。今回使用した線が、全て同じ物を使用したので区別が付かない。ホームセンターに手頃な色の線はなかったので、 しょうがない。後で困らなければよいが。

ミラーマウント部へはこんな感じでナットで取り付けることになる。 カウルを取り付けた後の最終的な状態が気になるところだ。

ハンドル側にスイッチを取り付けたが、LED内蔵の物なので、 ポジション点灯時にスイッチも点灯する。じつはこれ、作りがもろくて作業中壊れた。 何とか自力で復活させ、点灯できるようになった。

ポジションの点灯と消灯。

いくつかの失敗
何とかバイクへ取り付けは出来たが、いくつかの失敗点と課題が見つかった。
- ウインカーのラインは左側から取ったが、両方からそれぞれ取る必要がある。(あたりまえか)
- とりあえずウインカーを左側だけ配線したが、なぜか点かない。時間の関係で原因は未調査。
- 配線に余裕を取りすぎて、線がかなり余っている。でもせっかくギボシまで付けたので、カットするのはもったいない。
- 基盤裏面はグルーでコーティングしてあるが、前面は丸出し。雨とかで駄目になりそうだ。どうしよう?
- 基盤がカウルの穴より少し大きいので、干渉する。結局カウルの上から留めることになった。 当初の予定はLED付けたままでカウル取り外し可能の予定だった。
次回にはこのあたりの問題点を改良するようにしよう。
再作成
さて、前回の失敗のままほったらかすのも、何なんで、補修を行うことにする。というのも、ELメータが片方点灯しなくなって、直す必要があったので、ついでにこっちも 直そうかってことに。
- なぜウインカーラインから電源引いたのにウインカーが点灯しないの?
- ウインカーは左右両方あるから、両方からラインを引かなきゃ。そうなると配線を考え直さなくては
- 電線がやたら余っているが、この際ばっさりちょん切るか
- カウルにうまくはまらないポジションランプを何とか加工してきれいに装備するかな。
新たなギボシ端子を購入し、配線の最適化を図る。 ウインカーが付かない点についてテスターで調査してみたところ、LEDへの配線のプラスマイナスを間違えていたのが原因だった。スイッチなどへの配線で、+-が混乱してしまったようだ。 新たに左ウインカーからもラインを引き、左右ウインカーのLED連動を可能とした。 ただし、カウルへはまるようにLED基盤の加工は困難であったため見送ることとした。
再実行
再作成した配線で、取り付けたLEDの動作確認。ポジション状態での点灯は問題なし。(まあ前から大丈夫だったが)

左ウインカー点灯問題なし。ウインカーの点滅にあわせてLED(橙色)も同時点滅する。

右ウインカーも問題なし。右と左のウインカーは-線は共通使用だが、問題なさそうだ。

スイッチのLEDも問題なく点灯している。このLEDはポジションと連動して点灯する。 スイッチを切ると、消灯する。残念なのはウインカーが点滅中は消灯してしまうことだが、 常時通電ラインがないのでしょうがない。
