ACC電源
後々ナビを取り付けるための電源確保を行う。そのほか何か電装品を取り付ける場合も電源は必要となるので、 ちゃんと確保しておこう。ちなみにNT1100にはシガーソケットとUSBがあらかじめ用意されているので、 こちらを使用すると楽なのだが、固定で取り付けるナビには内部配線した電源を使用したい。
各種ブログを見て、どうやらメインシートの下に空ソケットがあるらしく、そこから分岐を取ればよさそう。 タンデムシートは、バイクのカギで開けることができる。そこから六角ねじを外すことで、メインシートを取り外すことができた。

メインシートの下はバッテリーが見えており、ヒューズボックスなどいろいろなものが見えるので、 ターゲットとなる空ソケットを手探りで探してみるがなかなか空ソケットらしきものは見つからない。
いろいろ探った結果、バイクの左側のヒューズボックス脇にある電線の塊の中に空ソケットを発見した。先っぽが蓋をされているようなソケットだ。

キャップの形状を見ながら、ツメらしきものを押し込んで、蓋を取る。防水ソケットのようで、ゴムパッキンがあり外すのに若干の抵抗があるが、蓋が取れた。 どこにもつながっていないソケットなので、これが正解と思われる。

空ソケットを見つけることができたので、ここに分岐を取り付ける。 キジマのHONDA用分岐キットHM090タイプ4極を用意しているので、これで電源の分岐を行う。 4極のうちのどれか2つが電源なのだろうけど、このような分岐キットを使っておけば、 カプラーの防水性も確保できるし、信頼性もある。



これで、ACC電源の確保完了。最初についていたソケットの蓋は分岐ソケットの先に取り付けておいた。 2本出ている分岐線がACC電源のプラスとマイナスになるので、ここに何かで電気部品を取り付ければ、バイクのキーに連動して動くようになる。
電源サブハーネスキット
ACCのトリガー部分は確保完了。つぎに、電源コードを準備する。 確保したACC電源から全電源を取ってしまうと、電源容量やヒューズが心配となるため、TMAX時代に使用していた電源サブハーネスキットを使用して、 バッテリーからリレーを介して直接電源確保する。
TMAX時に使用していたものなのでYAMAHA用となっているが、特に問題はないだろう。

ACC電源に信号入力部分に電気が通るとリレーが動作し、バッテリー直結の電源が使えるようになるのだが、バッテリーはバイクの真ん中あたりにある。 電源を使いたいのはナビ類なのでハンドル回りに欲しい。ACC電源はバッテリー近くに分岐コネクタをつけた。 リレーの位置関係とハーネスキットのコネクタ位置を考慮すると、リレーと電源コネクタは前方配置がよさそう。 するとハーネスのACC入力が短いため、分岐キットに簡単に届きそうにない。
それなら、ACC入力を伸ばせばよいだろうと、少し改造を加えることとした。ACC入力線を伸ばすだけなのだが。 どうせこの入力線は改造が必要で、先端のコネクタは分岐コネクタとつなぐためにギボシに変更が必要だった。 では、改造開始。ACC入力線の先端をバッテリー接続線と同じ長さに伸ばす。 手元にあった壊れたPC電源の線をつないで延長線を作成。

先端は分岐キットと接続できるように、ギボシのオスをつけておく。

これで、電源ハーネスキットの事前改造は完了。こいつをバッテリーからフロント部分まで這わせて、ハンドル付近に電源を確保したいと思う。 NT1100はフロントカウルにACC電源としてのシガーコネクタがあるので、本来ならそこからACC電源確保が一番なのだが、 ちょっとカウルの中に手が入らなそうなのと、電源分岐ができるか不安なので、ACC電源は分岐キットから取得とした。

配線
電源サブハーネスキットのリレー部分や電源コネクタ部分は、フロント右カウル内に押し込んでみた。 この部分はエンジンの吸気エアクリーナーがあり、若干空間が開いているので、いろいろ押し込んでみた。 ただの電線なので、吸気効率が悪くなるなどの事態にはならないだろう。 ケーブルが外れて出てこないように、タイラップでその辺の引っかかりに固定させておく。

バッテリー直結用の線とACC入力線を矢印のあたりを通しながら這わせていく。 タンクガードがあると、フロントカウルは外すことができず、タンク下のカウルも外し方不明なので、 何とか手さぐりで、タンク下あたりに線を這わせる。 エンジンがくそ熱くなるのでケーブルが熱にやられないかが心配だが、対策不明なのでひとまずこのまま。

なんとかタンク下を通ってシート下まで線を持ってきた。まずはACC入力線を分岐キットのコネクタと接続。 これでキーオン時にリレーが働くようになるはず。

そして、電源ケーブルをバッテリーに接続する。この時工具で火花を起こしたのは秘密。 ショートには気を付けよう。

これで、フロントに内部電源を確保できた。あとはナビ類をフロントに装備して、電源接続すればよいはずだ。