3Dプリンタ 道具編(3) ツール

3Dプリンター

ツール

3Dプリンタの購入と同時や、その後必要と感じて購入し、便利だった道具を並べてみる。

ヘラ

カーボン剥がしヘラ

まずは、ヘラ。本体付属のヘラは金属製なので、これを使ってぴったりくっついた印刷造形物をベッドから剥がそうとすると、ベッドが傷だらけになる(らしい)。なので鉄製ではなくプラ製?のヘラを使用。

初期購入時になぜかヘラ先が40mmと65mmの2本を購入したのだが、65mmが幅広で使いやすい。 若干の厚みもあるので、しっかり固着した造形物の下に潜り込ませてじわじわ押し込むと、ベリベリっと剥がすことが出来る。40mmは不要だった。

あと、このヘラは熱にどれくらい強いのかわからないが、熱々のノズルに少々触れたくらいでは溶けなかった。 フィラメントがノズルに着いてしまったときも、このヘラでカリカリ取ることも可能。 ちなみにこのヘラ、ホームセンターに普通に売ってた。数百円と安いので便利にガツガツ使っていこう。

はがしカッター

ニトムズテープはがしカッターT087

こちらも、印刷後の造形物を剥がす目的の品なのだが、上のヘラとはすこし剥がし方が違う。 上のヘラは造形物をめくるようなイメージに対して、こちらは隙間に挿し込む感じ。 薄い鉄板がよく「しなる」ので、扱いやすい。

「ヘラ」ではなく「カッター」というのが、よく分かる。強烈にベッドにくっついた造形物の場合は、 まずこちらのカッターでベッドと造形物の間に差し込んで切れ目を作る。でも奥の方までは差し込んでいけないので、 上のヘラを使って、ベリベリ剥がす感じ。ヘラとカッターと2本使いがいい感じだ。

デジタルノギス

100均のものさし、もしくはノギスを使って寸法を測っていたが、3Dプリントの精度はmm単位ではなく0.1mm単位なので、もう少し細かい精度での確認が必要となり、100均精度の目視チェックでは追いつかない。

デジタルノギスは目盛りを目視せずとも値を表示してくれて便利。やはりこういった道具はキチンと揃えておく必要がある。 ちなみにこのノギスは100mmまでしか測れないのが残念。X-ONE2が140mmくらいまで作成可能だから、 そこまで測れてほしかった。もう少し大きめなのを買おうかな。でも小さいのは便利なんだけどね。 あと、電源OFFボタンを押しても、ちょっと動くとすぐ電源が入ってしまう。オートパワーオフもあるけど、 無駄に電池を食うので電池消耗が心配。

六角レンチ

六角レンチを購入。1500円位と若干高めだったが、少々斜めに差しても大丈夫なボールポイントタイプを購入。 付属のレンチと比べると長い方の先の形が違っている。

X-ONE2では2.5mmと2mmが使われている。 狭いところや直ぐ側に邪魔なものがあって、レンチをまっすぐ刺せない箇所もあるので、ボールポイントはわりと重要。 X-ONE2で使われているネジ類は全部六角穴付きボルトなので、六角レンチは使いやすいのを準備しておこう。

精密ナットドライバー

X-ONE2内部に5.5mmのナットがあり、これを外すために購入してみた。 手持ちのレンチでは6mmが一番小さく、これでもスカスカだったので、5.5mmが必要だった。 最初は100均にあっためがねスパナを使ったが、あまりに精度が悪くて、ナットにハマらず廃棄。 道具はある程度ちゃんとしないと良くないと思い、精密ナットドライバーを購入。 使うのはこの中で一番大きな5.5mmのみ。真ん中に色付きのシリコンの持ち手が有り、これを使って回しやすくなっているため、 使いやすい。

グリス

X-ONE2での内部作業をしていると、銀色の棒に手がよく触れる。その際この棒にはオイルが塗ってあるようで、 ヌルヌルする。まあプリンタヘッドが行き来する箇所なので、しっかりグリスアップが必要だろう。

しょっちゅう手で触れてしまい、グリスが取れてきていると思うので、グリス追加をしておこうかと思う。 何を塗ればいいのかわからないので、家にあるグリスを見ると、高速ベアリング用とか書いてあるから、これでいいかな。 とりあえず塗ってみた。特に問題が出ること無いので、大丈夫な気がする。ほんのちょっと塗っておくだけでいいので、 これ1瓶あると、100年位使えそう!

インジェクター(注射器)

簡単に言えば注射器。グリスを塗るのに、印刷時に発生するサポート材などを使用していたが、 安いおもちゃの注射器がないか探してみると、3本300円でホビー用を売ってたので買ってみた。 針がついているが、安全のためフラット加工がしてあり、簡単には刺さらないようになってるらしい。 ありがたい。これの小さいやつにグリスを入れて、グリス注入用とする。

しかし、グリスを注射器に入れるのが一苦労。なかなかの粘性があるグリスなので、注射器で吸おうとしても入ってこない。 気長に少しずつ吸い上げるほか無い。後ろ側から入れる方法もあるが、グリスがそこらじゅうについてベタベタが嫌だったので、 気長に作業。

しかしこの粘性、出力時にも問題が。細い針から出そうとすると相当な圧力が必要。 針を取ってやると簡単なのだが、これだと口が大きくて出過ぎる。なかなか難しい。CPUのシリコングリスのイメージだったのに。 これなら、お弁当用のお醤油入れのほうが良さそうだ。

ドライケース

カメラ用のドライケースを購入。ナカバヤシ27Lタイプ。2千円弱。フィラメントリールが20センチ位なので、 それが入りそうなサイズで購入。

意外に大きく、フィラメントが5つくらい入りそう。 フィラメント購入時は真空パックなので、湿気対策は特に不要だが、フィラメントを途中交換などの場合は、 保管する時吸湿しないように、管理が必要。湿気を吸うとフィラメントがポキポキ折れるらしい。 シリカゲルぶっこんでおいて蓋を締めて保管。現在少し隙間があるので、ほかにも何か保管できそう。

ノズルクリーナ

ごっそり取れるノズルクリーニング 1.75㎜ 16m

なんだか便秘薬的なネーミングなのだが、ノズルの中に溜まっているフィラメントをクリーニングしてくれるとのこと。 面白そうなので買ってみた。1600円と高い。 フィラメント交換のときに、一度こいつを通して使ってみる。

マイクロドリル

0.4mmx2のマイクロドリルがあったので購入してみた。ノズルつまりが起きた際にはこれで強引に穴あけすると救出可能かと思って用意してみたが、出番はなさそう。

ノズルは消耗品と考えて詰まったら交換したほうがよさそうだ。

3Dプリンタ 道具編一覧

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3Dプリンタでのトラブル
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3Dプリント時の基台への食いつき対応
3Dプリンタ 道具編(3) ツール
3Dプリンタ向けツール類
3Dプリンタ 道具編(4) フィラメント
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3Dプリンタでペットボトルのふたを作ってみる