電源コネクタ作成
バイクに取り付けるにあたり、電源の確保が必要。幸いトランクにはリレーをかましたバッテリー直結ラインが引いてあるので、ここに接続するだけでよい。
遅延切断リレーのラインが1つあまっているので、それに接続してやろう。1分遅延して電源が切れるので、エンジン停止後も1分程度は撮影が継続される予定だ。

あまっていたコードを切り出して、これを接続用コネクタのラインとする。 少し細めの線だが、大電流が必要な機器ではないので、問題ないだろう。

コードの先端を2本に裂いて、先端の被覆を剥いてコネクタ用のピンに取付ける。 このピンは綺麗に作っておかないと、コネクタの穴に引っかかって使えなくなる。 あまり太い線や折り曲げをミスすると、破棄してやり直しになる。

ペンチでかしめておくだけだと弱いので、きちんとはんだで結合させておく。ピンはそこそこ小さく、老眼には厳しいためにルーペを使ってはんだ付けを行う。通常なら裸眼で見える程度のものだが、疲れでまったく視力が合わない。ルーペで拡大して何とか はんだ付け成功。

反対側はギボシ端子とする。こちら側をMOTO-RECと接続するようにした。ギボシにはコードが細いのでかさ稼ぎのため、もう一本コードを束ねる。

MOTO-REC側はクワ型端子とギボシ。こちらもギボシ端子に変更する。

ということで、コードをカット。しかしこの直後に気づいたのだが、カットするのは黒コード だけでよかった。赤コードはギボシが付いてたからそのままでよかった。

2本ともコードをカットしたので結果的にコードの長さがそろってよかったかも。

こちらはリレー側電源コネクタとつなぐ方。変換コードといった感じ。

バイクへ取り付け その1
準備が完了したので、実際にバイクへの取り付けを開始する。なんといってもカメラの取り付けがメインの作業となる。このカメラをいかにうまく取付けるかで、映像の見やすさが変わってくる。
迫力ある映像というよりは周りの状況がよくわかる映像を目指し、 なるべく乗車視点に近い位置を目標に取付けてみたい。

フロントに取付けるカメラだが、ヘッドライト付近やサイドミラーの穴などいろいろ考慮したがやはりフロントカウル周辺への取り付けを目指す。
カメラは上下方向には回転させることが出来るが 台座は水平に取付けないと、左右回転方向への自由は利かない。 風防の裏側あたりに取付けてみることとする。

風防裏のダッシュボード的な位置はV字型になっており水平箇所はない。 真ん中のへこんだ箇所に丁度置くことで水平をとるようにしてみる。
なんにせよねじ止めのためにカウルに穴を開ける。 ぎざぎざになっている箇所に穴を開ければ目立ちにくいだろう。

センター位置に2箇所穴あけ完了。ぎざぎざパターンの間隔がいまひとつで、カメラ用台座の穴位置と少しずれてしまっている。ねじ止めはどうも出来なさそう。加えてねじ止めすると取り外しなどのときが難しい。
カウル内側をねじにするかナットにするか、取り付けもかなり大変そう。そこで、結束バンドを使うことにした。これなら失敗しても再度取付け可能だし、多少融通が利くのでは。欠点としてはねじ程にはきつく留められないので振動などでカメラがブレやすいかも。

結束バンドを縫い糸のように穴に通してカメラの台座を固定する。あまりきつく引っ張りすぎると 結束バンドが切れてしまったので、切れない程度にきつく留める。後は映像のブレ具合を見て考えよう。

バイクに取付けてみた。実際にはこの上に風防が来る。わりと目線に近い位置になるし、センターなので違和感も少ないと思われ、なかなかいい位置なのではないだろうか。

次にGPSのアンテナを取付ける。フロントを剥がしていると、ETCのアンテナがメーターカバーに 取付けてあった。位置的にも角度的にもちょうどよく、そして右側が綺麗に空けてあったので、同じような位置にGPSアンテナを取付けた。
ここには付属の両面テープで貼り付けを行った。 この上にカバーが来て押さえられるので、取れて落ちてしまうようなことは、ほぼおきないだろう。

フロントに取付けた機器からケーブルを束ねてバイクの左脇を通してシート下まで引き込む。サイドカウルを取り外したかったのだが、外し方がわからなかったのでいくつかねじを外して遊びが取れるようにして何とか手で細い隙間を通した。
サイドカウルは結構複雑にかみ合っているのできちんと構造を理解しないと取り外しできない。あまり触れたくない部分だ。

風防を取付けてちょうどその裏にカメラが来る。これはクリアな風防じゃないとよくないな。でも風防のおかげで雨の日などはカメラが直接濡れにくく、守られていいかも。風防の反射などがどれぐらい映りこむかは、実際に動かしてみて確認してみよう。

バイクへ取り付け その2
リアカメラはナンバープレートの上あたりに取付けよう。本当はリアシートくらいの位置がいいのだが、 良い取り付け箇所が無いので、このあたりにする。

取付けに関しては、フロント側で実施した穴あけと結束バンドでの取り付けとする。 良い位置に当たりをつけて穴あけ開始。

カメラの台座に合わせて2つの穴あけ完了。ここのプラスチックもフロント同様やわらかくてドリルで簡単に穴を開けることが出来た。

穴を開けた裏側から結束バンドを通してカメラ台座の穴をくぐらせる。縫い付けるイメージで取り付けをしていく。しっかりと引っ張って固定させれば完成だ。

部品を確認すると、ステータス表示用LEDの取り付けを忘れていた。 表示が見えないと意味が無いので、メーター近辺のこの位置に取付けた。固定は行わず引っ掛けているだけ。 でも各種カバーを取付けるとうまく引っかかり固定された。振動で暴れることもなさそうなので、この位置で確定とする。 右側のLEDはETCのインジケータ。

最後に電源部の作成。作成したコードをトランク内のコネクタにつなぐだけなので、何も問題はない。 配置の問題だけだ。

フロントやリアからのケーブル類をトランク内の本体に接続していく。ゴムカバーをくぐらせながらコネクタをそれぞれ接続していく。写真を撮り忘れたが、マイクも最後に接続した。トランク内に入れておき、どんな音が取れるか確認してみよう。

すべてのケーブルをつないだらゴムカバーをかぶせる。コネクタ外れの防止とバラけるのを防止する。 結構分厚くなり、場所を食う。やはりそこそこの空間が必要となる。

取り回したケーブルの長さの関係もあり、本体はこの位置に。CFカードの取り出しも考慮して カード差込口を上側とした。あとは常備のカッパ類を入れて本体を固定させれば完了だ。

バイクへ取付完了
フロント部分はカウルのトップにフロントカメラ。メータ部の上にLEDインジケータを取付けた。そこそこ目線に近い位置なので乗車している感じで映る予定。カメラ台座の穴の関係で若干カメラが左を向きがち。両面テープで固定させるか何か対策が必要かも。映った映像でどれぐらいそっぽを向くのか確認しておこう。

リアカメラはナンバープレートのすぐ上。バイクがブラックでカメラも黒いので遠目にはカメラの存在はわからないだろう。この位置でどんな映像が取れるのか楽しみだ。こちらは何もガードがなく既に汚れの目立つ箇所なので、カメラは酷使されそう。防水能力に期待。

リアカメラの配線については、リアカウルへの穴あけが難しかったので、テール周りを這わせるように配線。 白いタイラップが目立ってしまうが、仕方なし。
コネクタ部分がむき出しなので、少し防水を考えたほうがいいのだろうか。このコネクタが防水なのかどうかよくわからない。すぐ上にはリアトランクもあり、雨では濡れないがリアタイヤのしぶきは飛んでくるだろう。

トランク内に本体収納。カード取り出し側を上に向けて配置。あとは雨用カッパで押さえておく。熱の発生具合などが、どんな感じかわからないが、今年の夏をしのいでくれれば大丈夫なのだろう。

前から見たフロントカメラ。バイクとしては一番高い位置にあり、かなり目線に近い位置。 取付けの関係で向かって左を向きがちなのだが、映った映像を見るとそんなに違和感はない。 気にすれば確かにセンターが右よりかもといったレベル。後で何とか直すようにしよう。

カメラ位置修正
フロントカメラをフロントの風防すぐ裏位置に取付けていたが、フロントカウルを取り外す際に、フロントシールドのベース部分に取付けていたために、このベースを取り外すことが出来ない。
カメラコードがつながった状態となってしまうために、取り外したベース部分はハンドルの上においておくことになる。

フロントをここまで剥がすのはそんなにないのだが、バイク屋での点検時も大変だろうということでカメラの取付け位置の変更を考える。
具体的にはフタ側ではなく車体のカウル側に取付けてみようかと思う。 最初はなるべくフロントシールドに近づけたいと思っての前回位置だったが、メンテナンスを考慮して少し位置変更。

大体の位置を確認したら、取付けのための穴あけ開始。一応カウルの裏側についても確認し、余計なものが無い場所を選択。またベースカウルを取付けたときに引っかかりになるような場所も避けるように確認した。
位置決めした場所にドリルを立てて穴あけ開始。この位置はわりと柔らかめのプラスチップのようで、かなり楽に穴が開く。 あぁ、どんどん改造が施されていく。

カメラ台座を取り付けるための穴を2つ作成。最初2mmのドリルで穴を開けてその後2.5mmで穴を広げている。 3mmだと大きくなりすぎのようなので、ぎりぎり取付け用タイラップが通る2.5mmとした。

開けた穴とカメラの台座の穴を縫うようにして、タイラップを通す。ここで作戦が。
タイラップのバンド固定の部分を隠さずにあえて片側のカメラ台座の下に配置。 これはバイクのカメラ設置位置が、実は水平ではなく傾いているのでそれをある程度補正させるためにわざとここに配置。 タイラップの頭の分持ち上げると大体水平になるので、スペーサとして活用する。

最終的にはこんな感じ。無理やりなスペーサでなんとなく水平になっている感じ。ちょっと見た目はあまりよくないかも。 タイラップが黒くないのもその一因。台座周りを何かシールでも貼って隠すのがいいかも。今後検討だな。

カメラの設置が終わったら、一緒にインジケータの取り付けも行う。 インジケータはなんとなくメータ位置に置いていたが、時々暴れてそっぽを向いていた。
うまく引っ掛けるところも見つからないので、両面テープでどこかに固定させようと思う。いろいろと位置を検討してみたが、ETCランプの横に取り付けようと思う。大体このあたりを各種表示エリアとしよう。 丁度カメラも上にあることだし。

ということで強力両面テープで貼り付けを行い無事設置完了。実はこの取り付けだと上下が逆なので 若干内部の点灯状態が見にくいのではあるが、そんなに重要な情報ではなく、点灯しているのさえわかればいいだけなので、 あまり気にしない。ひとまずこれでメータ周りは落ち着いただろう。
