パーソナルナビ
購入以降ツーリングで活躍していたPDAナビのMIO168RSだが、かなり電池がへたってきたようで挙動がおかしい。すぐフリーズしてしまうし、リセットでも復帰しない現象に陥り、初期インストールからやり直すことが多い。
すでにPDA機能は一切使うことはなく、完全にナビ専用機となっていた。スケジュールがすぐ飛んでちゃ意味が無い。なので、十分充電済みであっても単体で動かすのは危険で、必ず外部バッテリーを接続しながら動作させたり、バイクから電源を引きながら動作させるなど、かなり気を遣う必要が出てきた。
ある程度電気さえ与えておけばちゃんと動作はしてくれるのだが、一度ツーリングに出た後で無応答状態になり、あわてさせられたこともあった。
ところで、ここのところPNDというカテゴリとなるパーソナルナビが各社からたくさん出てきて、かなり活気づいている。画面の大きなものや表示や案内の内容がかなり車のナビに近づいてきており、ハード面やソフト面でもかなり高機能になってきている。
そんな折、MIO168RSの後継機種の(実際には次の次)P560というのが出てきて、かなり興味を引いた。画面サイズは変わらないが、ナビソフトはバージョンアップしており、注目はBluetooth内蔵というところだ。
最近携帯用にBluetooth機器を購入し、無線の便利さを実感しているので、バイクにケーブルをはわす手間が無くなると思うとかなり便利そうだ。
実際、MIO168RSは、マイクロジャックという2.5φのイヤホンジャックのために、3.5φへの変換が必要だったり、イヤホンの音声出力がやけに大きいので、自作延長ケーブルに抵抗をはさんで少し音を抑えたり、最近はケーブル自作のためか断線してるようで、音が途切れやすかったりと、なかなか苦労させられている。(半分は自分のせいか?)
比較検討
たくさん出てきている今のパーソナルナビのなかでいくつかよさそうなものをピックアップして、比較調査を行ってみた。2008/03現在
型名 | メーカ | 実勢価格 | 画面 | 高速道路 モード | 車線 表示 | 防水 | Blue tooth | 音楽再生 (ナビ中) | オービス 警告機能 | ワンセグ | 発売日 | 特徴 |
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MioP560 | MITAC | \58,000 | 3.5’画面 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | × | 2008/01/31 | PDA機能あり |
DrivTrax | Clarion | \39,000 | 4.3’画面 | ○ | ○ | × | × | ○ | × | ? | 2007/04/01 | Mio523同等 |
A4000 | XROAD | \52,000 | 3.5’画面 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × | 2008/01/08 | バイク用 |
zumo | GARMIN | \98,000 | 3.5’画面 | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × | 2007/09/14 | バイク用 |
EN4500 | PONTUS | \58,000 | 4.3’画面 | ○ | ○ | × | × | × | × | ? | 2007/07/31 | 評判よさそう |
SB260DT | SANYO | \61,000 | 4.5’画面 | ○ | ○ | × | × | × | × | ○ | 2007/10/15 | 車ノウハウ多いはず |
nv-u2 | SONY | \52,000 | 4.8’画面 | ○ | ○ | × | × | × | × | ? | 2007/03/22 | ジャイロ/VICSあり? |
CN-MP50D | panasonic | \65,000 | 5.0’画面 | ○ | ○ | × | × | × | × | ? | 2008/01/22 | 高機能っぽい!? |
悩む点としては、大画面高機能を狙うか、バイク用防水機能を狙うかで、両方満足するものは出ていない。 バイク向けに特化した(防水、Bluetooth)をとるか、高機能(大画面、高表示機能)を取るかが大きな分かれ道になりそうだ。
ここで、駄目機能についても考えてみた。大きく問題があったのが、ナビ動作中の音楽再生機能だ。ナビ中でも音楽再生ができるのは案外少なく、P560,zumo、(A3000)くらいである。ほかはどうやら同時実行ができず、エンタテイメント機能として音楽再生はあるが、ナビ中にはできないようだ。
やはり車向けのため、音楽はカーオーディオがあり、ナビが音楽を出す必要はないと考えているのだろうか? バイクでは、ナビを唯一ヘルメットスピーカーにつないでいるので、スピードを出すとほとんど聞こえないにせよ、音楽が出せると楽しいので、これはぜひ欲しい機能だ。かなり気持ちの傾いていたEN4500がこの機能がなかったのが残念だ。
購入
最終的にはバイク取り付け後のめんどくささをなくすため、バイク専用設計のzumoを選択することとした。

大画面や親切案内が期待できないが、これらはあきらめることとした。また、少し値段が高いが、バイクを想定したマウントや、バッテリーから電源を取るためのコードなども付属しており、付属品が充実しているようなので、よしとする。
さらに購入を決定付けたのが、販売ショップを探すとヨドバシなどでも販売しており、ポイントも付いてちょっとお得かもと思っていたが、秋葉原で安い店を発見。2万以上安く売っているので、ヨドバシのポイントなんかメじゃない安さだ。
これならと、購入を決定し、早速金曜日に現金を準備して買いに行こうと最終チェックをすると、なんと表示価格が1万値上がりしている。購入決意の金額が上がったとなると、また再検討となるが、とりあえず不安を抱えつつ、朝一に秋葉原まで出向いてみると、とりあえず元の値段で売ってくれるとのことだった。
しかし、実際には在庫がなく、展示品しかないとのこと。少し悩んだが、少しまけてくれるという事と、状態も問題なかったので購入することに決定。この店が他に比べてやけに安いので、結構売れているらしいが、販売元からは安すぎるとクレームがあり、値上げするとのこと。
もう少しの間は安い値段だろうが、今後値上げとなるらしい。なかなかいいタイミングでの購入だったかもしれない。あとはすこしショボめの画面と、ナビソフトの内容がどの程度のものかが気になるところ。あまり期待はできないがちゃんと使えるものであって欲しい。
各種部品
本体購入に合わせいくつか周辺機器も追加購入。メインはバイク取りつけ用マウント。バイクへの取り付けは、すでに装着済みのRAMマウントを使用する予定だが、アームとナビマウントをつなぐ部品がないので、購入する必要がある。また、ネットで気になっていたツラーテックマウントというのがあり、ロック付きでナビをロックできるらしく、気になっている。
これらを購入するため、新宿にあるGPSストアへ向かった。 ここは、ネット販売は無くブログのみ公開している店で販売価格もほぼ定価だが、そのブログ内容が充実しておりいろんなノウハウが公開されていて、かなり信頼できそうだ。
RAMマウントの部品販売とツラーテックマウントを両方ネットで販売しているところは少なく、また割引はどこも少ないので GPSストアなら一緒に買えて実物が見れるのでここに出向いて購入した。
ツラーテックマウント購入後、店長に取り付け大丈夫?といわれて、多分大丈夫でしょう。と答えたが、実際かなり取り付けに苦労した。 わざわざ確認したのには、こういう裏があったのか...
各種部材
ZUMO本体だが、画面は小さい。右側に電源ボタン。左側には4つのボタンがある。 少し強めに押さないとボタンは反応しないので、間違って押してしまうことはなさそうだ。
画面自体がタッチパネルなので、本体のボタンは電源以外はほとんど使用しないのではないかと思う。 下側には電気接点があり、マウントに取り付けたときにいろいろ外部出力するようだ。裏側には電池パックがあるが、よくわからない。電池がへたったときに交換可能なのは、助かる。
全体的にねじ止めされているが全てのねじは特殊ねじで、簡単にはずされないようになっている。 勝手に開けて防水効果が落ちたりするのを防ぐためだろか?いたずら防止にもよさそうだ。

付属のマウントは、真ん中に12V電源とUSBの接続コネクタがある。 付属の電源ケーブルをバッテリーとここに接続することで、バイクの電源で動作させることができるようだ。
USBの方は海外用らしく、使用不可と説明書に書いてあった。 マウント下の方にはzumoとの電気接点がある。使用しない時用のゴムカバーもあるのだが、これが良くできていて、 磁石でくっつくようになっている。なのでカバーをしているときもはずしているときもプラプラせずに固定されている。なかなか細かいところが考えられている。
またzumo取り付け後のロック機能があり、専用のドライバーで取り付け後にねじを締めると、このドライバーでねじを緩めないとzumoがとりはずせない。 ただこの専用ドライバーが小さくて紛失しやすいので不評らしい。

電源ケーブルは、片方は専用マウントへの取り付けコネクタになっており、反対側は2本のバラ線となっている。+側の途中にヒューズが入っており、開けてみると2Aの小さなヒューズが入っていた。
あまりみたことないヒューズっぽかったので、ヒューズが飛んだら苦労することになりそうだ。 ヒューズボックスも防水が考慮されており、細かいところまで気を使ってある。

USBアダプタとUSBケーブルがあり、zumoのバッテリーを充電するためのアダプタ。ACアダプタはコンセントにさして使用する。
このアダプタをさして充電すると、zumoはただ充電されるのだが、通常のUSBコネクタをさすとzumoがPC接続モードへ移行してしまう。なのでUSB接続の外部バッテリーをつないだだけで、zumoはPC接続モードになり、操作ができなくなってしまう。
電源供給しながら動作させようと思ったら、専用アダプタを使用しなければいけないようだ。 ツーリング中にバイクからzumoを持ち出してルート作成などがしづらくなるので、これは少し厄介だ。USBケーブルが付属していたが、まだこれは使用していなかった。これを使用するとPC接続モードへは移行しないかな?(ダメだった)

ケースが付属している。zumo本体を入れて持ち運びできる?ケースで、なんだか微妙。ケースに入れても、固定するところが無いので、中身がつるっと飛び出して、落としそうで怖い。 ちゃんとしたつくりのケースだが、使い道は難しそう。あんまり役には立たない気がする。

PC用ソフトが付属。MapSourceとかCityNavigatorとか書いてあり、よくわからないが、どうやらこのソフトでルートを作成してzumoへ転送することができるようだ。 ただ、このソフトの地図はしょぼいので、どれだけ便利になるかは未知数。

取扱説明書や注意事項の資料。取扱説明書は輸入元のいいよねっとによる翻訳された、日本語版となっている。そこそこページがあり、読むのは大変だが、実際には書いていない機能がまだまだあるようで、覚えるのが大変そうだ。便利な機能がたった1行で説明されていたりするので、よく読んで確認して見る必要がある。

追加購入
ここまでが、標準でそろっているもの。以降は追加購入したものとなる。
RAMベースマウント。zumoのマウントをRAMマウントに取り付けるためのベースマウント。 zumoマウント側は4つのねじ穴が開いているが、4つとも一致するような位置あわせはできず、2つのみ使用してねじ止めとなる。 ねじはzumo側に付属しており、こちらはマウント部品のみとなる。

ツラーテックマウント。標準マウントの外側につけるマウントで、鍵を使ってzumo本体をロックして 取り外し不可にすることができる。あとはクッションが少し入っているので、振動吸収をしてくれるはず。
機能としてはそれぐらいか。結構いい値段したのだが、そんなものだったか。ネットで絶賛されていたのでつい購入したが 踊らされていたようだ。いや、鍵でロックできるのはとても便利かも。見た目のゴツさが守られている感あるし。

アーム用ロックつきねじを購入。アームの締め付けねじをかぎ付きのものにできる。これでマウンタに鍵があっても、アームをはずされるとマウンタごともっていかれるので、それを防ぐために、アームのロックねじにも鍵をつける。念のために購入してみた。

液晶保護シート。GPSストアでマウントを購入するときにレジにおいてあったので、つい購入してしまった。 一応画面の保護になるだろう。

zumo本体
zumo本体をよく観察してみる。正面から見ると、左側には4つのボタン。 上から「+」「-」「□」「音声?」右側には下のほうに電源ボタンが1つの計5つの外部ボタンがある。
しかしzumoはタッチパネル式なので、各種操作は画面タッチですべて作業できる。 また電源ボタンもバイク装着時は、エンジンスタートで自動電源ONし、エンジンストップで電源断の表示が出るので、特別このボタンを使うことは少ない。
PCにUSB接続しても自動で電源が入るので、単体で持ち出してルート設定などするときに、 電源操作するぐらいだ。

裏面には、左上に外部アンテナ用のコネクタが、カバーに隠れている。真ん中はリチウム電池で、 ねじをゆるめてはずせば交換ができるようだ。しかしねじは特殊ねじなのではずしてみることはできない。 (よく見たらただの六角だった)

下側は開閉可能なふたがついている。ふたが閉じているときでもマウントとの接点はむき出し状態。 ふたを開けるとUSBコネクタ(PC接続、充電用)とSDカードスロットがある。 このふたは磁石でくっつくようになっているので、ふたはぱちんと閉まる。

標準マウントへの取り付けは、まずは下の部分を突起に引っ掛けて、上側を押し込む。 そしてマウント上部の羽を倒せば、ピンがzumo本体に刺さる形でロックされる。

標準マウントの下側には電気接点があるが、カバーがついている。 そしてこのカバーは磁石でくっつくようになっているので、接点をガードしているとき、 そしてzumo本体を装着して、カバーが不要になっているときと、それぞれの状態でもマウント本体にくっついて ぶらぶらしていることはない。こういった細かい部分の親切さは非常に好感が持てる。

標準マウントは真ん中のほうに引っ込みがあり、ここに電源ケーブルを接続するようになっている。付属のコネクタをバイクのバッテリーに接続して、コネクタをここにさせば電源が確保できる仕組みだ。
コネクタはねじ止めできるようになっており、簡単に外れないようになっている。 あと防水のためにもきっちり接続するようになっているのだろう。

電源用コネクタの下にコネクタカバーがありめくってみるとミニUSBコネクタが見える。 しかし取扱説明書によるとここは海外用zumoのためのコネクタで、使用できないらしい。 確かにスペース的に通常のミニUSBコネクタはさせない。L型のUSBコネクタが必要だ。

通常サイズのSDカードをさすことができるが、認識可能なのは2GBまで。それ以上となるSDHCは読めないらしい。
家にSDHCカードがないので本当に駄目なのかはチェックしてない。ルートデータを入れたり、ポイント情報を入れたり、音楽データをいれたりといった使い方になるようで、今は家にあった256MBのカードを使用中。あたらしく2GBカード購入したら、そっちに変える予定。

ちなみに、zumoをPCにUSB接続すると、リムーバブルディスクとして認識される。ドライバ類は不要(WindowsXP)。そしてボリューム名は「zumo」。
SDカードをさしていると、こっちももう一つのドライブとして見える。 既にいくつかデータを登録した後だが、zumo本体の容量は約2GB、1GBちょっとをシステムで使用しており、 のこり700~800MBの空きがある。移動ログなどで使用することになるが、 かなり広い空きがあるので空き容量についてはあんまり気にしなくてもよさそうだ。
