バイクナビ(zumo660) 音声編

バイクナビ

音声接続

zumo660の音声はzumo550と同様bluetoothによる無線式。ただしzumo550と違い本体にスピーカがありこちらから聞くことも可能。しかし路上で道案内を放送されるのはかなり恥ずかしく、また音楽を流したいが、これを外に流すのは嫌だ。どう考えてもスピーカの使用は不可で、何とかメット内にまで音を持って来たいところ。

ひとまずはbluetoothによる接続を行う。iPhone→BT→ライドコムという連携が現在出来ており、 これで使用しているBTレシーバをzumo660にペアリングさせる作戦。BTレシーバは、どこかで購入したDock接続のもの。 時代はLightning接続に移ってきており、値段が下がってきたものを購入。

ライドコムにDockコネクタがあるわけではないので、Dockコネクタからの音声取出しが必要。 USBでDockコネクタ接続するケーブルで音声のイヤホンが出ているケーブルをあわせて購入。こいつを使うことで、電源供給、音声取り出しが可能。

USBでのDockコネクタ接続ケーブルはたくさん存在するが、 それに加えて音声ケーブル取り出し品はなかなか無くて、苦労して探し出した品。かなり便利。 USB電源はバイクの電源につなぐので、電池の心配が無く、バイクのエンジンに連動して起動終了を行う。

なお、ライドコムおよびBTレシーバにはバイクからの電源直結ではなく、 電源作成装置を使っての電源供給を行っている。ライドコムにはレギュレータを使用した3.3Vの電源を作成して供給。

BTレシーバには5Vレギュレータでの電源供給となるのだが、そのまま使うとグランドループ?なるものが発生して、ノイズがひどくて使えない。そこでBTレシーバ側には、アイソレート電源というものを使用。これを使うとプラス、マイナスともに絶縁された電源が起こせるために、ノイズの回り込みが発生しないらしい。

仕組みはまったくわからないが、ノイズの問題がなくなったのでばっちりである。 音声周りの電源はいろいろと気を使わないといけないらしい。

さて、zumo660とBTレシーバのペアリングを実施。バイクのキーをひねるとBTレシーバは起動開始。 どうも接続相手なしの状況だと自動でペアリング待機状態になるらしい。その状態でzumo660側でペアリングを開始させる。

メニュー→設定→bluetooth→電話追加でペアリングモードに。当然zumo660のbluetoothは有効になっている必要がある。少し待つとI-WAVEという名前で見えたのでペアリング実施。デフォルトのPINコード(0000かな?)ではつながらないようなので、1234など入れてやるとなんだかつながったらしい。後は勝手にペアリングされるようになるので、問題なし。

ちなみにzumo660からはbluetoothプロトコルでHFP(ハンズフリー)に加え、A2DP(音楽用)が追加されたらしく、何が違うかというと、音質がよい。

また、BTレシーバはA2DP接続なのでzumo550では接続できなかったが、zumo660は上記のように接続可能。HFPだとAMラジオのような音質だが、A2DPだとFMラジオ? ライドコムを通すのでどうしても音質は落ちるがそれでもかなり聞きやすい音質に。

しかしある日から急に音質が悪くなった。調べてみると、もうひとつ登録したHFP接続のBTレシーバに接続が変わった様子。 不要だからとこちらの接続設定を削除すると何もつながらなくなった。ちょっとこのBTレシーバは不安定かな。

※どうも夏の猛暑でBTレシーバがオーバヒートしたっぽい。連続使用時もたまに途中で落ちる。

有線化を行ってみる。
zumo660の音声はzumo550と同様bluetoothによる無線式がメインと思われるが、 電源コードから分岐して音声ケーブルも出ている。ここにイヤホンをさせば有線式での音声を聞くことが出来る。

通常ヘルメット内の音声はライドコムを使用しており、こちらはフル有線式であるため、有線に関するネガティブ感はあまり無い。BTレシーバが不安定なので有線化接続に変更してみる。

zumo660取付け時は未使用のためイヤホンコードはバイクのヘッドライト上あたりに固定していた。この位置から延長コードを使って座席下のトランクにあるライドコムまで接続にチャレンジ。

フロント部分からトランクまでの配線ということで、ドラレコでのカメラ配線と同じところを這わす。 サイドカウルを剥がしていき、カメラケーブルに沿わせながら延長イヤホンケーブルを這わせていく。

カメラ設置のときにがんばったのでこのあたりは少し慣れたもの。カウルの残っているところは手を突っ込んで手の感覚のみでコードを這わせていく。特に大きな問題も無く配線完了。

懸念事項としては普通の延長イヤホンケーブル (しかも100均)なので熱やノイズに弱いと思われる。まあ音に影響が出て問題時はすぐわかりそうなので、 ひとまずこれで運用してみよう。

延長ケーブルが引けたら、zumo660側とライドコム側のコネクタをそれぞれ接続。延長ケーブルの長さが足りるか心配だったが、結構余るくらいで何も問題は無かった。あとはエンジンの真横を通るのでどれくらい熱にやられるかといったところだろう。 一応フロント側のコネクタ部は防水のためにテープ巻きをしておいたほうがいいかな。

これで有線化完了。通常は有線→無線化といった流れだろうが、逆行してしまった。しかし不安定な無線よりは確実な有線のほうがいろいろと安心。ヘルメットのインターコムもライドコムといった有線システムで、運用には慣れてしまっているので、有線のわずらわしさはあまり気にならないのだ。

おまけの効果として、zumo660がBT接続不可のときは自動でスピーカから音声が出るようになっていたのだが、有線化することでイヤホンがつながりっぱなしのため音声がスピーカに切り替わることは無くなった。bluetooth接続失敗時はヘルメット内から音が聞こえないばかりか、zumo660を操作して音消しを行わなければいけなかったが、それも不要となり、ちょっと便利になった。

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