余っているMT7001カメラ
ドラレコとしてVantrue-F1を導入したので、MT7001のドラレコカメラはいったん取り外している。
ただ、せっかくのドラレコ機能があるMT7001なので、ただのスマートディスプレイとして使用するだけではもったいないから、カメラを再装備してドラレコのダブル運用をしてみようと思う。
ただし、メインドラレコ同様にフロントとリアに取り付けても、同じ絵が取れるだけで面白みがないので、カメラを違う位置に取り付けて、違う角度の絵を撮影してみよう。
カメラ設置位置
といってもどこにカメラを取り付けるかが悩みどころ。
一つ欲しいなと思うのは、バイクのメーターを見たい。ドラレコの映像ではGPSが効いていれば現在のスピードなんかも表示するけど、バイクの表示状態がどうなのかを見たいと思う。またウインカーの表示とかドライブモードなどもわかると良い気がするので、フロントのメーターを撮影したい。
ということで、どこからどのように撮影すればよいかを検討。YouTubeをみるとライダーの胸のカメラで撮影すると、フロントメーターも画角に入ってよい感じなのだが、ドラレコカメラを毎回乗車のたびに胸に装備は大変そう。
やはりハンドルのどこかに装備させなきゃだけどうまい置き場所が見つからず。
と思ったが、ブレーキフルードタンクの上あたりにカメラを設置すると、案外いい絵が取れそうな気がする。いったん仮設置してみてMT7001で見てみると、まあまあカラーディスプレイが見えて、その下の液晶表示も映るので、いいかも。斜め角度からの撮影となるけど、正面設置は難しいので、十分かな。
ということで、フロントのブレーキフルードタンク付近と、カメラの寸法を測定。
カメラをいい角度で設置するには、ブレーキフルードタンクの上面だけでは少し狭い。
そしてサイドブレーキがすぐそばにあるが、ブレーキフルードタンクとは高さが不一致のため段差ができており設置ができない。

ブレーキフルードタンクの上面とサイドブレーキ上面は空いている空間なので、何とかこの空間を活用するべく、カメラ設置用の台座を作ってみることとする。
カメラ台座設計
試作
まずはブレーキフルードタンクのとサイドブレーキの隙間があるのでここを埋めるようなものを3Dプリンタで作ってみた。多少余裕をもって作ったがスカスカではよくないのでうまくほどほどのものを試行錯誤しながら作ってみる。測定箇所だけのものを作れば、材料は減らせるし、印刷時間も削減できる。

右側のサイドミラーの支柱にぶつかったり、サイドブレーキを引いた状態でも大丈夫なように直したりと、何度かの試作品を作って調整。

ハンドルのスイッチボックスとの干渉など、取り付けようとすると、いろいろと細かな調整が発生して、意外に作業は難航。試作品の数は相当数となった。

そんなこんなで、ある程度周りとの干渉もない形状を作成することができた。
黒と黒で、どれが台座試作品かわかりづらいな。まあ逆に違和感なく配置できていると考えると、いい出来なのかもしれない。

ねじ穴や高さ確認
フロントフルードタンクの上に覆いかぶさる予定なのだが、メンテナンスを考えるとフルードタンクのカバーを開けられるようにしておく必要がある。なので、フルードタンクのネジ穴位置を確認しねじにアクセス可能としておく。
大体の目星をつけて穴をあけてあてがってみる。若干の位置ずれが見られるが、まだ試作品なので、この写真を見ながら微調整すればよい。

また、サイドブレーキとの高さの差の確認も必要。これも実際に設置をしてみて高さを測る。左上の突起は5mmと10mmの突起を作成し、どれくらいの高さのずれがあるか測ろうとしたもの。手前側の穴は、ブレーキフルードタンクのカバー位置がわかるようにしており、ただしく蓋位置まで落ちているかの確認用。

これで高さ位置などおおむね必要な情報がそろったので、台座を作る。段付きのエリアを作成することができた。

あとはカメラを載せるようにすればよい。
完成
各種測定と試作を経て、カメラ台座が完成。予定通りブレーキフルードタンクの上とサイドブレーキの上をまたがる台座を作成し、カメラが設置できるようにした。またカメラはどの角度にも設定可能なように回転して置けるようにした。位置決めしたらテープで接着予定。

ひとまずカメラを仮設置してみる。問題なく置けて、バイクの振動でずれてしまうこともなく固定できそうだ。

もう一つのカメラ
MT7001のドラレコカメラはもう一つある。こいつはどうしようかと考えていたが、フロントのナビzumo660の横に設置して前方ではなく後方(自分)を撮影してみようと思う。うまくいけば自分とタンデムの嫁まで映るかも。横方向を撮影してもいいかなと思ったけど、ひとまず自分撮影として見よう。
こちらの台座はわりと簡単。フロントブラケットに取り付ける部分と、カメラを載せる部分をサクッと作って出力。取り付けてみると問題なく取り付けできた。カメラは回転可能としている(両面で貼り付けるので設置後は固定だが)ので、自分撮影がいまいちだったら、側面撮影に切り替え可能。

積層痕をなくす
ここで、ふと積層痕が気になった。目立つものではないのだが、3Dプリンタで出力すると必ず積層痕はできてしまう。わりと平らな出来上がりなので、うまくいけば消せるのではないかと、急にチャレンジしてみた。

こちらは裏面なので、見えないからどうでもいいのだけど、印刷時の下側でサポートの上面位置はかなり荒れる。仕方ないとはいえうまい消し方があるといいな。
紙やすり
まずは紙やすりで削る。積層痕自体はそんなに深いものではないだろうと思ったが甘かったようで、少々やすってみても全く消えない。やすりで消すのは難しそうだ。
アセトン処理
積層痕を消す方法として、アセトン処理をするとよいといったブログがあったので、少し試してみようと思う。ABSなんかには効果的らしいが、PLAでも効果があるようなので試してみる。ただアセトンの入手がまずは問題。
アセトンは有機溶剤で、わりと危険なものという認識。臭気をかぐのは体に悪そう。入手方法はネイルリムーバーがアセトン系らしいので、化粧品売り場で探して入手する。
100均で探すと、小さな小瓶のセメダインみたいなやつしかなかったので、化粧品売り場でアセトンと書かれた瓶を購入。150mlはちょっと多いな。プラスチックを溶かすから、余ったといってそこらへんに捨てると下水管が劣化して大変なことになる可能性がある。注意して使おう。

さて、結果としては、イマイチ。本体をアセトンと一緒にビニール袋に入れて放置してみたが、あまり表面が解けることはなかった。
なので、手元の余っているサポート材などいらないPLAくずをアセトンに浸して1日放置してみたが、若干柔らかくなるものの、溶けるまではいかない。やはりネイルリムーバーでは肌に優しくするため溶剤成分が薄いのかも。といっても危険なレベルの溶剤を入手する気にはなれない。
パテ埋め
やすりで削っても積層痕は埋まらないが削りかすが出てきた。アセトンでPLAくずを溶かそうとしたけどうまく解けなかった。そうか砥の粉で木材の隙間を埋めるように、パテで埋めるといいんじゃないかな?

プラ用というパテを購入してきて使ってみる。こいつは青い材料と白い材料が海苔巻きのように1本の棒状になっており、使う分だけ切り取ってこねて混ぜると硬化を始めるというもの。これを使って積層痕にパテを埋め込んでみようと思う。
と、頑張って実施しようとしたがパテが思いのほか固く、積層痕に塗り付けるほどしなやかに伸びない。ものすごくしっかり押し付けると多少塗り付けることができるが指の力が限界。もう少し柔らかくなってほしいのだが、こねるの自体もかなり力が必要で、指がすぐに限界を迎える。

ペンチを使ってこねてみたり、アセトンに浸けて柔らかくなるのを試してみたが、うまくいかず積層痕を消すような細かい作業には向いていなさそうだ。残念ながら断念。
溶きパテ
プラモ用に溶きパテというものがあり、プラスチック素材を有機溶剤に溶かしたようなものがあった。パテほど固くなく流動性なのだが、今回の用途にピッタリの気がする。早速探して都内のヨドバシで発見して購入。YAMADA電器にもあったので入手性は良さそうだ。

綿棒で救い上げながら積層痕に塗っていく。変なところにつかないよう、マステでガードして積層痕の一番ひどいところでチャレンジ。均一に塗ることは難しくムラになる塗り方となるが、あとでやすりでならせばよいので、気にせず塗りたくる。本当は絵筆などを使うとよいと思うが、使い捨て可能な綿棒でやっつける。

塗ってやすりがけしてを繰り返してみる。やすりは100均で購入。中目(#240、#400)あたりでやすると程よく削れていい感じだ。

3~4度の塗りとやすりを繰り返してみた。見た目はムラがあるようだが、触るとさらさらで凹凸は感じない。なんだかいい感じの出来上がりになってきた。

下地材
大体いい感じになったので、ここでサーフェイサーを拭いてみる。いわゆる塗装の下地材だ。これを吹けばいろいろ元の下地が見えなくなるし、表面もさらに滑らかになるはず。

何とかここまできたが、いい加減疲れてきた。ドラレコカメラ台の積層痕をそんなに消す必要はなく、なんとなく消えないかなとスタートしたけどゴールが見えていなかった。そろそろいいかと最後は少しいい加減に対応。
塗装して完成
全体にサーフェイサーを吹いて、なんとなく積層痕を薄めにして、最後に黒くラッカーで最終塗装。せっかくのNTロゴはマスキングして青く塗装してみた。これで十分だ。

カメラ取付
では、カメラ台座をバイクに取り付ける。まずは作成した台座の裏側に両面テープを貼り付ける。たまたまだがテープがちょうどよいサイズでよかった。

これをブレーキフルードタンクにかぶせて貼り付ければ完成。ブレーキフルードの蓋に貼り付いているだけなので、ねじ穴でねじをはずして蓋を取ればそのまま簡単に取れる予定。ブレーキフルードを開けるのは怖かったので、試してはいない。

ではカメラの向きを調整して、同様にカメラにも両面テープを貼って、台座に固定。カメラは溝に嵌まっている状態で取り付けられているので、横にずれたりはしないので、はがれづらいと思う。これで安定した撮影ができることに期待。

もう一つのカメラも設置。フロントに設置だがカメラは自分を向いている。自分に起きた出来事を記録可能。何の役に立つかは不明だが、ピースサインを出す自分や、異物が飛んできた時の状況が見えるかもしれない。

ひとまずこれで、走行中のバイクのメーター表示と、自分自身が撮影できるようになった。
メーター撮影は太陽の位置により反射で全く見えない状態も発生するがおおむね状況がしっかりと分かる。ただリフレッシュレートが近いのかディスプレイ画面が少しパラパラとした表示になるのが残念。まあ仕方ないだろう。
自身の撮影は期待していたタンデマーの様子は自分の陰になり見えなかった。自分自身がしっかり写り、走行中の変な顔が良くわかる。もうちょっとちゃんとしてなきゃだな。


