納車(2024/07/末)
いよいよ納車日となった。連日暑い日が続いているので、店のオープン直後に すぐ訪ねることとした。夕方から雨らしいので、早めに納車を終わらせて、帰りたいと思う。

バイク屋に行くと駐車場にはそれらしいバイクが1台おいてある。どうやらコレっぽい。 隣にT-MAXを駐車して、新しいバイクを横目に店内に入る。
まずはカウンターでいろいろと説明を受ける。 下取りのバイク、新しいバイク、任意保険などなど聞いたり書いたりすることは多く、 かなりの時間がかかった。

次に実際のバイクで説明を聞く。初めてエンジンをかけると、結構しっかりとしたエンジン音だ。 ただ、キーをひねってからディスプレイに画面が出るまで遅い。約15秒くらい。 説明ではバイク自身が内部チェックをしているので、画面が出るまで待ってからエンジンをかけてほしいとのこと。 キーをひねってからヘルメットやグローブを着けたほうがよさそうだ。慌てず落ち着けということだろうか。

では、またがってみる。フルパニアでフルガードの状態なので、 またぐのに障害物が多く、いろいろと足をぶつけがちだが、おいおい慣れるだろう。
大事なチェックとしてはタンデムの乗車方法だ。 ドライバーとパッセンジャーのどっちがどの順番で乗り込むのが良いかを試してみる。 いろんな順番を試してみたが、ドライバーが先に乗って、 ドライバーの肩を持ちながらパッセンジャーが乗り込むのがよさそうだ。
そのほかボタン操作類をいろいろ聞いたが、今は覚えられないから 最低限のことだけ聞いておいた。ボタン多すぎるし、やれることが多すぎ!

あとは、気になっていた発進。ギアがあるのにクラッチ無しが納得いかず、 発進がどんな感じなのかがずっと心配だった。 クラッチがあれば自分のさじ加減で優しい発進や急発進ができるが、 DCTだとどうなるのか?ドキドキしながら発進してみるとスクーターと同じ感覚でバイクが動き出した。 ギア付きなど考えず、アクセルを回せばジワっと発進してくれるようだ。 いろいろと不安に思っていたのに、なんだかアクセルに合わせてすんなり発進してくれた。 急発進などはどうなるかは、今後安全なところで試してみよう。
慣らしについて注意点など聞いてみたところ、最近のバイクは精度がいいので慣らしは気にしなくてよいとのこと。衝撃!
とはいえ、取説には最初の500kmは慣らしとして優しく走れと記載があるし、人間側の慣らしも必要なので、 当面初回点検までは慣らしのつもりで控えめな運転を心がけようと思う。
一通り説明と確認が終わった。最後に前回チェックしていた店内にあったよさげなジャケット (スマートシェルパーカ)を購入。 秋冬モデルなので売れ残りなのだと思うが、安くなっていたので購入した。 パニアがあるので多少荷物が増えても問題ない。トランクあるのはありがたい。

では、いよいよバイクを受け取って家に帰る。いきなり大通りへ出るのは怖いので、 バイク屋の裏から裏道に出て、車通りの少ない道を選ぶ。この辺りは詳しいので裏道に関しては問題なく走れる。
まずは燃料補給が必要。燃料計は残り1目盛りでほぼ空っぽ。こんな重たいバイクをガス欠させて押して歩くなんて考えられない。 立ちごけを警戒し、なるべく右折しないルートを使って近くのガソリンスタンドまで移動し、初給油。
サイドスタンドがあるほうを給油スタンド側にして停車。いままではハイオクだったが、これからはレギュラーとなる。これはありがたい。燃費もスクーターに比べるとよいはずなので、財布にやさしくて助かる。
慣らし(2024/08)
バイクを受け取って、給油後そのまま家に帰る。恐る恐るの運転だが、問題なく駐車場まで帰りつけた。 DCTでガチャンガチャンと勝手にギアが変わるのが不思議。ギアがあるということでTMAXほどスムーズなスピードの上がり下がりはなく、 ギアチェンジで若干のガタガタ感はあるが、気になるほどではない。まあ無段階変速と比べれば多少は差があるだろうな。
今年はやたらと猛暑で、昼間は外にいられない。なのでバイクなんかで昼間走るのは危険な日が多い。 しかしバイクはかなり今までと感じが違っており、一つ一つの操作を確認しながら乗るといった、初めてバイクに乗るときに近い状況なので、 バイクの慣らしというよりは、人側の慣らしが必要な状態。そのためなるべく乗って慣れていきたいから、 暑さの和らぐ夕方に外食するなどでバイクに乗って出かけてみる。
やはり、初回よりは2回目、2回目よりは3回目になると、だんだん慣れてきた。手元操作の時に目線を動かさずいちいち考えずに操作できるまではまだ遠いのだが、 何度か乗っているとそれぞれの操作がスムーズにできるようになってきて、いろんなことができるようになり始めた。
そもそもやれることが多すぎるし、ハンドルのボタンも多い。一つ一つ基本操作を習熟しながらやれることを増やしていくこととし、 慌てずゆっくり慣れていくこととした。
ライディングモードは最初に設定されていたツアーモードのまま。ドライブモードも「D」のみ使用。 それ以外は特に何も触らず(触れず)設定類は何もしていない。ひとまず走る止まる曲がるがちゃんとできることを目指す。
左ハンドルのボタンが多く大変で、ウインカーを出したいのにホーンが鳴ることが何回か発生。 ホーンのボタン邪魔。ホーンなんてTMAXでは10年で1回鳴らしたかどうかくらいの使用頻度なのに。 おかしなホーン発報で周りの車に目を付けられたくないので、ウインカー操作時は毎回手元を見ている。 曲がりたい→手元確認→ウインカー操作と、いちいち確認が必要になっているが、早く無意識にウインカーが出せるようになりたい。
そのうちだんだんやれることが増えてきた。
ライディングモードも触れるようになり、ドライブモードのD→Sモードなど使えるようになった(ギアのマニュアルモードはやってない) そしてだいぶ頑張って、クルーズコントロールも試してみた。こちらもいろいろと慣れが必要そうだ。使いこなすには難しい。
1か月乗ってみて(初回点検前の所感)(2024/08/末)
足つき
足は両足べったり付くので、問題なし。TMAXより足つき良し。乗車シート部分のバイクの幅が狭いのが良い。 ステップ位置が道路に足をつくとき邪魔というブログを見たが、まあ確かにそれはあるけどそんなに気にならない。ステップをよけて足を広げても両足しっかりつくので大丈夫なのだろう。
ハンドルは広い。慣れれば気にならないレベルなので、こんなものだろう。 ハンドルはそんなに遠くないので前傾になることなくほぼ姿勢はまっすぐな状態。乗車時の尻の位置で変化する程度。
タンクは大きくニーグリップはまだ慣れない。スクーターが長かったので慣れていないだけかも。
重さ
やはり一番の課題が、重さ。取り回しや停車、発進はものすごく気を遣う。 また段差などもすごく気を遣う。むやみにターンはせず、かならず広い場所を見つけて方向転換するなど、 バイクを振り回すことはできない前提で乗っている。これはこれからも変わらなそうだ。
そして大きな問題として、いまだ一人ではセンタースタンドが立てられない。まだセンスタのコツがつかめていない。 ガソリンが空に近いと、何回かのチャレンジでセンタースタンドが立てられたが、満タンだと出来なかった。 筋肉痛を起こしながらだが、コツをつかみたい。
ブレーキ
最初すごく効きが悪く、怖かった。がどうやら新車のためあたりが出ていなくて効かなかったようで、そのうちしっかり止まるようになった。 あと、ブレーキレバーが遠かったのを直した(1→5)のも良かった気がする。 バイクが重いので「それなり」の効き具合ではあるが、ある程度思ったように停止できるので、問題ないと思う。
リアブレーキは効いているのかどうかわからないレベル。そもそも自分がリアブレーキの使い方が下手なんだと思うが、 ブレーキをしっかり踏んでもあまり効いている感じがしない。リアブレーキは一応踏むけどうまく使える気がしない。
シート
長時間乗車をしていないので、ロングツーリングに耐えられるか不明だが、今のところなにも違和感はないので、大丈夫な気がする。 コンフォートシートではなく標準シートなのだが、今のところ尻が痛くなることはない。今後長時間乗車をしてみたい。
ライディングモード
ライディングモードでエンジン出力などの設定モードがツアー、アーバン、レインと設定できるが、だんだん変更できるようになったのでいろいろ試してみた。 たしかにパワーの出方が違っており、ツアーだと急発進が可能だが、レインだとアクセスを一気にひねっても、もっさり発進となる。 ただ、タンデム乗車しているときは、レインのほうが穏やかな動きをしてくれるので、乗り心地はいい。 なので、何か頑張りたいときはツアーが良いが、普段はレインで十分な感じだ。
DCT
DCTによりNT1100はギア車なのだが自動でギアを切り替えてくれる。車のオートマとほぼ同じ動きをしてくれる。 車同様クラッチもなし。走ってみると、自分の感覚より早いシフトアップとなり、エンジンが低回転で高いギアになるためすぐにノッキング状態になるのがいまいちだったが、 DモードをSモードにするといい感じになることを発見。思いっきりダラダラ走るときはDモード、普通に走りたいときはSモードがよさそう。(自分にはS1が良い) マニュアルモードはまだ使ってない。なのでエンジンの高回転をまだ体験していない。勝手にシフトアップするので高回転の状態を知らないのだが、 低い回転域でもそれなりにパワーがあるので、高回転域はどんななのか怖い気もする。 もっと自分が慣れた状態にならないと、回せそうにないな。
SモードにはS1~S3があり、番号が高いほど高回転域を使うらしい。まだS1しか使っていない。
ボタン操作
そもそも左ハンドルのボタンが多い。そのためウインカー操作したいとき、親指で一発で操作できず、毎回目視が必要。 というか左ハンドルのボタン操作時は毎回目視しており、必要な操作がスムーズにできていない。
ハザードボタンが遠い。左ハンドル側にあるが遠いのでサンキューハザードがすぐに出せずやっかい。ホーンと場所を入れ替えてほしい。
ライトのハイビームがやりづらい。初めての跳ね上げボタン?。まあこれは慣れだな。パッシングはやりやすい。右手側のクルーズコントロールもアクセスを動かさずにボタン操作はちょっと面倒。
スピード感
走っているときの、現在の感覚的なスピードが良くわからない。速度計を見ればわかるがそうではなく風景を見ながらエンジン音と合わせたスピードの感覚がわかりづらく、 慣れていないだけかもだが、案外スピードが出ているという場面が多い。 乗車位置や姿勢の問題か、DCTによるエンジンの音が低めになることによる問題かわからないが、慣れるとわかるようになるだろうか?
コーナリング
NT1100のインプレではよく曲がるというのが多いが、自分的には曲がりづらい。 インプレは大きさの割には曲がりやすいという、前置きが省かれているだけなのではと思う。 ただ、まだ怖くて倒せないから曲がらないだけなのかもしれない。もう少しニーグリップに力を入れよう。
タンデム
基本的には、9割タンデム乗車。なのでパッセンジャーの乗り心地は重要。 シートは広くてよいみたいだが、前にずり落ちがちとのこと。タンデムステップが細くて足が滑りがちだったが、 アフリカツイン用ゴムの幅広ステップに取り替えたら、踏ん張りがきくようになり、乗り心地が良くなったとのこと。 あと、トップボックスの背もたれはがっつりからだを預けるわけではないが、触れる位置にあると安心感があってよいらしい。
防風
スクリーンは、真ん中くらいに設定している。それなりに風は防いでくれていると思う。 でも前のTMAXも防風は良かったので、似たり寄ったりか。足にも風よけがあるが、恩恵は不明。 多分風が当たらなくなっていると思うが、それ以上にエンジン熱が足に来るので、これを何とかしてほしい。 足元防風によって、エンジン熱がライダー付近にこもっているのではとさえ思う。大排気量だと排熱はどうしようもないのかな?
ディフレクターという手に当たる風を防ぐ羽も、効果はよくわからないが多分役に立っていると思う。 でもどちらかというと、ウインカーランプがちょうど反射して見えるので点灯状態のチェックに役立っている。
ボックス
トリプルボックスを最初から装備した。シート下トランクは皆無なので、ボックスあると便利。 大きくて色々入れられて助かる。旅行に重宝しそうだ。まだ常備品を用意しておらず、カッパ類などの常備品でどれだけ場所を食うかで今後の使い勝手が変わりそう。 でもいろいろ詰めるとさらにバイクが重くなる。
ライト
ヘッドライトはどうも少し暗い気がする。LEDなので直進性が良いが、どうやら指定の何mか先をしっかり照らしているようで、 それ以外が弱いため暗く見えると思われる。夜中の遠出をしていないが、ハイビームも少し不安な明るさ。 雨の夜中とかにもきちんと照らしてくれるのか少し心配だ。
クルーズコントロール
最初使い方がわからず悩んだが、何度か高速でチャレンジしてなんとなくわかってきた。 まず、クルコンボタンが遠い。高速でアクセルひねっている状態で押す必要があるが、 結局アクセルが戻ってしまい速度が落ちた状態でボタンを押すこととなる。 そこからまたアクセスひねって希望速度まで持ち直して、クルコンセットとなるためいまいち。 もう少しスムーズな操作方法を模索したい。
クルコン動作中はアクセルを握りしめなくて済むのがかなり楽。ただし、一定速度設定なので周りに車があるときはあまり使えない。 前車についていくタイプだといいのだが、そうなるとレーダーとかいろいろ装備が必要で価格が高くなるだろうから、ぜいたくは言えないか。
オートキャンセラー
ウインカーが自動キャンセルするらしいのだが、いまいち思い通りに動いている気がしない。 結局手動で戻しているので、様子を見て自動キャンセル機能はオフにするかも。 ウインカーを戻したのを音か光で知らせてくれるといいのだけれど。