グリップカウル装着

購入決断

2008東京モーターサイクルショーのY’sGEARブースにて新型マジェスティに装備されていたグリップカウルを発見。

クリアスモークの落ち着いた感じで、しかし大張りで風をよけてくれそうな外観に「これ欲しい!」と惹かれた。

ハンドルへの装着もブレーキレバーのねじを使っているだけのようなのでT-MAXでもいけそうな気がした。 早速ネットで調べてみると、マジェスティ用として販売されており、適合車種にT-MAXは載っていない。

だが、今付けているサイドミラーもマジェ用が(ちょっとの改造で)使えたから、今回も何とかなるだろうと、 ネットで「ポチッ」としてみた。

早速届いたグリップカウル。たしかにモーサイショーで見たヤツと同じだ。入っている部品はグリップカウルとその取り付けステー、そしてねじ類だけ。グリップカウルは案外厚めのプラスチック(ペットボトルと同じヤツ)で、丈夫そうな感じがした。

適度に柔らかく、でもしっかりしているので、壊れにくいと思われるが、2カ所だけのねじ止めなので、なにか衝撃がかかるとここに負荷が集中して、パキッと割れる可能性がある。 また太陽光での劣化がどうなるのかは使ってみないとわからない。

まずはステーを取り出してみて、取り付け箇所に当ててみる。 ブレーキレバーの留めねじにこのステーを挟むようなのだが、どうもステーの一部がハンドルカバーの下側と干渉してしまう。なるほどT-MAXが対象車種ではないのはこれが原因のようだ。 マスターシリンダーのあたりでステーがハンドルカバーと2cm程度当たってしまうようだ。

さらにグリップカウルを装着したイメージで当ててみると、びっくり!!ハンドルカバーがガッツリとぶち当たってしまう。

まいった。こりゃ大干渉していてどうにもならん。邪魔をしているこのハンドルカバーどうしようかな? というかここはやっぱり切断しかないでしょ!3cm~5cmくらい切りゃいいんじゃないの?

ということで、ある程度予想はしていたが、ハンドルカバーの加工!を開始。 グリップカウルをあてがって、干渉箇所を探りながら、ハンドルカバーを切断していく。

しかしニッパーでの切断は骨が折れる。なかなかこのハンドルカバー(たぶんABS樹脂)堅いし、 狭い箇所だったり、ニッパーだけにざっくりと切断できなかったりで、かなり苦労する。

何とか切断してみた。この作業で手にはマメができた。すげー大変だ。

苦労の甲斐あって、ステーが収まるようになった。よし、これでグリップカウル装着を進めていこう

ステーにあてがい、グリップカウルを取り付け位置にセットしようとすると、 グリップカウルはまだまだハンドルカバーと干渉する。しかもハンドルカバーの上の方にも当たっているので、 上下ともに切断の必要があることが判明。

すでに手のマメがつぶれて、戦闘能力を無くしていたので、今回はここまでで勘弁してやる。 明日への課題は、どうやってハンドルカバーと格闘するかだ。 ハンドルカバーの上側はいくつかの電装コードがくっついていて、はずすのは容易ではない。 そして下側のカバーは取り外し方すらわかっていない。つまりはこのままの格闘が続く模様。 対策としては手の皮を厚くして握力強化しかなさそうだ。

※ブルーの線がグリップカウル。緑の線がハンドルカバー切断面。矢印の箇所が干渉箇所

装着(リトライ)

前回グリップカウル装着で、ハンドルカバーの逆襲に遭いあえなく断念したのだが、手にできたマメも癒えてきたので新たにチャレンジを行う。

今回は同じ目に遭わないようにと100均で2つのアイテムを入手。新しいニッパーと大きいニッパー(これは300円) これをつかって、ハンドルカバーと格闘予定。ざくざく切り刻んでやる!

さてこの大型ニッパーだが、ハンドルカバーに噛みつかせてやると、楽にザクッと切り刻める。 持ち手部分が大きいので、歯を入れられる箇所は限定されるが、カットするパワーは絶大だ。 前回の苦労が嘘のようにざくざく切り刻める。

一緒に購入した普通サイズのニッパーだが、これがかなり使える。そこそこの力でこれまたカットしていける。ということは前回のニッパーが切れなさすぎたのかもしれない。グリップカウルをあてがいながら、大きな苦労もなくハンドルカバーを一気にカットしていった。

ハンドルカバーの上の部分だが、どうしてもぎりぎりグリップカウルと当たってしまう。 ハンドルカバー内部の上下を接続するための突起があってこれが邪魔になっている。 上のカバーを少しと、この突起を取り除くことで何とかグリップカウルが干渉せず取り付けられるようになる。

ハンドルカバーの切断は何とかできあがったので、本題のグリップカウル装着に入る。 ステーをグリップカウルに取り付けて、準備を行う。

ステーとグリップカウルの間にはゴムのパッキンのようなものを挟むようになっており、衝撃を吸収するようになっている。

ブレーキレバーのねじをはずしてグリップカウルのステーを取り付けて、ねじを締めようと思ったら、 なんとグリップカウルに干渉して6角レンチがを回すことができない。

一番短い部分を使ってもねじ頭に指すことができないのでお手上げだ。 どうやらカウル部分は最後にステーに取り付ける必要があった模様。説明書にはそんなことは書いてないので、やってみるまでわかんなかった。

せっかく取り付けたステーとカウルはまたはずして、ステーだけをバイク本体に取り付ける。 これの取り付け自体は難しくはない。ステーとマスターシリンダーの接触部分にゴムを挟もうと思ってたけど、 ゴムを忘れたので、あきらめてそのままにした。駐車場が家から離れているので、取りに戻るのは面倒なのだ。

さて、取り付けは簡単と思いきや、上からねじを締めていき、下からナットで留めるのだが、ねじが下から出てこない。 ステーとワッシャーを挟んだ分長さが足りなくなり、下から出てきた部分は1ミリ程度。ナットで締めるには足りない長さしかない。 そういえば、部品の中に長いねじがあったなぁ。

下が、バイクに標準で付けてあったねじ。上の長い方がグリップカウルの部品に入っていたねじ。 若干長くなっており、ステーとワッシャーを挟む分長くなっているようだ。そして当然これを使用しろと言うことだ。 ちゃんと指定されたものを使用しないと、やはりうまくはいかないようだ。失敗失敗。

さて、長い方のねじを閉めていくと、予定通り下の方にねじが出てきてくれている。 下からナットで締めるには十分な長さのねじが飛び出してくれている。

上から6角、下からはメガネレンチで締め合ってきっちり留めていく。ブレーキ部分だから走行中にはずれでもしたら大変である。ねじ山をなめない程度にきつく絞めこんでおく。

取り付けの完了したステー。ここにグリップカウルを取り付けて上げれば完成だ。

この状態でいったんハンドルを全開に切ってみた。するとぎりぎりの位置で、メーターカバーの横の部分と干渉する。

しかし蛇角があと少しでいっぱいの位置なので、影響は少ないと思われる。と思ったが、この後グリップカウルも取り付けるので、 そうなるともう少し蛇角は狭まる。

取り付け後にUターンなどして通常のハンドル操作に対しては問題ないかを確認しておこう。

右ハンドル側のステー取り付けまで完了したので、左側も同様に取り付けていく。片方で問題点は把握しているので、 こちらは何の問題も起きることなく取り付けが完了した。

右側同様に左側もハンドルをいっぱいに切ってみると、なぜかこちらは1mm程度の隙間を空けて干渉しなかった。 グリップカウルを付けると干渉する状態になるだろう。この程度であれば何も問題ないはずだ。

両側のステー取り付けが終わったので、グリップカウルの取り付けに入る。 グリップカウルにねじ類を通しておいて、バイク前方からステーの穴に通していく。 ここまでくれば難しくもなく、順調に作業が進む。

ねじを通して両側からねじとナットを締めていけば完了だ。 やはり工具はいろいろ準備しておくに限る。 この作業もナット側がメガネレンチしかなかったら作業できないところだった。 カウルを割らない程度に、クッションがへこむまでしっかり絞めこんでおく。

このナットは抜け落ち防止装置らしきものがついているやつなので、ゆるみにくいと思うが、バイクや風で振動を受けやすい部分なのでしっかりとねじを締めておく。2つのねじを締めたら完了だ。

右ハンドル側だけ取り付けられた状態。シールドもクリアスモークなので、かなり一体感がありいい感じだ。ぱっと見は純正部品なのではと思うほどだ。(いいすぎか?) なかなかこれはいいんじゃないかな。

ぜひT-MAX用を出してくれれば売れそうな気がするのだが。 やっぱグリップカウルはあまり受けが良くないのかなぁ。

最後に取り付け後のT-MAXギャラリー