ヘルメット新調

ゼニスヘルメット購入

ヘルメットは前々から買い替えをしたかったのだが、バイクの買い替えとほしかったヘルメットが出たことから購入。

2009年頃、シューベルトというドイツのメーカが出したヘルメットにインナーバイザーというものが装備されていた。もともと飛行機用ヘルメットにはあった様なのだが、通常のシールドとは別に目の部分用のシールドがあり上部へ出し入れが出来るのだ。

これには感動して購入を試みたが、あまりにヘルメットが高価でまた頭の形が欧米人用向けで日本人には頭痛があるとのことで断念。現在調べてみると2012年にシューベルトジャパンという代理店が何かあったらしく、現在では購入不可。直接本店から個人輸入などをする必要があるとのこと。 いろいろ難しいのね。

2013/03のモーターサイクルショーでヤマハのブース近辺ではゼニスヘルメットでインナーバイザー付きのものが出るとの情報を入手。そのときにモノはあったのでもう発売していると思ったのだが2013/秋に発売とのこと。微妙に待たせるなと思っていたが、ネットをふと見ると、予約開始を発見。ヤベーっす、秋にはまだ早いけどもう発売するのかよ。

ネットを漁ってヘルメット購入をどこに申し込もうかと探している最中、バイク屋でふと見ると新しいヘルメットを売っているのを発見。

聞いてみると、ついこの前(8/2頃)入荷したとのこと。マジかよ!とすぐに嫁に連絡して試着会を実施。少しお高いYJ-16と浅い帽体のYJ-14があるが、ヨメはYJ-14がお気に入り。

自分はYJ-16。ひとまずかぶってみると、かなりきつい。嫁のほうもそのようで今のヘルメットがMで、同じのをかぶるときつい。Lにしてもらうといい感じ。自分も今はLなのでそれにするときつくていきなり耳が痛い。その上はXLになるがおいていないので試せなかった。 どうも新しい型は幾分きつめに出来ているようだ。

ネットやヤマハのホームページを見てもそんなことは書いていないので、今までのサイズのつもりで試着せずに購入するとえらい目に遭うところだった。

カラーバリエーションは少ないので、二人ともホワイトを選択。嫁はYJ-14のL、自分はYJ-16のXLとした。

注文

どちらも今在庫はないので取り寄せをお願いした。しかし自分のYJ-16は限定生産で在庫無しとのこと。う~ん困った。ネットではまだ予約受付中なのにもうメーカー在庫無しとはどういうことか。

ひとまずヨメのほうのYJ-14は取り寄せてもらうことにして自分のYJ-16についてはネットで予約をしてみることに。しかしこのネット予約も在庫確保できるかは不明ですがキャンセル不可などかなりひどい条件。

新製品なのでたいして安くもなってないし、普段ならこんな馬鹿なところに注文はしないのだが、品物がなさそうなので仕方なく予約注文した。

数日後バイク屋より品物が届いたとの連絡。またYJ-16についても確保できるがどうするかとの連絡も。 ネットで予約してしておりキャンセルできない状況を連絡すると、じゃあ一応確保しておくのでネットで買えたらキャンセルにしてくれるとのこと。バイク屋のありがたい言葉。いろいろとわがままを聞いてもらって助かります。ひとまずヨメのYJ-14を先に受け取る。

ちなみに、YJ-16について調査をしてみたところ、 HJCという韓国のメーカから 出ているIS-33 Solid のOEMのようだ。

こっちだとカラーバリエーションにワインレッドがあるのに、ゼニスでは出してくれていない。 またHJCブランドのままだとRSタイチより、FS-33 ソリッドとして出ているようだ。

これならばアフターパーツもいろいろなところから探せていいのかも。いや出どころは一緒だから逆に探しにくい? YJ-14も同様だと思うが、同じと思われる型式は見つからなかった。

YJ-14

まずはバイク屋にて先行確保できたYJ-14を入手。ヨメ用の浅い帽体ヘルメットだ。

発売直後にバイク屋にて入手できたYJ-14。ヨメの現在のヘルメットはかなりの年数(調べてみると、2003/04/13~2013/8/10と10年!使いすぎだ!)がたっており、シールドは細かい傷で前が見えづらいが交換部材も入手できない状況。

そこへインナーバイザー付きで試着でも気に入ったというYJ-14が出たので速攻購入。かなりへたっていたと思われる前のヘルメットはやっとこれでお役御免となる。

特徴としてはヘルメットの下のほうが浅く軽くかぶれる感じ。安全面からいくと良くないのだが、 窮屈にはならずほっぺが押さえられることも少ない。

あご紐は相変わらずワンタッチ式バックルがついている。紐方式は初心者には難しいのでワンタッチ方式は便利。でも以前のものとは違う方式。

とはいえこの赤いところを左右からカチッと押せば外れる。取付け時はただバックルを差し込むだけ。 簡単ではあるが、通常外すときは赤いところは見えず、手探りでの取り外しなので、色で目立たせるのではなく手触りでわかりやすくして欲しいところ。

インナーバイザーもこの通り。写真が悪くてちょっと見にくいが、いい感じにインナーバイザーが出てきている。

インナーバイザーの出し入れは頭の後ろにあるスライダーで行う。スライダーを頭の後ろからてっぺんにスライドさせると 目の前にバイザーが出てくる仕組み。引っ込めるには頭のてっぺんにあるボタンを押すとガチャンと一気に引っ込む。

バイザーの出し具合は2段階あるようだがあまり差が無くまた手触りで途中のノッチがわかりづらいので、全出しか全引っ込みしか使わないだろう。

新しいメットを入手したら早速会話システムを移植。古いほうのヘルメットからライドコムを取り外し、 新しいほうへ取付ける。毎回スピーカーの取付けに悩むのだが、今回はそこそこ耳に空間がありうまくはめ込むことに成功。でも出来ればベルクロでしっかりと取り付けしたい。これはまたあとで。

なんとか埋め込んだスピーカー。耳のへこみの中に押し込んでみた。真ん中に見える黒いスポンジがスピーカー。これでドライブしてみて耳が痛くならなければOKなのだが、こればっかりは実際に運用してみないとわからない。このままかぶってみてもらったところ、特に違和感は無いようだ。

ヘルメット左側の下にライドコムを装着。ばねを噛み付かせる場所もあり、すんなりと取り付けできた。 ケーブルも内装にあわせてうまく隠したので、通常運用する分には支障はないだろう。これでいつでも新しいメットで出発可能だ。

左が古いヘルメット、右が新しいYJ-14。ぱっと見ではそんなに変わらない?重さを比べるとYJ-14がちょっと軽いかも。 最後にセロハン剥がしの儀式を行えば出発可能だ。

YJ-16

在庫確保出来た出来ないなど、数量限定のためかなり混乱したYJ-16。結局ネットでの購入となった。

バイク屋で購入しようとしたYJ-16だが、メーカ在庫無しで確保できないとの連絡が入り急遽ネットで 予約を入れた。しかしその後バイク屋からはなんと確保した!との連絡。

ということで予約キャンセルしようとするとネット側はキャンセル不可。しかも在庫確保できているのかは不明な状態。連絡もメールのみとネットらしいサポートの悪さを露呈してかなり混乱したが、商品発送の連絡が来たのでひとまず商品の到着を待つことに。3日後にゲリラ豪雨の中、商品が到着。大事なものを買うときはやはりネットは駄目だな。

到着した商品を開梱。予定通りホワイトのXLサイズのYJ-16が到着した。早速試着してみるがやはりきつめだ。本来ヘルメットは少しきついぐらいが丁度いいはずなので、これでいいはず。クッションがへたってくると多分丁度よくなるはず。頭がでかくならなければ。

内装も耳側とてっぺんが取れる構造で、通常のヘルメットと変わりはない。耳側の内装をとってみると耳の部分の空きが小さい。会話用のスピーカを入れるのに苦労しそうだ。

さっそく会話用ライドコムの移植を開始する。前のヘルメットからマイクとスピーカーを取り外してみると、ずいぶんとスピーカーのスポンジがへたって来ている。ちょうど壊れて保存していたヘッドセットのスピーカーと交換してみると、きちんと聞こえたので、スピーカーは交換して取り付けとする。

案外ヘルメット脇の隙間が少なく取付けに苦労したが、なんとかマイクの取付け完了。スピーカーもなんとか耳のくぼみに入れてみたがすこし場所不足。スポンジが案外浅いのとスピーカーが大きめなので かぶってみるとスピーカーが耳に当たっているのがわかる。

でも押さえられているほどではないので、 何とか大丈夫かも。これはロングツーリングに出て試してみないとわからない。

これでヨメのYJ-14と自分のYJ-16がそろった。両方ともライドコムも移植済みなのでいつでもツーリングに出発可能だ。 ぜひともインナーバイザーを活用したツーリングに出たいものだ。

YJ-16とYJ-14

インナーバイザーを出した状態

YJ-16改造

YJ-16の耳側には空洞が無いのでライドコムのスピーカーが耳に当たる。長時間かぶっていると耳が痛いので改造を試みる。

ライドコムを装備したのだが、YJ-16には耳周りにあまり空間が用意されておらず、スピーカを置くと耳に当たる。何とか耳の位置にスピーカーを配置すると、ヘルメットの内装もこんもりと膨らんでいる。ヘルメットをかぶったときの耳に当たる位置にもよるが、長時間では痛くなりがち。何とか対応をしないと厳しい。

そもそもYJ-16は耳周りのクッションの厚みが薄く、耳たぶが入る空間があまり確保されていない。クッションの厚みがスピーカーの厚み程度しかないので、スピーカーを入れるとクッションと同じ厚みになり、耳たぶ格納の空間がなくなってしまうのだ。耳に当たる内装を取り外すと、すぐに帽体となっていて、どこにも空間が無いのでどうしようもないのだ。

この耳側の帽体だが、本体の全体の帽体とは別になっているようで、写真真ん中のねじ1本で留まっている。このねじを外してみると、耳あて部分の帽体が取れた。実際には発泡スチロールで出来ていた。発泡スチロールなら、何とか加工が出来そうなので、スピーカーが少し納まるように加工をしてみよう。

取り外した耳あて部分のスピーカが乗る部分を削って薄くしてスピーカーが多少埋まるようにする作戦。スピーカーの納まる箇所を調べて、赤線の箇所を削るとよさそうだ。ここの肉厚を薄くする加工を行ってみる。

リューターのカットする丸いうヤツで削っていく。発泡スチロールなので本当はニクロム線を使っての加工のほうが 綺麗にいけると思うが、あいにくそんなものを持っていない。ほぼ使うことないし、今回のためだけに購入は気が引けるので、リューターでちまちま削っていく。どうせ隠れる部分なので、少々見た目が悪くなっても問題ないのだ。

いろいろと苦労があったが、何とか削り落としに成功。大体5mmくらい削ることが出来た。あんまり削ってパッドが壊れても 困るので、とりあえずこんなもんで。

まだ耳に当たるようならまたチャレンジすることにして今回はここまでにする。とうぜん両耳とも実施。やっぱニクロム線の電熱線加工のほうが楽だったかな。作業場所は削りカスで粉まみれになった。

削り終えた耳あて部分をヘルメットに戻す。 削って凹みが出来た部分にスピーカーを入れると、丁度よく収まった。片耳5mmずつとして、1cmほど両耳への当たりが減るはずだ。

出来上がった耳あて部分をヘルメットに組み込んでねじ止めをする。この1本のねじのみで接続されているので、 丁寧にねじを締めておく。わりと単純な作りだ。

耳側パッドを装備すれば元通り。以前と比べてスピーカー分のふくらみが少し小さめになった気がする。ためしにかぶってみるが、気持ち耳への当たりは薄らいだようだ。あとはこれで長時間かぶっていても問題ないか検証したい。発泡スチロール削りは少しコツを掴んだので、追加の削りは問題ない。