タンデムステップ装着

タンデムステップの準備

TMAX530に標準装備されているタンデムステップは、アルミ製でちょっとシャープな感じのものが付いている。 見た目シュッとしていてかっこいいのだが、実際の使用感としては少し細くて乗せ心地はあまりよくないらしい。ワイズギアからはこれをゴム製のものに交換するキットが出ているので、購入してみた。 交換してみていい感じの方を使用するようにしてみる。

購入したのは、コンフォートタンデムステップキット。実はわりと昔に注文したのだが、在庫がなく取り寄せで 今頃商品が到着。ほぼ忘れた頃に届いた。そういえば注文していたなぁ。

包装を解いてみると、左右それぞれのステップが入っている。足を置くゴム部分とバイク本体に取り付けるステップの土台部分は別体になっていた。説明書を見ると、付属のネジでステップを一体化させてから、バイクに取り付けを行うようだ。

事前に室内で足置きゴムとステップ土台の取り付けを行う。これは後で取り外すことはないので、取付けネジには緩み防止の接着剤をつけて取付けておく。これならバイクの振動でゴム台が取れたなんてことにはならないだろう。

両ネジにネジ止め剤を塗って1セットだけ取付け完了。もう1セットも同様にネジ止め剤を塗って取り付けをしておく。これで室内での事前作業は完了。あとはバイクの元で取付け作業を行う。事前に取付け説明書をよく読んでおいて作業に向かう。

タンデムステップの取付

事前に室内でステップの組み立ては完了。バイクのところに持ち込んで既存ステップの取り外しと新ステップの取付けに入る。いくつかの部品は既存ステップから流用となるので、壊さないようにきちんと取り外すことが必要だ。

まずは既存ステップを留めている割りピンを取り外す。ペンチで曲げているところを元に戻して行き、ピンが穴を通るようにまっすぐにしていく。くるくる回り力が入りにくいが、辛抱強く慎重にチャレンジしていく。

割りピンの足をそれぞれ元に戻したら、ピン穴を通して外す。するとステップを留めていたピンも抜き取ることが出来る。 これで既存のステップはバイク本体から外すことが出来る。これらのピン類は取替え後も使用するので、なくさないようにとっておく。

取り外した既存ステップ。ここからいくつかの部品は新ステップ側にそのまま流用する。写真の赤丸の部品がそれに当たる。

丸い玉とばねおよび板がステップを出したり引っ込めたりしたときの「カチン」という引っかかりになっているようだ。 たしかにぐしゃりと出したり引っ込めたりでは、気持ち悪いので、カチンカチンとあたりがあったほうが、ステップの出し入れが心地よい。小さな部品だが重要だ。長いピンとカラーはバイク本体にステップを取り付ける部品となる。

新ステップの取付けにかかる。ネジ止め位置の角度から、左右が間違っていないことを確認して、ばね、玉、板とカラーを元あったのと 同様に取付けて、バイクに取付ける。

ばねをどっかに飛ばしたりせず、きちんと取付けてピンを通す。このあとピンが抜けないように、ピン下の穴に割りピンを通してストッパーにすれば完成。

割りピンは新しいのが用意されていたのだが、既存の割りピンをけっこう綺麗に取り外すことが出来たので、そのまま流用してみた。一度曲げて伸ばしてをしているので、金属疲労を起こしており、割りピンの曲げの部分が取れてしまうことが考えられるため、 今後は注意してチェックしておこう。一度曲げてしまえば力のかかる部分ではないため、大丈夫ではないかと思うが。

反対側も装着

右側ステップも同様に既存ステップを取り外す。右側は利き手の右手が力の入る場所にいかず、割りピンの取り外しに苦労した。なかなかスリップしてピンの割れを戻す作業が出来なかったが、慎重にチャレンジを重ねて、なんとか取り外しに成功。

左側がうまくいったので少し油断があったかもしれない。とりはずしたら、新しいステップを取付け開始。

新しいステップの取付けは、まずはステップの接続穴に既存ステップから取り出したカラーを差し込む。 グリスアップしておいたほうがいいのかもしれないが、こういった箇所に塗るグリスを持ち合わせていなかったので、 特にグリスを塗っていない。既存のステップにもあまりグリスは付いていなかったのでひとまずいいやと判断。 大体はステップは出しっぱなしで出し入れは少ないのでいいだろう。

カラーの後は、貫通していない穴にばねを入れてその上に丸い玉を置く。これがステップ出し入れ時のカチッという引っかかり部分だ。 わりと小さい鉄球のため、油断するとツルッとはじいてどこかにいってしまう。遠くに転がると探し出すのに一苦労だ。

丸い玉押さえとしての板を上からかぶせる。丸い玉を少し押さえる形になるので、ずれて玉を飛ばさないように注意。というか飛ばしてしまって探すのに苦労したのだ。実際には鉄板は下側になるように取付ける。平たい面をバイク本体側に取付けて、ステップと一緒に回ってしまわないようにする。

左側同様にこちらもピンを差し込んで割りピンで留める。こちらも既存の割りピンを綺麗に取り外したので、 新しい割りピンは使用せずに、既存のものをそのまま使用する。

外すとき同様にやはり利き手がうまく機能せずにピン割りに苦労した。綺麗にピン割りをしておかないと、ロックしているピンが抜けてしまっては何にもならない。苦労してなんとか綺麗にピンを割ったら完成。

出来上がり後にステップの出し入れを両方確認してみるが、以前とまったくかわらずカチカチと出し入れできる。また、割りピンもおかしなことにはならずにきちんとピンを留めている。

このステップで嫁に乗ってもらったところ、足置き場が幅広で安心できるとのこと。でかいゴムがカブのステップみたいで若干スタイリッシュさは無くなってしまったが、乗り心地がよくなったのであればそれでよい。コンフォートの名は伊達ではなかったようだ。