キャリアの事前準備
トップボックスが無いととても不便。ボックス装着用のキャリアをつけてボックスを装備しよう。
TMAX530に装着可能なキャリアはユーロボックスキャリアというやつとユーロボックスキャリア2とあり少し悩む。調べてみるとユーロボックスキャリアのほうはGIVIの汎用モノロックが付けれる。
ユーロボックスキャリア2だと、ユーロヤマハトップケースなどが装着できて、ちょっとボックスの取り付け口が違うみたい。ユーロヤマハトップケースにユニバーサルプレートを付けてやるとユーロヤマハトップケースが取り付けできるようになるらしい。
前のバイクからモノロック方式となるGIVIのE450が取り外してあるので、ユーロボックスキャリアを装備すればそのままいけそうだ。新しくトップケースの購入も考えたが、いまのトップケースが部屋で邪魔なので、流用させるためユーロボックスキャリアを選択した。

バイクの契約とあわせて楽天でTMAX530用キャリアを発注。安くてまともそうな店を探して購入。数日後には商品が到着。
やたらとでかい段ボール箱でやってきた。バイクはまだ納車されていないので、取り付け手順書を見て予習。英語表記のため文面はよくわからないが、図解で説明してあるのでなんとなくわかる。しかし図はどうもTMAX530ではなく一世代前の3型のテールになっている。HPの説明ではTMAX530の4型でもOkとなっているが、 本当に大丈夫か、ちょっと不安。

既存グラブバー取り外し
バイクが納車され、慣らし運転に出かけるとやはりトップケースの重要性を再認識する。家に帰ったら早速キャリアの取り付けを開始する。
まずはリアのテールカバーを外す。 サイドカバーはそのままでセンターカバーだけ外せば大丈夫そうなので、取り外しにかかる。
と、その前にトランクをほぼ開けっ放しになるので、バッテリーへの負担を減らすためトランクケースランプを取り外す。作業中ずっと点灯になってしまうのは無駄だからね。

前のヤツと同じムギ球のようなランプが付いていた。 触ると結構熱くなっていたのと、強く刺さっているのでペンチで掴んで引っこ抜く。前のバイクもこうやって壊れなかったので慣れたもんだ。

まずは取り付け手順書どおりグラブバーを取り外す。
ねじを隠しているゴムブッシュを周りを傷つけないようにマイナスドライバーでこじり取り、六角レンチでねじを外す。
相変わらずここのネジはきつく留まっているが、前のバイクと同じなのでここのネジ用に工具が準備済み。きっちりはめて力を入れるとねじが緩んだ。 左右2箇所ずつねじを外すとそれぞれグラブバーが外れた。
左右のグラブバーを取り外すことが出来た。グラブバーの取り付けネジは流用するようなので無くさないように保管。ゴムブッシュもそのまま流用のようだ。グラブバーが左右分割だが取り付け方は前のバイクとほぼ同じだ。
リアカウルの取り外しと加工
リアのカウルを外そうとねじを探すとドライバーを刺すあなのないネジがあり、真ん中が押せるようになっている。 ためしに押してみると、へこんだ。そして引っ張ると持ち上がりそのネジが取り外せた。
どうもワンタッチのネジとなっており、 簡単に外せるようだ。バイクの取扱説明書をみるとクイックファスナーとの記述があった。これは便利だ。
2つの簡単ネジを外して、リアカウルを後ろに引っ張ってやると簡単に外すことが出来た。 ほぼフタだけの状態のリアカウルを外すと真ん中にねじがある。どうもこいつがキャリアで使うねじのようだ。
よく見るとこのネジの留まっている先はアルミフレームのようだ。本体にがっちり留まるネジなのでキャリアが ここに接続して強度を確保するのだろう。
リアカウルを外したらここからが今日一番のメインとなるカウルへの穴あけ作業。ネジやグラブバーは、はめなおせば元に戻るが、カウルへの穴あけは失敗すると元に戻せない。
今日納車したばっかりなのに早速穴あけとはと、少々躊躇したが、仕方ない。意を決してドリルでゴー。カウルの裏にはそれらしきターゲットマークが付けられており、ここに穴を開けろといわんばかり。 そのセンターに「エイッ」とドリル回転。まずは一番小さいドリルで控えめに穴あけ。
2.5mmで穴を開けたらひとまずバイクに装着してみて確認。穴からネジ位置と一致しているか見ようとしたが、穴が小さすぎてその先が見えない。 もう少し大き目の穴あけということで、4mmのドリルに交換して穴あけ。

もう少し大きめの穴が開いた。どんどん後戻りできない状態になっていく。もし穴位置が悪かったら、いきなりお手上げだ。4mmの穴を開けたらもう一度バイクに取り付けて穴から覗く。穴の真下にちょうど六角ネジが見えた。どうやら穴あけ位置は正しいようだ。カウル裏のターゲットマークさまさまだ。
これがあると非常に助かる。 ひとまず穴位置に問題ないことが確認できて一安心。あとは手順書どおり20mmにまで穴を広げていく。
穴を大きく空けていくにはリーマーを使う。手順書には20mmのホールソーを使うようになっているがそんなものは持ってないので、 手作業のリーマーで穴を広げる。今4mmだが、これを20mmまで大きくしなくてはいけない。

あまり力を入れて割れが発生するといけないので少しずつ力を入れて穴を広げていく。所詮プラスチックなので少し力を入れてぐりぐりしてやればぽろぽろと削りカスとともに穴が広がっていく。
メジャーを持ってきていないので20mmを測ることが出来ないのだが、20mmって結構な大きさだ。そんなに大きな穴にする必要があるのか疑問に思い、穴の使い道を確認。
どうもネジが貫通すれば大丈夫な気がする。ということで、ネジが簡単に通る程度の穴の大きさ(10mm程度?)になったら勝手に完了にしてみた。ネジやキャリアが干渉するようならまた後で穴を広げよう。広げることは出来るが縮めることは出来ないので、小さめの穴からチャレンジだ。

キャリアから貫通して留めるネジをまずは取り外す。これも結構強めに締まっていたが、グラブバーのネジと同じサイズなので、うまく取り外すことが出来た。

このねじは使わないのでとっておく。キャリアに付属の長めのネジを使用するようだ。

ここまで出きたらいよいよキャリアをバイクに装着開始。すべての準備は整っている。ネジをナメずに取り付けできればOKなのだが、大丈夫かな。
キャリアの取り付け
バイクへの取り付けの前に、ボックスの引っかかりの爪をキャリアに取り付けておく。 爪になる部分をキャリアの裏からネジ止めすればよい。これが外れるとボックスが外れてしまうので、あとでねじの緩み防止剤を付けておこう。

では、キャリアを持ち上げて、バイクへ装着。座席を跳ね上げてうまく引き回して取り付ける。本当はシートを外してから作業するとかなり楽と思われるが、外し方がわからなかったので、ひとまずこのまま作業。なんとか定位置に収めることが出来た。

キャリアを定位置に設置したらネジ止め。リアカウルにあけた穴も丁度いい位置になっており、真下にネジ穴が見えている。長いほうのネジを差し込んで仮止め。

横の部分も元のグラブバーからネジを持ってきて、それぞれネジを仮止め。すべてのネジ穴にネジを仮止めしたら、それぞれを本締め。

ネジ穴をナメないように、きつめにねじを締めていく。ねじを締める強さも手順書には書いてあるが、 トルクレンチは無いので、雰囲気でネジ止め。緩まなきゃいいだろう。
しかしリア周りの改造時はまたこれを外さないと何にも出来そうにない。 先にリア回りの改造をしておいたほうがよかったけど、キャリアのほうが重要だし難しいところ。まあ外し方はわかっているから、何度か作業すれば慣れてくるだろう。
取付完了
なんとかキャリアの取り付けが完成。もとのグラブバーの位置から一体型のキャリアで強度も結構ありそうだ。これなら、走行中に折れたりすることも無く安心してトップケースを取り付けておける。あまったグラブバーやネジはどこに保管しておこうかな?そこそこ大きくて重いので邪魔だ。

キャリアが取り付けできたら、トップボックスを取り付ける。汎用プレートなどは必要なく、キャリアに取付け用のツメが付いている。そのままボックスを取り付ければ完成。これでひとまず出かけるときに荷物を入れるところが確保できた。

ちなみにトップボックスを取り付けて後ろに乗ってもらったら、以前のバイクよりはトップボックスが前側に迫ってきており狭いらしい。すぐに背中にバックレストが当たってしまい、少し窮屈感があるようだ。
慣れれば気にならないレベルなら問題ないが、あまり窮屈ならバックレストを外すなど考えないといけないかもしれない。
トップボックスを取り付けるためにキャリアにひっかかり用のつめの部分があるが、ここのねじが外れてしまわないようにネジ止め剤を塗っておく。
トップボックスを留めている重要な箇所なので、これが外れるとトップケースが外れてしまい転がっていく。 走行中に外れてしまったら大変だ。ネジに軽く塗りつけて、ネジ止めする。24時間で硬化するので、ネジ止めしたら放置。

キャリアの下側からツメを止めるネジを締める。この段階でもきちんときつめにねじを締めておき、さらにネジ止め剤も効いてねじが外れることはないだろう。ただし油断してはいけないので、 たまにネジの緩みが無いかはチェックしておこう
