HID交換

消灯

2019年6月にバイクの点検にとバイク屋に持っていくと、ヘッドライトが切れているとの指摘。そんな馬鹿なと、見てみると確かに点灯していない。

前日に日が暮れた時間まで走っており、真っ暗な中の走行をしていたが、ライトが切れている感覚は無かった。ちょうど点検に出したタイミングで切れたのだろうか?

気になったので、ドライブレコーダーのデータを取り出し、前日の夜の様子を見てみる。しかしドラレコ映像だけでは、判断がつきにくい。夜でも道路には街灯が多く明るい。そして、周りの自動車のライトがあれば何も不自由はしないのだ。

しかし、駐輪場まで戻り、エンジンを切る映像を見ると判明。エンジンを切るとヘッドライトが消えるが、ドラレコ映像を見るとエンジンを切っても画面の明るさに変化がない。

どうやらもともとライトが点灯していなかった様子。ほんのりバイクが近づくと、明かりに照らされる場面があったが、これはポジションランプの明かりと思われる。

LEDのホワイトポジションランプがかなり明るいので、これに惑わされたようだ。逆に言うとこれのおかげで周りの車にはアピールできていたと思われるが、ヘッドライトのバルブが切れた状態だったのはショックだ。

結果的には5年持ったということになるが、一般的にはHIDの寿命は2000時間とのこと。 5年使用したとして1週間当たりだと、2000÷(5年×12か月×4.3週)=7.7時間/週となる。

毎週そんなに乗ってないし、冬はほぼ乗ってないので、どうやら2000時間までは無かったようだが、 その半分は点灯していたと思われる。とはいえ、HIDの寿命とは明るさが落ちることのようで、点かなくなるは故障。まあ5年も持てば文句は無い。

とりあえず、バイクで無灯火走行はありえないので、もともとのハロゲンバルブをバイク屋に渡して、 点検作業ついでに交換してもらう。

さて、新しいHIDを検討しなきゃ。今時ならLEDにしてもいいのかな?

取り外したバルブ(というかバーナー)を見てみると、先端がなんだか白くなっている様子。フィラメントがあるわけではないので、焼け切れたのではないが、何かが駄目になったのだろう。

一式取り外して、いったん純正バルブにもどった。ひとまず5年間ご苦労様。

購入

新しいバーナー(バルブ)部分を購入してみたので、つかなくなったバーナーと比較してみた。すると、やはり点灯しないほうは先のほうに白い汚れが見える。

よく見るとガラスにひびが入ってる? 新しいほうはガラスもきれいで内部もきれいなので、やはり寿命か何かでバーナーのガラスが壊れて中のガスが抜けたのかな。

新たに購入したのは、最初のものと同じくSphereLightのバーナー。 保守用のバーナー部分のみを購入した。

バラスト類はバイクから取り外して、部屋に持ってきてあるので、それらに接続して、バイク用バッテリーに接続する。

動作確認を兼ねて、空焼きを行ってみる。電源接続して点灯したが、最初は写真のように少し緑がかった発光。

でも数秒後には白い発光に変化。そして明るさもさらに明るくなった。間近での空焼きは光が強すぎて直視できない。購入したバーナーは特に問題なさそうだ。

ところで、バーナー部分のみを検索していたら、スフィアライトのものが2,500円だったのだが、2つで1,980円というのがあったので、これも購入してみた。問題なく使えるんだろうか?

半信半疑で購入してみたのだが、空焼きをしてみると、問題なく点灯。そういえば、コネクタ類を気にしなかったけど、そのまま接続できたな。HIDってだいたいコネクタ一緒? とはいえ、若干明るさが暗い感じがする。

値段の安さは明るさに影響が出るのだろうか。といってもそれなりの明るさで光るので、非常用としては問題なさそう。 数年後の故障に備えて予備品として保管しておこう(2個もあるけど)

比較

気になったので、スフィアの交換バーナーと、激安バーナーの明るさ比較をやってみる。

本来は同じ性能のバラストを用意するといいのだが、そこまでは準備できないので、違うバラストで実施。とはいえ、両方とも55Wと謳うバラストなので、スペックベースでは一緒。

点灯させて1分程度安定させてみる。直接目視はできないのでカメラに撮影させて、明るさ比較をしてみる。

でも写った写真を見る限りでは、同じ程度の明るさに見える。案外明るさは同程度なのかも。耐久性とかそういった部分が価格に反映されるところなのかな。耐久試験まではできないので、とりあえずこのままいろいろ使用してみよう。

ところで、激安HIDバーナーを買うついでに、LEDもあったので購入してみた。ファン冷却付きの一応バイク向けとなっているLEDランプだ。

2個で3,620円と思っていたよりかなり安い。完全に失敗前提での購入だ。届いた箱の表面には車のライトの絵が描いてあり、バイク用というのはかなり怪しい。

裏面には冷却用のファンがついており、通電するとファンが回るものと思われる。どれくらいの騒音が出るのか心配。

まあバイクはほかの騒音のほうが大きいから、このファン程度では問題ないと思われる。ただしメカ系があるということは、劣化があり壊れやすいということ。いつの間にかファンが止まっていて、熱で本体が壊れるといったことは起きるだろう。

前回のHIDバーナー同士の明るさ比較と同様に、2つのライトを並べて同時点灯させて比較してみる。 右にスフィアライトのHIDをセット。左側にはLEDのライトバルブをセット。

これで、点灯させてみると、なんだか同じ程度の明るさ。LEDは光の拡散性が悪かったりするはずなのだが、案外しっかりと周りに拡散しており、そしてかなり明るい。

これで見る限りHIDと同等の明るさとなっている。 まぢか!、予想以上に明るい。LEDは表側と裏面側の2面にしかないのだが、これだけしっかり明るいのなら、ヘッドライトでの使用は「アリ」かもしれない。ちょっと取り付けしてみたくなった。

接続は少しだけリードが出ていて、先端がH11コネクタ。このコネクタには極性が書いてあるので、 わかりやすい。まあそもそもコネクタの逆刺しはできない仕様なんだけど、お試し点灯でワニグリップで直結の際には こうやって書いてくれていると助かる。

取り付け

標準バルブに戻していたLow側ヘッドライトを、再びHID化してみる。

その際、光軸調整が大変なのだが、TMAXで検索すると、よいページがあった。とても分かりやすかったので、今後のメンテ用に使わせてもらう。使用するレンチは10mm。

フロントカウルを開けて、HIDのバラストを配置。ほかのコードがごちゃついていてわかりづらいが、 コードの下にバラストを置いて、タイラップで固定した。前回と同じ固定だ。

とりあえずは配線して点灯確認。ここにきて駄目なら元に戻そうと思ったが、問題なく点灯。

昼間の作業なので、明るさがわかりづらいが、たぶんハロゲンよりは明るいと思う。どれくらいで劣化してしまうのか、 照度計とかで測定できるといいんだけど。

昼間なので、写真だとさっぱりわからないが、光軸チェックをしてみると、案外いい位置にカットラインが出ている。

上向きだと対向車に迷惑が掛かり問題だし、下すぎると少し先も照らせず危ないし、適度なところが必要だが、ハロゲンの時に調べておいた位置と同じ位置に光のカットラインが出ているので、ちょうどいいみたい。無調整で済むのは楽だ。

調子に乗って、High側も交換してみる。High側もH11コネクタなので、同様の外し方で実施。最初にバルブを回転させるのは右手が入らず左手で行ったが、かなり固く指が痛かった。汗だくになって取り外し完了。

向かって左がHigh側となるが、こちらにはLEDバルブを入れてみた。 エンジンをかけてハイビームにすると、左右両方点灯。LEDはさすがに真っ白。予定通りそれなりにしっかり明るいので、真っ暗な中でも問題なく照らしてくれるはず。

またハイビーム側も光軸確認したが、上下左右ともに外れておらず、無調整で問題なさそう。 まあ、ハイビーム側はひどくそっぽを向いてなければ、少々ずれていてもいいんだけどね。 (でも車検はハイビーム側をチェックだったような)

昼間のチェックでは怪しかったので、日が暮れてからの光軸チェックを実施。 バイクドームに光を当てて光軸チェック。ロービームは少し下げ気味ぐらいで問題なし。ハイビームもセンターがずれることなく当たっている。どうやら問題なさそうだ。

取り付け直後というのもあるが、ロービーム側のHIDとハイビーム側のLEDは、どちらも問題なく点灯。そしてどっちもきれいに白い。

案外これが切れても気づかないものなので、今後は注意深く明るさなどを気にするようにしたい。やはり照度計が欲しいな。

その後車検の時に、バイク屋からハイビームが明るさが全然足りなかったと指摘され、仮のバルブと交換して車検となった。
取付時は光量が足りている気がしたが、元々足りなかったのか、使用するとすぐ暗くなってしまったのかは不明。やはり安価なLEDは駄目なようだ。