LINK
(2018/08)久しぶりにライドコムの製造元であるLINKのHPを覗いてみると、 ライドコムがバージョンアップされているようで、BMシリーズから、新たにLKシリーズというのができていた。
HPの作りの悪さは相変わらずの状態だが、新シリーズのHPが出来上がっており、詳しく見てみる。 ボリューム一体型マイクの部分や、本体のスーパーアンプ部分は、パッと見は大きな変化は少ない。 ただし細かい部分にいろんな改良がおこなわれているようだ。HPから情報は少ないが、いろいろ探ってみよう。
コネクタ
本体とヘルメット側をつなぐコードの接続コネクタが、以前の独自コネクタから、 3極コネクタらしきものに変更となっている。 ただし防水を考慮し、カバー付きの3極コネクタと一応独自のものと思われるが、わりと標準品に近いものになった。 以前は2極コネクタ2本だったので、向きを合わせて接続する必要があったが、これで簡単に差し込めばつながるようになる。 便利そうだ。

なお、既存のコネクタとの変換コネクタも用意されているようで、BMシリーズの部品流用ができるらしい。 いままでグレーと黒の色分けだったものが、それぞれオス変換、メス変換されるようだ。

スマホ通話対応
スマホに差し込む3極コネクタが付属しているようで、iPhoneなどスマホに対応しているらしい。 やっとスマホに対応してくれたか。何とか自分で改造できないか考えていたので、公式に対応できていると安心。 しかしiPhone7以降はイヤホンジャック穴がなくなり対応不可。まあ自分のはAndroidなので大丈夫だろう。

これらが大きな変更箇所だろうか。 あと、ちょっと良くない変更点として以下がある。
カールコードから普通のコードに
今までは、本体とマイクセットをつなぐコードはカールコードだったのだが、 LKシリーズだと普通のコードになったようだ。 カールコードは、結構よかったのに、残念。

あとは実物を見てみないとわからないが、マイクセットはシルバーからガンメタになった? そして、スピーカーが薄型で小型になったらしい。

検討
では、購入を検討してみる。といってもフルセット購入のみ。 あとは既存マイクセットの流用を考え、変換ケーブルも買っておくか。
型番 | 名称 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|
LK-6 | マイクセット+タンデムキット+ スーパーアンプ組合せプラン | \33,804(特価) | スーパーアンプ マイクセットx2 |
LK-320 | クロプラグ変換 | \972 x2 | 旧マイクセットを新スーパーアンプに繋ぐ用。2本必要 |
さて、購入方法だが、ネット購入は無い!様子。 どうやら、電話での直接注文か、FAXでの注文となるようだ。熊谷駅近くに店があるようなので、直接出向いても買えるかも。 まあ、電話注文が妥当だろう。 支払いについては、代引きか銀行振り込みとなる様子。しかし銀行振込先の記載がないなど、なかなか扱いづらい。 電話すると教えてくれるのかな?聞き間違えると大変なので、書いておいてくれるといいのに。
LKサポート
ずっと悩んでいた新型ライドコムだが、春になって暖かくなったので、せっかくならと店に行ってみることにした。 場所は熊谷駅からすぐとのこと。
とはいえ都内から熊谷駅がすぐではない。品川からだと上野東京ライン1本で行けるが、 約80分となかなかの旅行だ。大宮から高崎線というラインになるらしい。

旅行気分で熊谷駅まで行ってみる。バイクでもよかったが今日は電車で移動。予想はしていたが、なかなか遠かった。

駅を出て事前の案内図に従い歩いてみる。5分程度で到着するが、いまいちここでよいか不安な店構え。 (下記ストリートビューでの見た目を参照)しかし、ちょっとだけライドコムなどが展示してあるし、 一応LKサポートの表示もあるので間違いないだろう。

なかなか不安な入り口だが、中に入ると、一人のおじさんが対応してくれた。 バイク用のマイクセットを購入したい旨説明すると、奥に入っていった。商品を取りに行ったようだ。 椅子に座って待機していると、コーヒーを淹れてくれたので、しばし休憩。なぜかいろいろ時間がかかったが、 タンデム用セットを用意してくれた。
そのあと、おじさんから、今コネクタを小さいものに変更中で、もう少し待てるなら、 小さいほうのコネクタ版を送るけどどうする?と問いかけられた。 急ぎではないので、改良版のほうを別途郵送でもらうことにした。 また、マイクのスポンジが傷みやすい話をしたところ、替えのスポンジも付けてくれた。 若干ぶっきらぼうだったが、とても親切でやさしい人だった。
結局一式別途郵送ということになったので、商品は後でもらうこととし、いったん清算を済ませて購入終了。 若干割引してくれていたようで、いろいろとよかった。 翌日には発送するとのことだったので、詳細は送られてきてから見てみよう。
インカム
予定通り2日後には商品が到着。ある程度ちゃんとした箱に入ってやってきた。 一度現物は見たけど、やはり開封は楽しみだ。

購入したのは、タンデムセットの2スピーカー版。それにライドコムとの変換コネクタ。 当面は本体側のみ変更して、ヘッドセット部分とカールコードは流用してみる予定。

今回購入の新LKシリーズの本体であるスーパーアンプ部分は、コネクタ部分は大きく変わっているが、ほかはほぼ同じ。 何なら、BMシリーズと書かれているケースは今まで通り。BMシリーズからLKシリーズになったんじゃなかったっけ?

今使用中の旧ライドコム版は、バイクから電源供給してもらうようになっており、 内部の基盤から電源コードを引っ張り出している。新しいほうも同様の改造をしなければ。 バイク側のコネクタは、 浦部中央製作所UJS1148-02P のはず。

本体側はケースを開いてはんだ付けが必要かと思ったが、部品庫にあったいらない部品の中に、 なんとなく刺さりそうなプラグを発見。スーパーアンプに差し込んでみると、ぴったり刺さったので使ってみよう。これってPCファン用のコネクタだったかな?

そうして完成した電源用コード。片側はバイク電源用のコネクタ。反対側はスーパーアンプ用のコネクタ。 一応仮の5Vで試してみたが、問題なく動作したので、大丈夫そうだ(本当は4V入力とのこと)

これで、バイクに積み込む準備は完了。また、変換コネクタを使って現在使用中のライドコムのヘッドセットとも接続して、 使用が出来たので問題なさそうだ。

取り付け
バイクに乗せる前に、まずは電源装置を含めたケースに収納しておく。 最初の時に苦労したのだが、単純にバイクの電源をレギュレータで降圧して使用しても、ノイズが多くて使えない。 また、ライドコム以外の音声系機器を同じ電源で使用すると、グランドループらしき現象が起きて、 「ビー」とけたたましいノイズが鳴り始める。なので、コンデンサとアイソレートレギュレータ(絶縁)を使用して、 これらを防ぐようにした電源を使用する。

上記のように、オーディオ入力には、Bluetoothオーディオレシーバの出力をつなぐ。さらに2分岐して、 ナビの音声を入力させる。これで、いろいろ快適にバイクに乗れるはずだ。
地上での準備が出来たので、バイクへの取り付けを開始。といっても、主電源をバイク側の電源コネクタに接続。 そしてナビの音声出力を音声入力に接続。あとはケーブルの外への出し方をきれいに整えておけば完了。

スマホ用端子
LKシリーズとなって今回新たにスマホ接続のコネクタが増えた。いや実はライドコム側もあったが、 ガラケー時代なのでコネクタが古かった。新たな4極コネクタと何かのスイッチがあるので、これも試してみる。何かのスイッチは着信スイッチとのこと。でも試してみると無反応。難しいな。
あと、iPhoneだとそもそもミニプラグのコネクタがなくなっている。 LKシリーズになって、時代についていったはずが、すでに時代遅れ?そこで、ひとつひらめきが。ナビのzumoには音声出力とマイク入力の端子が存在している。 これをうまくスマホ端子に接続して、zumoとスマホをリンクさせると、ヘッドセットで電話ができるのでは?

しかし、簡単にはつながらない。まずはzumoのケーブルは音声出力とマイク入力の2つのコネクタがある。 スーパーアンプのスマホケーブル側は4極コネクタ1本のみだ。そこで、音声とマイクの分岐ケーブルを使用して、 分岐させてみる。あと、延長ケーブルも準備してみる。

この分岐コネクタは、片方は音声用とマイク用のコネクタ、反対側は4極コネクタとなっている。 分岐された側をzumo側に差し込んで、合流した側はスーパーアンプにつなげれば、うまくいくのではないか?

いざ、取り付けを始めてみると、思わぬ問題に遭遇。分岐させたマイク端子は3.5mmのミニプラグなのだが、 zumo側のコネクタは2.5mm超ミニプラグのようで、刺さらない。何と、困った。

このままではどうにもならないので、変換プラグを購入。こいつをかましてサイズ変換して接続しよう。

これで、接続問題はクリア。zumoとスーパーアンプがつながった。

これで、iPhoneとzumoをペアリングしてみる。そして電話をしてみると、うまく話ができるし、相手の声も聞こえる。スマホから音楽をかけると、きちんとヘルメット内で鳴ってくれる。どうやら問題なさそうだ。
ちなみにBluetoothを2本使用して、音楽と電話を分けているが、こうしたほうが音楽は音質が良い。 通話側のBluetoothで音楽を聴くと、電話音質なのでラジオくらいの感じとなる。いい音のほうを聞いてしまうと、 元には戻れない。

ちなみに、radikoを動かせば、バイクに乗ってラジオが聞ける。ぼんやり走るときになんとなく聞くには、 ラジオはちょうどよい。なかなかこれは便利になったかも。
スマホでの通話に関しても、LINEでかかってきてもzumoの画面に通話の表示が出てきて、 通話ボタンを押せばLINEの通話が可能。さすがに電話をかける場合は、スマホのLINEアプリを立ち上げて 通話をしてあげないと、普通の電話番号で電話をかけようとしてしまう。 とはいえ、これで走行中に電話やLINEがかかってきても、着信することが出来そうだ。