2000/10/1(日)
昨日のツーリングで疲れていたが、1000km以上走ったので、点検のためYSPに向かう。 バイクを預け、初回点検、オイル&フィルタ交換、フロントフォークオイル交換、メーター改造(km化) をお願いする。
店内を見ると、’01R1がすでに置いてあった。いまいちかと思っていた01カラーも、実車をみるとなかなかいいなという感じだった。そして’00R6も数台置いてあった。今日中に仕上がらないので、代車に乗って帰る。代車はXJR400だ。
初めてXJRに乗るが、なんか重い。まさに鉄のかたまりといった感じだ。走り出すと、結構高回転型なエンジンはどこまで回してもあんまりパワーが無く、だるい。重い車体は、曲がりづらく、扱いづらい。R6はなんて乗りやすかったんだと今更ながら痛感した。たまにほかのマシンに乗るのも、いろんな再発見があっておもしろい。
今日はついでに近くのラフ&ロードに寄ってみる。所持金が心細いが、先日ひどい目にあったばかりなので、カッパを購入する。安物買いの銭失いにならないようにと、15000弱のカッパを購入。 これで雨も怖くない(はず)
2000/10/3(火)
今日は私用で18時には帰宅した。チャンスとばかりに、YSPに電話してみると、まだ点検は完了していないが、何とか今日中には終わるらしい。そこで店で待たせてもらうことにして、YSPに向かう。
R6の点検はほぼ終わっており、アンダーカウルがまだ取り付けていないだけだった。そんまま店内であがるのを待つ。 行程は、洗車をしてそのあと実走確認をしていた。実走までするとはすごいなと少し感心した。そして点検は完了し引き渡しとなった。
チェーンがのびていたので、修正をしたのと(新車はのびやすい) 空気圧が減っていたので、追加したらしい。空気圧はいつもほったらかしなので、今後は気をつけようと思った。これで完全に全開走行が可能になった。まあビビって全開まであけられないだろうが。
2000/10/7(土)
本日仕事のトラブルで夜間作業が発生する。いったん家で仮眠をして夜の9時に出勤。最近あまり乗っていないLANZAで出発する。
すでに気温が下がってきたためエンジンの掛かりは悪い。冬に突入したらまた押し掛けになってしまう予感を抱きつつエンジンを暖機して発進。 仕事は問題なく終わり3時半に家に帰って就寝。まあ普段でもこれくらい遅いときもあるか、などと自分を納得させる。
11時半に目が覚めて、とりあえず外を見ると、天気は晴れっぽい曇り。とりあえず出撃。 今日の目標はNAPS。まあ金がないから何も買わないけど… ラフ&ロードも行こうかと思ったけど、どうせ何も買わないのにとむなしく感じ、取りやめ。 ぶらぶら流して帰宅。
2000/10/8(日)
出発
昨日熊ちゃんに電話したら、出撃可能と言うことで、本日のツーリングが決まった。連隊長やシロちゃんにも連絡したがうまく予定が合わなかったようだ。マイナーズ2台で出撃する。
本日の目標はとりあえず奥多摩だ。一年前熊ちゃんとはそれぞれ違うバイクで一度行ったことがある。 あれから1年かなどと感慨に耽りつつ、今朝は寝坊する。たしか8時出発だった気がするが、8時に起床した。 結局9時に集合し、出撃する。
246号、16号と走り、相模湖に向かう。 今週は3連休だが意外に渋滞はしていなかった。相模湖で20号に乗り奥多摩に向かうのだが、前回は道を間違えてかなり細い道を走らされた。今回は慎重に吟味し、そこそこ大きな道を走る。
不安を抱きつつ走っていると途中から通った記憶のある道になった。これなら問題なく到着するだろう。途中路上に落ちていた柿を踏んで転びそうになりあせった。また、突然目の前に毬栗(いがぐり)が降ってきて、危うく被弾しそうになった。危うくトゥーリアの二の舞になるところだった。
奥多摩
そうこうするうち道はうねっていき、そして休憩所に到着。今日はバイクがとても多い。ひとまず休憩して通り過ぎるバイクを見る。時代を反映してか大型車が多い。まあわしらも大型車なのだが。
そんな中で2ストレプリカを見つけると何故かうれしい。そしてそれが走り屋だとなおうれしい。やはり2ストレプリカは走り屋にこそ似合う。そんななか同じカラー(99)のR6を発見! 熊ちゃんにすぐさま報告するが熊ちゃんは見ることは出来なかった。しかし初めて同じ車種を見つけたぞと自慢すると熊ちゃんは少し不満げだ。
微妙な優越感の中、奥多摩周遊道路に走り出す。走り出すとすぐ事故った直後のような現場に遭遇。その後にもクラッシュしたバイクも発見。 二輪車の事故が絶えないようだ。そんななか2台のバイクがわしらを抜き去っていく。ちょっと速そうなので、早速追っかける。なんとやつらは激速だった。
ついつい熱くなって追っかけると R6はすでに1万回転を越える回転数まで回っていた。ヒートした頭をさますべくすぐに休憩エリアにバイクを止めて休憩をする。どうやらついていく相手が悪かった。もう少しレベルを落とした相手が欲しいところだ。そのうち熊ちゃんが到着。すこし頭を冷やして、発進する。とりあえず奥多摩湖まで行くことにする。
余談
ずっとワインディングだが、ワゴン車に捕まってあまり楽しめることはなかった。ハイビーム&大接近で車にアピールをするが、譲る気配はない。後ろなど見ていないのだろうか?
ワゴン車的には頑張って走っているようだが、わし的にはダルすぎるペースだ。無理に抜くにも危ないので、 あきらめてついていく。わしが先頭を走っていたのだが、いつのまにか道を間違えていたようだ。 菩薩道路を走る予定が、なんだか変なところに到着。しかたなくそのまま山に入り峠にはいることにする。
峠
松姫峠はなかなかおもしろかった。車は少なく、またどの車もすぐに譲ってくれる。そこそこの標高があるようですこし頭が痛い。調べてみると標高1256mだ。納得。(なにが?)
そこからまた別の峠道に入る。こっちは国道ではないのでだんだん道が悪くなってきた。普段は工事車両が通行するようで、路面はボロボロだ。 さらに道幅も狭く、ブラインドコーナばかりで危ないことこの上ない。そして標高が上がるにつれて寒くなってきた。長Tシャツ&ジャケットではかなりつらい。
休憩時に温泉用の着替えがあったので重ね着する。峠頂上で休憩するが、だいぶ頭痛がする。かなり標高が高そうだ。みてみると1500m以上ある。 これでは仕方ないだろう。まあこれからは下りなので何とかなるだろう。下りはだいぶ道がよい。心地よいワインディングを下り、大月に出る。ここで20号に乗り、帰ることにする。

トイレ
峠に入ってからなのだが、からだがかなり冷えたようで、休憩の度にトイレに行く。相模湖前でスタンドに寄ってガスチャージ後バイクを交換してみる。わしが7R、熊ちゃんがR6だ。
そのまま相模湖から道志方面に向かい、帰るのだが10分も経たないうちにトイレに行きたくなる。 しかし熊ちゃんはそんなわしを知ってか知らずか(知らんだろうが)ひらひらと走り去っていく。
途中やっと捕まった信号で、休憩を入れようと進言するが、山道故コンビニなど無くひたすら走り去っていく。 だんだん道は渋滞していき、すり抜けモードになるがトイレ我慢中のわしはすり抜けもろくに出来なくなっていたのでやむなく途中停車して民家のかげで放尿する。危なかった。
もう少しであきらめてしまうことだった。 身軽になったわしはすいすいとすり抜けていく。やっとあったコンビニに熊ちゃんが待機していた。 「途中で、した?」という問いにどうやら結構待たせてしまったことを感じ、すまないと思った。 どうやらここはすでに来たときに通った道らしく、来たとおりに帰っているらしい。(全くわかっていなかった)
7R
バイクを交換した感想を話し合いつつ休憩を取る。熊ちゃんはR6の印象が乗ってみるとずいぶん変わったらしい。 わしも7Rは結構乗ってみると前傾がきついのにびっくりした。走っていて首や腰や背中が痛い。そして重い。
タンクの下に鉄のかたまりが存在することを実感させられる。 停車時の取り回しなどは最悪だ。力のないわしには扱えない。すぐに倒してしまいそうだ。そして起こせない…
しかし走り出すと意外に軽快になる。排気量で150ccしか変わらないのにパワーが断然違う。幅広なシートとハンドルは直線では安定感抜群だ。コーナではちょっとかなと思ったが、バイクを寝かせるときれいに曲がってくれる。低速コーナは重さゆえ苦手だが中高速コーナではしっかりした車体と併せて安定したコーナリングができそうで、おもしろそうだ。どうやらサーキット用のマシンらしい。
別れ
最後の休憩場所DS町田店に向かう。ずっと渋滞だったが、何故かハイペースですり抜けていく。わしも熊ちゃんもちょっとハイテンションだ。いいペースで町田まで行きDSに到着する。
予定通り?の閉店時間だ。まあ休憩だけだったから問題はない。わしは最後のトイレに行く。峠以来何回目だろう? 300km以上今日は走ったようで、だいぶ疲れを感じつつお別れだ。
夕方からは雨が降るかもということだったがなんとかもちこたえてくれたので、助かったが、ニューカッパデビューは先送りになった。 ここ最近の連ちゃんツーリングでだいぶバイクに慣れてきたのを感じつつ降車。サーキット走行が楽しみだ。
2000/10/14(土)
今日は出勤。天気はいいのでバイクで行くが、多分遅くなるのでR6をずっと路駐するのは気が引ける。いつも通りLANZAで出よう。
先週夜中にLANZAに乗ったときはだいぶエンジンが不調だったが、昼間走るとそうでもない。とはいえ絶好調にはほど遠い。本格的に寒くなる前にきちんとメンテしてやろう。昼に出勤だから、暖かいが、帰りは夜中で寒くなるだろうから、ちょっと厚着で行く。でも暑い。ちょっと失敗か?
しかし、帰りにその苦労が実って?冷たい空気の中それほど凍えることもなく帰ることが出来た。 明日は客先へ出勤だ。バイクで行こうかそれとも電車。ていうか、今週は休みがねぇじゃん。どうすんねん!
2000/10/15(日)
今日の雲行きは怪しい。夕方は雨になりそうだ。客先へ電車で出勤。ちょっとした仕事をして速攻帰って出撃予定が、トラブルに巻き込まれて、深夜まで仕事。撃沈… あぁ、R6に乗らない週は初めてかも。
2000/10/21(土)
昨日仕事が終わって家に着いたのが3時頃(もう土曜じゃん!)なかなか仕事が落ち着きません。昼過ぎに起床するも、疲れ気味なのでぼんやりしている。15時過ぎに朝飯?食いに出撃。しかし渋滞でイライラ。金がない、用事もない、行くあて先もないのでぶらぶら走って帰宅。今日はテンションがあがらない。 来週はサーキットを走るというのに…
2000/10/28(土) サーキット走行
前夜
前夜20:30就寝。明日は朝が早いので床につく。すでに荷造りは終わっているので、朝起きたらすぐ出発可能だ。しかし深夜十二時前に目が覚めてしまった。3時間しか寝ていない。でも興奮していてもう寝付けない。まるで遠足前夜の小学生状態だ。結局出発予定の4時まで起きていてしまった。 こんなことで一日体力が持つのだろうか、心配だ。
都内
朝4時バイクへの荷造りを済ませ、軽く暖機運転をする。まもなく熊ちゃんがやってきた。今日のルートを確認する。246、環7から川口ICに行くルートに決定し出発! まだ深夜の雰囲気漂う街中をバイク2台で駆け抜けていく。 エンジンは軽快に吹けあがり、R6の調子は絶好調だ。 川口までのルートは予定通り車も少なく、特に問題もなくICまで到着できた。
高速
東北道にのり、まずは蓮田SAを目指す。今の時間から考えると車は多めだが、流れが速いので、いい感じで走れる。まもなく蓮田に到着。軽く休憩を取り出発。だんだん空が白んできて夜明けが近づいている。 そんな中次の休憩地上河内を目指して走る。しかしとても寒い。 ある程度は予想していたが、こんなに寒いとは思わなかった。
高速を走ると、街中とは違い気温も低く、スピードを出すので体感温度はかなり低くなる。そこへきて朝の冷え込みと、その冷え込みの厳しい山方面への移動である。すこし着込みすぎて汗だくになったらどうしようかと思っていたが、実際には足りないぐらいだ。鼻水だらだらのまま上河内に到着すると熊ちゃんも同じ状態らしい。まずはコーヒーで暖をとる。
SAにそこそこバイクもいるが熊ちゃんによるとほとんどライパ組だということだ。 そういえばツナギを着込んでいるライダーが多い。今日はライパなんだということを再確認しつつ、最後の休憩を終えて出発準備する。サーキットやその近辺にはガソリンスタンドがないらしいので、ここで最後の給油をしておく。あとは那須ICで降りてサーキットに向かうだけだ。
サーキット
高速を降りて少し走り、何気ない角を曲がるとそこはサーキットだった。 第一印象は「小っちぇー」だ。とはいえ赤白の縁石などを見ると、やっぱサーキットだなと言う感じだ。
ピットの方に行くとすでにキムラさんは到着していた。そしてほかにもたくさんのバイクがいた。時間は7:30。丁度受付開始の時間だ。なんだか興奮気味のまま受付を済ます。ミシュランからは小さいなトートバッグの様なものをもらった。ちょっとうれしい。
さて何をしようかとうろうろしているとキムラさんが、無線機を付けようといってきた。ラップが計測できるらしい。熊ちゃんと三人でそれを借りに行く。一日1,500円だ。
あと写真撮影もお願いしようという提案にキムラさんと申し込みに行く。どんな写真が出来るかなどは全てお任せらしく、少々リスキーだが、せっかくなので 4つ切り3,500円を申し込んだ。キムラさんも同じものをチョイスしたようだ。
そしてバイクの準備を始める。熊ちゃんはバックミラーなどをはずしたりしているが、俺は全てテーピングで済ます。赤いガムテを借りてきて、ヘッドライトやウインカー、テールランプなどにどんどんテーピングを施していく。なりたくはないが転倒時に破損して飛び散るのを防ぐためだ。
途中4人目のみやっちがやってきた。遅れて多少あたふたしている。何だかおもしろそうな人だ。 そうこうしているうちにミーティングの時間になったので、ピット前に集合する。
ルール
ライダーズミーティングで各種注意を受ける。重要なのは旗だ。しかしいくつも種類があるので覚えられない。とりあえず重要な黄色と赤、そしてチェッカーのみ覚えておく。
黄色は注意せよ。赤は中止。チェッカーは終わりだ。ほかのが出たら周りの雰囲気でわかるだろう。(かなりいい加減)あとはピットからの出方やピットへの戻り方。 コースinはしっかり周りを確認すること。そしてピットにはいるときは手で合図すること。事故を防止するためにこれらはとても重要だ。たぶんコースに出るとハイになるので、忘れないようにしっかり頭にたたき込んでおく。いくつかの話があってミーティングは終了した。
準備
バイクの準備はほぼ完了しているので、人間の準備をする。インナーを着てその上にツナギを着用する。 家で一度試着したっきりのつるしっぱなしだったが、問題なく着ることが出来た。多少違和感はあるが初めてなのでこんなものだろう。準備が整ったあたりで、呼び出しがかかる。緑ゼッケンの慣熟走行の開始だ。

慣熟
9時から11時までの2時間は慣熟走行として先導車に付いて走る。ゼッケンは3種類に分かれていて、 上級者の赤、中級者の黄、初級者の緑だ。当然サーキット初めての俺は緑をチョイスしている。
4人の中で熊ちゃんのみ黄色だ。(申し込みは緑だったのだが、黄色に変えられていたようだ) 各クラスごとに数周走っては別クラスに交代ということを繰り返すようだ。 バイクにエンジンを掛けピットロードに並ぶ。とうとう出発に時間がやってきたのだ。
どうやら俺はかなり興奮している。どんなコースなのか、最初はどんなペースで走るのだろうか、 周りの奴らはどれくらいうまいのだろうか、俺はコケたりはしないだろうかなどいろんな不安がよぎる中、 前のバイクが発進し、それについて出発する。
3台前が先生なので、その動作をまねながら本線への合流、 各コーナのライン取りを行う。2,3周走ってまたピットに戻る。最初の慣熟走行が終了した。 走ってみた感じサーキットとしてはコース幅は狭く、またコーナもきつい。聞けばカート用らしい。たしかに4輪では狭すぎて走れないだろう。しかしバイクにとっては丁度峠を走っている感じだ。
キムラさん、みやっちとともに、どこどこのコーナがきついとか、おもしろいとか話し合う。みんなかなり興奮気味だ。コース中にラップタイムのボードがあったとキムラさんが言っていたが、俺はいっさい気づかなかった。あと各所にフラッグを持った人がおり、チェッカー後はイエローフラッグを掲げていたらしいが、それもまるで気づいていない。次回はもう少し周りに気をつけてみよう。
などと話していると次の慣熟走行が始まる。またピットロードに並び出発。今回は前回より若干ペースアップだ。とはいえゆっくりしたペースのまま走っていく。今回はけっこう列の後ろになったため、前回の先生のライン取りを思い出しながらそれをトレースして走っていく。
今回はラップボードを見つけたので、見てみると25秒台が表示されていた。1分何秒かが出るらしい。 黄色組の熊ちゃんの方は8秒台で走っているらしい。それって結構速えーよ。などと騒ぎつつ次回の慣熟では17秒台になっていた。そしてその次は、見るのを忘れた。
そんなこんなで4回の慣熟走行が終了しフリー走行になった。赤組の方はすでにフリー走行に入っている。エキゾーストノートを響かせながら ストレートをびゅんびゅんと走っていく。すでに俺は心臓が痛いぐらいに興奮しまくっていた。
フリー
とうとうフリータイムに突入だ。そうバトルの開始である。なんだかまだどう走っていいのかつかめていなかったが、 コースインする。やはり慣熟と違いみんな飛ばしていく。とりあえずは自分と周りの様子見として前のヤツについていく。そしていつの間にかチェッカーになり戻っていく。フリー走行も数周(数分?)走ってはクラス交代という方式だ。 休憩場所に戻り何度か走ってわかったことを整理してみる。
- ギアを慣熟走行と同じく高めで走っていたが(多分4速。5速だったかも)これでは立ち上がりが悪すぎてだめだ。
- 路面はめちゃくちゃグリップがいい。タイヤが吸い付いているようだ。
- 最初のツバメ返しは思ったほど怖くはない。しかしヘアピンの方は意外にRがきつく、 そしてカーブは長いのでクリップを遠くに取らないと大変だ。
- 最初のミーティングで右コーナは普段はインに付くことはないので(路上では左走行だから)違和感があるといっていたが、 俺は全く違和感がなかった。たぶん右コーナの縁石を路上のセンターラインと思っているからだろうと思う。
- 2つのストレートは長くはない。ちょっと走ったらもうコーナだ。まあハイスピードは危ないからいいか。
ということだろうか、だんだん相手を抜くこつも覚え、2回のフリー走行の後黄色ゼッケンにステップアップした。

黄組
黄組にステップアップして、自分の走りもステップアップを目指す。まずは使用ギアを1速落とす。どうやら4速で走っていたが、こんなのでは全然だめだ。これだとコーナを抜けたときエンジンは3千回転くらいまで落ちている。こんな回転数では600ccしかないR6は加速など全くしない。
パッシングポイントである ストレートへのアプローチである最終コーナをうまく抜けたとしても、こんなんじゃいくらアクセルをひねっても 抜くことなど出来ない。まわりは大きないいバイクが勢揃いなのだ。
3速のみを使用してコースを走る。コーナを抜けるとすぐにパワーバンドに入るようになったバイクは速さとともに怖さも引き連れてきた。だが新しい発見もあった。ストレートエンドでは1万1千回転まで回るのだが、9千回転あたりからラムエアの音が変わり、バイクがさらに加速する。
高速域から一瞬グイッと引っ張られる感じでバイクが前に行く。確かバイク屋でそんなことを言っていたなぁと思ったが、体で感じれたのは良かった。フル加速の時の2段加速は気持ちがいい。でもおかげで一気にコーナが目前に迫ってくる。
フル加速の後は一気にフルブレーキだ。ここでもお気に入りのブレーキは、路面のハイグリップと相まってよく利いてくれる。支える腕がとてもつらい。そのあとは気合いのフルバンクだ。グリップがいいのでいつもより多めに倒す。こんなに路面が近づいたのは初めてだ。
頑張る自分に酔いながらコーナを抜けていく。気分は有頂天だ。誰かをオーバーテイクするよりも、フルバンクでコーナを抜けていく方が楽しい。俺って変かな? 同じ黄組の熊ちゃんとタイムを比べてみる。興奮していてラップボードを見逃しがちだが、だいたい同じタイムだ。 俺も頑張って走っているが、熊ちゃんも同じ様なタイムだから頑張っているようだ。峠だとすぐ引くのに、ちゃんと走れば速いじゃん。という感じだ。

イベント
一回フリー走行をパスして熊ちゃんと昼食を取る。食事も申し込んであるので、食券を渡して飯を食う。 昼食はバイキング方式だ。取り皿だけ渡され次々と飯、おかずを取っていく。今日は朝飯も食っていないのだが、興奮していて腹が減っているのがよくわからない。
とりあえず皿はでかいが取りすぎないように皿に盛り食った。食い始めて初めて腹が減っていたことに気づいた。しかし食い過ぎて途中で戻すと困るので、程々でやめておく。 あと今日はいくつかのイベントも行われている。パーツ販売や、試乗会、そして先生とのタンデムなどがあったようだ。 自分だけで精一杯の俺はそんなことには気づきもしなかった(あとで知った)
バイク
ツーリング先で見かけるように大型バイクが多い。しかし大きく違うのが、ドカが多いことだ。 しかも996とかセナとか高級なヤツが多い。ビモータもけっこういた。いいバイクが多い。
R6も結構いて、R1よりも台数は多い。俺を含めて4,5台はいたはずだ。俺と全く同じ99白/赤もいて ちょっとうれしかった。珍しく熊ちゃんと同じ7Rもいてびっくりした。しかもこっちは赤組でかなり速かった。
R6の中にDevilの2本だ出しという渋いマフラーを付けているのがいたので、話しかけてこいという熊ちゃんの後押しで、声を掛けてみた。そしてしばしR6に関する熱い語らいをした。おれも早めにマフラー交換をしようと誓った。
取材
フリーが終わって帰ってくると熊ちゃんは早めに帰っていた。俺の直後にチェッカーがあって、熊ちゃんは早くに、 俺は遅くに戻ったようだ。しかしバイクはあるが熊ちゃんはいない。探してみると誰かと話し込んでいる。どうやら取材を受けているようだ。
カメラマン(確か編集長のはず)に写真を撮られながら、ずいぶん長い間取材を受けていた。その後その雑誌のあんちゃんがやってきたと思ったら、今度は俺への取材らしい。レプリカ特集があるらしく、レプリカに乗るやつに取材をしているらしい。車歴や、思い入れなどをいろいろ聞かれた。そして最後にはバイクと一緒に写真撮影をした。かなり恥ずかしかった。あれは雑誌に載るのだろうか。
体力
1回のフリー走行が5,6周なので、何だかすぐに終わってしまう感じだが、戻ってバイクを降りると、 疲れていることがわかる。すでに黄組2回目のフリー走行で左の股関節の筋がつってしまい、その次のフリーでは左の足の中指がつってしまった。
腰も痛くなったし、ブレーキの時は腕と肩に痛みが走る。あまりにボロい体がなさけないが、コースに出るとすぐに忘れて走っていた。かなりハイになっているらしい。 常に重要な問題として浮上してくる体力問題だが、なるべく運動をするようにしておこう。(毎度毎度言っている気がする)
反省
次回の走行に向けて(いつのことやら)今回の走りを反省してみる
- パワーバンドを使おう。まあ当然だが、慣れないと怖い。 パワーバンドでのエンジンとマシンの挙動を普段からよく知っておくようにしよう。
- ケツをずらせ!常にリーンウィズな乗り方なので、リーンイン(ハングオン)なコーナリングにチャレンジしたい。 しかしこれをやろうとして足がつったので、普段からの練習が必要なようだ。
- ブレーキをもっと使え。そして旋回開始位置を見極めろ。コーナリングはどうやら旋回開始位置とそのときのスピード で決まる感じがする。どこから倒し込めばいいのか、そしてどれくらいのスピードで進入すればいいのか。 基本的なことだが、なかなか難しい。でもこれはサーキットじゃないと練習できないな。
- ギアを使え。今回ほとんどギアチェンジをしていない。ギアを変えなくても走れるコースのせいもあるが、フルブレーキの時に自分に余裕が無くてギアが落とせてないのも要因だ。これはパワーバンドの活用にもつながってくる。
いまのところはこんなものだろうか。まあまとめると基本をしっかりと言うことだろう(まとめすぎ?)
帰り
さあ、サーキット走行は終了した。ツナギを脱ぐと結構汗だくになっている。フリー走行は結構疲れることがよくわかる。 これが本当のレースになったらもっとすごいんだろうことが予想される。おそろしい。
さて着替えを済まし、荷物を積み込んだら遠い道のりを帰らねばならない。 明日は多分雨なので今日帰ってしまうのが得策だ。帰りもまた寒くなるだろうからしっかり防寒装備をして出発する。那須ICに続々と車が入っているがそんなに渋滞は始まっていない。
一気に帰るぞ。と思っていたら、70kmも走ったあたりで雨が降り始めた。まだまだ小雨だと思っていたら本降りになったので、ちかくのPAに避難してカッパを着用する。もうあたりは真っ暗になっている。闇&雨の最悪パターンだ。 加えて事故渋滞が発生していて、悪いことが重なっている。疲れもたまっていることだし、渋滞をやり過ごすべく PAで長い休憩を取る。
そして出発すると渋滞は緩和されていた。休み休み行こうということで、佐野SAを目指す。 そしてまた長い休憩&仮眠をとる。疲れて雨降ってSAで仮眠というと、上越高速ツーリングを思い出す。 これは今後のパターンになりそうだ。(あんまりなって欲しくないが)家に到着した時すでに23時を回っていた。
おまけ
今回のサーキットランではラップを計測した。以下にベスト5を掲載する。多分遅いのだろうが、初めてなのでご勘弁!
Fastest | 2nd | 3rd | 4th | 5th |
0’56″094 | 0’56″220 | 0’57″206 | 0’57″335 | 0’57″909 |