YZF-R6日記 2001/04 ライパ

2001/04/06(金)

前日
明日はもてぎに出発だ。会社の方はうまく早く帰る手はずを整えた。しかし心配なのは天気だ。
土曜は曇りのち雨、日曜は雨ということで、どうやら雨に降られそうだ。雨なんか降った日にはロクに走れやしない。せめてフリー走行中は雨が降らずにもつことを願う。

荷物の最終点検を行い、21時に布団に入る。しかし前回と同じく興奮していて眠れない。
いつのまにか22時になり、23時になっていた。その後寝付いた後も何度か夜中目が覚めてしまい、熟睡は出来なかった。相変わらず遠足前状態である。

2001/04/07(土) もてぎ

起床
AM3時。目覚ましが鳴り目を覚ます。準備を整え出発時間を待つ。一緒に行く熊ちゃんから電話が入るが、遅れると言うことだ。待ち合わせをIC入り口に変更して、電話を切る。

まもなく時間が来たので出発。2週間ぶりのR6は問題なくエンジン始動。IC前のスタンドで給油をしてICで熊ちゃんと合流して出発。この時間、首都高はあまり混むことなく、常磐道まで問題なくすすむ。最初の休憩地守谷SAを目指す。

合流
守谷SAで軽く休憩をとる。連隊長はすでに合流地点の友部SAに到着済みらしい。こちらもまもなく出発する。友部までは、常磐道は空いていて、130ペースで走るが、車がいないと熊ちゃんのペースは上がり、こっちが200以上ださないとついていけないスピードになる。早くもウォーミングアップか?

おかげで、友部SAに到着したとき、肩と首の筋が痛くなっていた。友部SAでは、連隊長が車中で熟睡中だった。朝飯として熊ちゃんはカレーを食う。俺はまだ胃が動いていないので、ミニカレーを食う。その後連隊長を車を揺すって!起こす。

連隊長車カーナビを装備したので、道はばっちりらしい。休憩&給油をした後、ランクル先導でついていく。しかし初っぱなから道を間違える。車線変更に対して熊ちゃんの動きがおかしいと思ったら、 案の定道が違うらしい。

高速を降りてそのまままた高速に乗り引き返す。行き先とルートを再確認して水戸ICに到着。
そこから下道でもてぎを目指す。途中道を間違えたりしつつも、何とか7時過ぎに到着。

サーキット
サーキット内に到着した。受付は8時からなので、とりあえず着替えを始める。
久しぶりにつなぎに袖を通す。腰ベルト(コルセット)を忘れたことに気づいた。腰に爆弾を抱えているので危険なのだがしょうがないのであきらめる。俺の腰のがんばりに期待しよう。

着替えた後は、バイクの準備だ。ガムテープによるテーピングをおこなう。今回はサイドミラーは外すことにした。那須の時のように計測器は今回はない。タイムが計れないのは残念だが仕方ない。とりあえず走りを楽しもう。

程なく準備は整い、受付も始まったので受付をすませる。性懲りもなく今回も写真を注文する。とりあえず来年の年賀状用の素材となるだろう。受付ではまた、Tシャツを貰った。今回は白のライクラTシャツだ。ありがたく使わせて貰おう。

ルール
その後はいつものライダーミーティングだ。スタッフ紹介やフラッグ説明を聞く。
とりあえず一度聞いているので、今回は復習だ。ネモケンのコース解説はしっかり聞いておく。
裏ストレート先の直角コーナは危ないので忘れろと言うアドバイス。前々から聞いていたコーナだがどんなのかが心配だ。

慣熟
いよいよ慣熟走行が開始される。まずは緑ゼッケン(初心者)から開始され、 次に黄ゼッケンとなった。興奮の中ピットレーンに並び出発を待つ。

どうも黄ゼッケンが一番台数が多いようで、ピットレーンに全て並ばないくらいいる。先導車がスタートし次々にバイクがついて走る。俺も前のバイクについて走る。コースに出ると、結構ペースが速い(気がする)。普段の道と比べると広いし、 視界も開けすぎていて何となく感覚が違う感じだ。

コース図を思い出しつつ、現在位置とリンクさせようとするが、なかなか覚えられない。4,5周くらい走って、終わったと思う。

昼までに3回ほど慣熟走行があったが、結局コースをあんまり覚えれなかった。 コースが長いせいもあり、慣熟走行もずいぶん時間がかかりもうお昼になっていた。次からフリー走行になるのだが、お休みして早めにお昼をとることにする。

昼飯
昼はいつものバイキングだ。でもちょっとセコめで、おかずにそれぞれお一人様何個までと制限付きだ。それでも俺には十分な量だしあんまり食ってフリー走行中に戻しても困るので、 でかい取り皿に控えめに食料をチョイスしていく。

腹もずいぶん減っていたのでもりもり食ったが、不満だったのは白い飯がなかったのと、 飲み物がコーヒーしかなかったことだ。俺は猛烈にお茶がほしかったのだが、無かった。

フリー
だいたい1グループの走行が20~30分かかっているようで、1時間の待ちが入る。紅ゼッケン(速い組)の走行を見ると、なんだかめちゃくちゃトバしている。ペースのあがった慣熟走行ですでに速えーよと思っていたので、フリーがちょっと怖くなった。 黄ゼッケンはどれくらいなのかが心配だ。

まもなく黄ゼッケンの番になりピットレーンに並ぶ。かなりどきどきモードになる。前の方からだんだんとバイクがコースに流れていく。そして俺の番になる。 合図とともに発進しピットロードからコースへ合流していく。前のバイクにペースをあわせつつ 1,2コーナを抜けていくと、そこからはみんな全開だ。

雰囲気に飲まれながら俺も前のバイクにペースをもらいつつ走る。一周目はついて走ったが、 あとは覚えていない。メインストレートに入ったら一気に全開ですっ飛ばした気がする。最初のうちは、ブレーキングポイントを探していたと思う。スピードをどれくらい出して、 どこからブレーキをかければいいかがなかなかつかめなかった。

だだっ広すぎて、いまいち距離感がつかみづらいのと、普段に比べて明らかにハイペースなので、 結構早めにブレーキをかけないとなかなか止まらない。しかもすごい腕に負担がくる。

シフトダウンもしておかないと立ち上がりがトロトロになってしまうのだが、ブレーキ中のシフトダウンもうまくやらないと後輪がすぐロックして暴れるし、難しい。慣熟走行ではあれほど覚えれなかったコースも、フリーで数周走るともう覚えてしまった。やはり、テンションがあがると記憶力も変わってくるようだ。

コースも覚え、ブレーキポイントを探しながら、自分流のレコードラインを探しながら走るが、なかなか普段と違う感覚にとまどい気味だ。ネモケンが、カーブがでけぇからすぐインにつくと コーナの脱出が大変といっていたが、実感。峠のカーブ感覚でインにつけるとまだそこはカーブの 1/3位の位置だったりする。そうなると後はインベタでゆっくり走る羽目になる。

だからコーナーではインにつくのを我慢して我慢してインにつけるとだいたいいいクリップをとらえることができる。なかなか難しい。

裏ストレート
噂の裏ストレートだが、実際走ると怖かった。確かにあれは危ないね。 熱くなってあんなところでブレーキ勝負になったらチキンレース状態だ。あなおそろしや。

ヘアピンを曲がって裏ストレートにはいると直線なのだがすぐに下り勾配なので先の方はいっさい見えない。でもまだまだそこは立ち上がりの加速ゾーンだから、いてまえ加速中で怖くはない。しかし、 ストレート後半でさらに勾配はきつくなっており、その先に直角カーブが見えてくる。

まっすぐ先はいまいち広くないエスケープゾーン。何となく墓場に見えてしまうのが恐ろしい。最初のうちは看板から察するに300m位手前からもうブレーキ操作に入った。そのうち200m前からでも十分間に合うことがわかったが、それでも十分なマージンがないと怖い。

ここでは、相当速度差のあるバイク以外は抜くことはしなかった。何台かはガンガンとばして下っていたが、 奴らはすごいな。今回は直角コーナーでの事故はなかったようだ。やっぱみんなさすがに気をつけて走ったようだ。

コース
コースの前半セクションはけっこう好きなエリアだ。ストレートは220kmまで出したとき、減速しきれずに 第1コーナをかなりオーバーランしたが、だいたいいい感じで曲がれるし、他車を抜くこともできた。

3,4コーナも好きな場所で、パッシングポイントだ。4コーナ後の立ち上がりも楽しい。トンネル前の5コーナは結構きつめだからどこまで減速していいのかがわからなくて悩む。

トンネルを抜けるところから、一番大好きポイントに入る。ゆるめの左高速コーナーは、 俺の一番のパッシングポイントで、なぜここで他のバイクが減速するのかがよくわからない。俺は全開で駆け抜ける。

そこから、気合いのフルブレーキの後、S字に進入。S字切り返しは軽さ故のR6の本領発揮ポイントかもしれない。

しかしここからはだんだん嫌いなポイントにさしかかる。きつめの左コーナを抜けてヘアピンにさしかかるが、 これを気持ちよく抜けれた試しがない。立ち上がりはらんでゼブラに乗り上げそうになったり、減速しすぎでフラフラしたり、 エンジンの回転が低すぎて立ち上がり加速してくれなかったりとかなり苦手だ。

そしてその後恐怖の裏ストレート。ここは安全第一で走った。その後の複合だらけの最終コーナは結局最後までレコードラインがわからなかった。とりあえず最終コーナでうまく立ち上がってストレートで加速を心がけた。

疲れた
だいたい一回のフリー走行が5,6周走っているのだろうか?20分くらい走っているようなのだが、 本人には走る方に夢中で一切わからない。しかし帰ってくるとへとへとに疲れている。 腕、肩、首への負担が大きいようだ。

曲がる!というよりもフル加速&フルブレーキ!というコースだ。トータル5回のフリー走行をしたと思うが、最後の方はかなりへとへとで、ブレーキがつらかった。

股関節の筋も攣り始めてきていた。俺のカラータイマーはかなりの勢いで点滅中のようだ。でも熊ちゃんの方は最後の方になるにつれ燃え上がっていたようだった。すでにおれは燃え尽きていてしまった…

帰り
5時過ぎにライパはお開きになった。同行した連隊長にカメラを渡したが、フィルム3本すべて使い切ったようだ。

どんな写真ができあがるかが楽しみである。途中途中で、バイクが目立つようにと細工を加え最終的にはバッテン&ウインクという形になったが、目立つというのは重要なようだ。次回への教訓としよう。

帰りはずいぶんと疲れていたので、ひたすらランクルを追っかける形で帰る。友部SAに寄って夕食を取る。飯食ってくっちゃべっていると、ネモケンを発見!ライクラ部隊もここで晩飯のようだ。

疲れ切った体に鞭打ちながら守谷SA、芝浦Pと休憩を取りつつ何とか無事帰宅。23時頃だっただろうか。 朝4時からほぼバイクに乗りっぱなしだったから、今日はずいぶんと乗っていたものだ。