3Dプリンタ 購入編(6)ソフト

3Dプリンター

ソフトのインストール

現在3Dプリンタで出来ることといえば、サンプルファイルとして存在している2つのgcodeファイルを印刷することだけ。 自分で何かの物体を印刷したい場合には、自分でこのgcodeファイルを作成する必要がある。 世の中には3Dオブジェクトとしていろんなオブジェクトのファイルがあるが、これらはstlなどのファイルで存在しており、 印刷イメージのgcodeファイルではない。

どうやら、stlファイルというのが、紙の印刷で言うword用のdocファイルみたいなもので、gcodeファイルは、 wordで印刷したときに出来るプリンタへのキューファイル(通常はそのままプリンタに送られるのでファイルとしては作られないけど) という雰囲気だ。gcodeはそれぞれのプリンタ向けに作られるようで、このファイルを作成するのが「スライサー」 と呼ばれるソフトらしい。

このX-ONE2向けのスライサーが、付属のSDカードに入っているので、PCにインストールを行う。

起動すると言語選択。日本語はないのでEnglishですすめる。

QIDI向けスライサーソフトのインストール開始。

curaベースのカスタマイズ版らしい。

フォルダはデフォルトのまま。

インストール実行中。

何か、VC++のランタイムが必要らしい。まあ勝手に入れてくれ。

チェックを入れて、インストール開始。

MS-Cのランタイムのインストール中。

Cのランタイムのインストール完了。

これで、ソフトのインストールは完了。

インストール完了。

ソフト起動?

アプリケーションのインストールが終わったので、そのまま起動するが、何故かエラー終了する。

PCを再起動してみたり、管理者実行してみたり、アンインストールして管理者で入れ直してみたりと、 色々試してみるが、実行直後にこのエラーメッセージが出て、全く起動させることができない。

このままだと、サンプルの2つしか印刷出力できない状態なので、付属のソフトは諦めて、 付属ソフトの元となっているはずのcuraというソフトを入れてみることにする。 運が良ければこれで付属ソフトも起動するようになるかも(淡い期待)

ということで、curaを落とす。最新版(Ver2~)は管理者権限とか面倒らしく、古いほうが楽とのことで、 こちら から15.04.6を落としてくる。

ダウンロードしようとすると、使用目的を聞かれるので、個人使用的なものを選んでおく。 商用利用とかにすると、費用を要求されるのかな?

次に、細かい内容を色々聞かれる。機種とかは一覧にないので、Prusa Mendel i3とかにしておく。 これがソフトに反映されるわけではないので、適当でも良さそう。 最後のチェックを外せばメールアドレスは入力不要となるので外しておく。

ダウンロードしたらインストールしてみよう。落としてきたファイルを実行する。

フォルダはデフォルトのまま。最新アプリではないので、x86フォルダ側に入るようだ。

コンポーネントもデフォルトのまま。objとかamfとかの形式もあるようだけど、必要になったら後で入れよう。 (ArduinoDriverは入れなくても良かったかも)

インストール実施。

ドライバのインストールが開始。

何か始まった。

Arduinoドライバーのインストール。でも直接つなぐつもり無いので、どうでもいいけどしょうがない入れておくか。

ドライバのインストール完了。

これでインストーラ側も完了した様子。

これでCuraのインストール完了。では、そのまま起動してみる。

最初に使用する言語を聞いてきた。日本語はないので英語にしておく。

使用する3Dプリンタの機種を聞いてきた。もちろん一覧にはないので「other」にしておく。

すると、詳細な機種を聞いてきた。まずい、面倒くさい。これまた一覧にはないので、一番下のcustomにしておく。

すると、カスタム設定を聞いてきた。多分こんなものだろうと、X-ONE2設定を入力。多分後で変えられると思う。

とりあえずこれで開放してくれた。初期設定は完了のようだ。

アプリが起動して、異常終了せずにちゃんと3Dな画面が起動された。とりあえずは良かった。 サンプルのロボットが立ちすくんでいる。

ひとまずこれで、ソフトのインストールと起動は完了。

日本語化

Cura15.04.6を入れたのだが、これ向けの日本語化が可能な様子。 こちらからファイルを落とす。 作成者のichibey様の元ネタはこちらな様子。 サラッと公開するけど、結構作るの面倒だと思うんだけどな。ありがたい。

ダウンロードしたら解凍する。その中にenというフォルダになるやつがあるので、これを拾い、 Curaをインストールした、「C:\Program Files (x86)\Cura_15.04.6\resources\locale」の下にあるenフォルダと取り替える。 これで完了。(en.zipだけ落として作業すればよかった。全部落として作業してしまった)

これでCuraを起動してやれば、左の設定内容やメニューはすべて日本語で表示される。わかりやすくなった。 マウスを持っていって出て来るtooltipも日本語化されているので、内容の説明が理解しやすい。

では、このインストールしたCuraでgcode作成してみる。作成するオブジェクトは、レベリングの時参考に見た記事から、 フィラメントダストフィルターと言うやつを、 作ってみることに。これならそんなに大きなものではないはずなので、失敗しても短時間で終われるはず。 ダウンロードして、こいつを印刷してみよう。gcodeの作成はctrl+Gか、メニューの「ファイル」→「Save GCode」となる。

出来上がったgcodeをSDカードに落とし、X-ONE2で読み込ませて印刷開始。 いきなり壊れないのように、目の前で待機してヘッドやベッドの動きを観察。バキバキ言い出したら即電源offの準備をして待つ。

しかし意外?にも、普通に動き出し、普通に印刷を開始した。造形物の回りに細い線を書いた後、丸い何かを積み上げ始めている。 どうやら大丈夫そうな感じ。40分位かかるようなのだが、途中何が起きても大丈夫なように直ぐ側で待機して、時々様子を見るが、 特に問題はなさそう。

結果的に何の問題もなく、出来上がった。

しいて言えば、終わった後、ベッドがそのまま待機している。前のときはベッドが一番下まで下がって展示してくれた。 この写真では自分でベッドを下げた。これらは設定でなんとかなるだろうか? まあ、印刷本体は問題なく動作しているようなので、安心して使えそうだ。

そういえば、もう一つ気になる点が。サンプルファイルの20.20.50のときはプリンタの画面に造形物の絵が出ていたが、 今回は何も出てこない。あれがあると何が出来るか想像できていいのだが、絵付きのgcodeが出せる設定はあるのだろうか?

チューニング

ネットでいろんなページを見たりして、色々調べて設定値を調べる。その設定で色々印刷をしてみて、 最終的な家のX-ONE2に合った設定値を見つけたい。でもフィラメントが変わると良い設定も変化するらしい。 しかし、ベースがしっかりしているのは重要。

基本設定はこれ。

Basic設定
設定説明
積層ピッチ0.2mm小さくすると縦方向の目が細かくなるが、印刷時間は多分倍!0.2で十分。最小は0.1mm
外壁の厚み0.8mm箱の外側となる部分の厚み。これより厚いものは内部で塗りつぶしエリアとなる。ノズル径の倍数が良い
引戻しの有効化有り印刷無し時にフィラメントを引き戻す。糸引きが軽減される。
最下面と最上面の厚み0.8mm上の外壁の厚みと合わせておく。ノズル径の倍数が良い
塗潰し密度20%内部をどれくらいスカスカにするか。20%くらいが適当らしい。
プリント速度40mm/sここはこれから速くしてみる。60くらいは大丈夫なはず。Max150mm/s
ノズルの温度210℃PLAだと210℃、ABSは未設定(230℃?)Max250℃
ベッド温度40℃PLA向けに暖かめの40℃。ABSだと110℃くらい必要らしい。
サポート材設定noneオーバーハングの箇所にサポートを付ける機能。不要としている。Touching buildplateだと、下の層のみサポート自動付与。Everywhereだと各所に付与。案外後で取りづらい。
ベッドの種類nonenoneだと、造形物回りにスカートだけ出力。Brimにすると造形物とくっつく広いスカート。Raftだと、造形物の下にアミアミを作成する。
フィラメント太さ1.75mm使用するフィラメント太さ。フィラメント送り量に影響する。
押出比率100%ここで、少し太め、細めが設定できる様子。造形物を見て少しはみ出る/穴が開くなどあれば調整。
ノズルサイズ0.4mmノズルの口径
ベッドの種類:noneの設定
設定説明
線の数1本スカートの線の本数。1本で十分。
開始距離3mm本体からどれだけ離れて作成するかかな?デフォルトの3mm
最小長さ150mm最小長さって?デフォルトのまま。
Advanced設定
設定説明
リトラクト速度40mm/s引き戻し時の速度?40mm/sぐらいがいいらしい。
引き戻し量3.5mm3.5mmが適当らしい。大きいと糸引きが起きやすい?
初期層の厚さ0.3mm初期層は重要。すこし多めにフィラメントを出しておくように、0.2より少し大きくした。
初期層の先の太さ100%デフォルトのまま
ワーク底部切断0.0一層目が小さいモデルに有効らしいが不明なので0.0のまま
2重押出し重なり量0.15mm何だろ?2ヘッド用なのかな?デフォルトのまま。
移動速度100mm/sここは、印刷無し時の移動速度らしいので、速くてもいいかも。Max150mm/s
最下層印刷速度20mm/s第一層は重要。遅めの設定。
塗潰し速度60mm/s箱内部の印刷速度。雑でいいので速くていいはず。
最上下面印刷速度0.0上面と下面での速度。0だと印刷速度と一緒になる。
壁面印刷速度0.0外側輪郭線の速度。0だと印刷速度と一緒になる。
内輪郭線の速度0.0内側輪郭線の速度。0だと印刷速度と一緒になる。
層の最小プリント時間25sレイヤの最短印刷時間。これ未満の場合は待ちが入る?そうでもないな。不明。
冷却ファン有効化有りサイドファンに連動していると思われる。出力したフィラメントを冷まして固める役目。

PLA向けの設定となるが、これでそれなりの印刷ができている。フィラメント交換したら、チューニングがどれくらいいるのかな? また、ABSのときにはしっかりチューニングが必要となりそうだ。

3Dデータ配布場所

3Dデータの無料配布がある場所を調べてみた。

場所説明
Thingiverse3Dデータがかなり豊富。STL形式で置いてある。
お勧めのフリー3Dモデル素材配布サイトいろいろリンクと紹介がある。
3Dプリント可能なデータがダウンロードできるサイトまとめきちんとまとめてある、まとめサイト。3Dへのリンク多数。
地理院地図3D国土地理院の3Dモデル向けページ。
すぐに3Dプリントできる3Dデータ共有サイト6+2選うっきーのヤスリがけ日記。ポチドロイドがかわいい

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