Cura
Curaはスライサーソフトで、3Dのstlファイルから、実際に印刷する情報に変換するソフトだ。 本体付属のQidiスライサーソフトもCuraのカスタム版らしいのだが、うまく起動できなかったので詳細不明。 3Dプリンタで最初に使用したスライサーがこのCuraだ。32bit版となる15.04版を使用した。
これを使うことでstlファイルから印刷用のgcodeファイルを作成することができる。
リトフェイン
リトフェインというものがあり、大理石を削り裏から光を当てて透かすと、絵が出るもののよう。 これと同様のものが3Dプリンタで出来るようなので、やってみる。
Curaのソフトを立ち上げて、写真などのイメージデータをドロップすると、 ポップアップが出てくる。

ここで以下の値を入れる
| 設定項目 | 設定値 | 説明 |
|---|---|---|
| 高さ | 3mm | 最大の厚み |
| 底面厚み | 0.6mm | 最薄箇所の厚み |
| 横幅 | 130mm | 印刷可能な大きさに |
| 縦幅 | 自動 | 修正不要 |
| 色指定 | 黒を高く | 黒が影になるように |
| 丸め | なし | スムージング |
これでイメージデータの濃淡が高さ(厚み)となったデータが出来上がる。 結構難しいことをやってると思うのだが、あっさりデータが出来上がる。

これをそのまま印刷してやれば、リトフェインができあがる。
印刷
このstlデータを使用して、実際に印刷してみる。フィラメントは白がよさそうなので、白のフィラメントで作成。 約3時間半くらいで完成。縦横サイズは同じでも、画像の濃淡でフィラメント使用量は変わるので、印刷時間は画像によって違う。 暗いと厚塗りになるので、明るめな方が印刷は早く終る。

印刷結果をそのままみると、わかりづらい感じであまりいい見栄えではない。 しかし電球などにかざして透かして見てみると、結構写真っぽくきれいに見えてすごい。これは楽しい。
パッと見ボコボコなどっちかというと失敗作のような板なのだが、光に透かしてみることできれいな絵が出てくるので、 なかなか面白い。ライトを裏面に用意して透かして見やすいように何か作ってみたい。
行灯作成
リトフェインがなかなかおもしろいので、これをきれいに見せるものを作成したいと思う。 額縁的なものに入れて、後ろから光を当てると良さそう。 何枚かリトフェインは作成したので、行灯(あんどん)的な立方体の中に光源を用意したものを 作ってみたいと思う。
薄い板を作るイメージなので、印刷時の気温や絵柄などによっては角が反ってしまう。PLAは反りが出にくいのだけど、反ってしまうと良さが半減なのであまり反らないでほしいな。
