玄関の鍵故障
玄関のかぎが故障した。具体的には鍵がさしたまま抜けない。以前より差し込みが固かったり、回転が固くなっており、鍵穴スプレーなどでごまかしながら使っていたのだが、とうとうダメになったようだ。
刺さった鍵はガチャガチャして何とか抜き取れたが、もう鍵がしっかりかからない状態となってしまった。仕方ないので鍵屋を読んで修理してもらうことに。
玄関鍵は2つあり、両方とも調子は悪いので両方とも見てもらう。修理時は会社に出勤しているので修理の状況を見ることができなかったが、あとで嫁に聞いてみると鍵内がいろいろと固着していたとのこと。また鍵穴用のスプレーも吹きすぎていて、それらの粉も悪影響を及ぼしていたとのこと。
鍵が故障するのは困るので、原因を考えたところ、鍵穴にゴミが入ってそれが溜まっているのではと推測。マンションは気密性が高いので、鍵穴なんかからも空気の流入があり、外のほこりを吸い込んでしまっているのでは?
ということで、外側の鍵穴に蓋をしてみることとした。
鍵穴カバー
鍵穴は玄関の外側の取っ手にある。ダブルロックなので取っ手の上下に存在している。湾曲した取っ手の上と下に鍵穴があるのでこれをふさぎたいが、鍵を使うときはオープンしたい。
探してみると、いろいろと出てきた。でもよく見るとこれって鍵の内側のガードだな。どっちかといえばチャイルドロック的な目的っぽい。

これはどこにでも使えるのかな?ちょっとカッコよいかも。

鍵穴カバーで探してみると、いろいろと見つかるが、取っ手と一体型の鍵穴なので合うものはなさそう。
鍵穴カバー設計
玄関鍵についてだが、扉の内側と外側はほぼ同じ形状で、内側は鍵のツマミがあり、外側はそこが鍵穴になっているくらいだ。なのでスマートロック作成時に取っ手と鍵部分の形状を計測済みなので取っ手にかぶせる形状は作成可能。鍵のつまみ部分を蓋形状にしてやれば鍵穴カバーができそうだ。ということで設計してみる。

取っ手カバーに開閉式の鍵穴カバーを蝶番で取り付けてみた。これでパカパカと鍵穴をカバーできるはずだ。

プロトタイプ完成。とりあえず問題なさそう。
改良版
(2021/10/27)前回出来上がりから色々と思いついた点を改造していく。
蝶番
蓋の開閉の蝶番部分については、3Dらしくネジによる芯を使わず、一体成型。0.2mmくらい開けておくと、印刷直後はくっついているけど、回転させようと力を入れるとパキッ外れて回転可能に。心棒を太めにしておかないと、初回回転時に折れるかも。
心棒代わりのねじ不要で、印刷物のみで稼働部完成。
蓋
蓋部分には磁石を入れておく。これで鍵部分にくっつく。何もないと微妙なバランス状態となり、風や振動で蓋が開いてしまう(扉下側)。なので固定させるよう磁石によるくっつき方式とした。
さらに鍵部保護用に蓋の底には薄いクッションシートを貼っている。これで傷をつけることはないはず。
Fusion360の可動部確認
今回蝶番を使った可動部があるが、Fusion360は可動部を動かしてやるモーション機能があるので使用してみた。蝶番の心棒の中心を軸に、蓋を回転させる。
これにより、ふたを閉めた場合の蓋の位置や開けた場合の位置、その動作時に干渉箇所はないかなどが確認できた。なかなか面白いし、役に立つ。
ということで、改良版を出力。

出っ張り部分には磁石が装備される。これで玄関扉にくっつく。

ねじ止めして、カバーと結合。そして鍵のカバー部分にはクッションシートを貼り付け。100均で購入した椅子の足の底に貼り付けて、床を保護する奴だ。

磁石やねじ部分は金属なので、扉保護のため、マステで保護しておく。

これを玄関扉の外側の鍵部分に取り付ける。うちの玄関扉の取っ手はこんな感じ。

ここに、作成した鍵穴カバーを装着。

カバーを回転させると鍵穴が出てくる。フタと本体にも磁石を入れてあるので、フルオープンするとその状態を保持。

上下にこれをつけて、鍵穴を保護しておく。もう鍵は故障しないでほしい。
形状変更
(2022/09/13)形状を少し変更してみることに。単純にFusion360で球体が作れたので、これを活用してみようかなと。卵型にしてみたけど、蓋の逃げを用意したら結局たまご感は薄れてしまった。

印刷してみて、既存と比較してみる。丸くした分横の張り出しが大きくなった。

各所にいろいろと穴が開いており、たくさんの磁石を埋め込んでいる。扉貼り付け用だったり、蓋固定用だったり。100均磁石はとても便利だ。

磁石を埋め込んだら、玄関扉に装備。問題なく固定。

磁石固定なので、外そうと思えば簡単にはずれる。盗まれるのは簡単だ。まあこんなもの欲しい人もいないだろうし、オートロックマンションなので盗まれるようなこともないだろう。