ねじ
Fusion360にはネジを作成する機能がある。立方体を作るなどの「作成」メニューの中に「ねじ」があるので、設計自体はすごく簡単。
選択すると、ねじの企画から、それに合わせた各種サイズのネジが設定できるので、とても簡単にネジが作成できる。円柱の外側の面を選べばネジが作れて、円の穴の内側の面を選択すればナットの内側が作成できる。「モデル化」をチェックしないと、ちゃんとした形にならないので、ここだけ注意だ。
設計上は簡単にネジができてよいのだが、実際の印刷を考えるとネジ山は小さいため、小さなネジは作れなさそうだ。
ロール巻き機
フィラメントの空きスプールがたくさんあるが、これをロープを巻いておくのに活用しようと思う。その際、手でロープをくるくる巻くのは大変なので、スプールを回転させるロール巻き機を作ってみようと思う。イメージとしては水道ホースリールの感じだ。

スプールの内側の穴を通すことを想定し、50φの管とそれを連結するM40のネジを作ることとした。オスネジとメスネジを作って印刷してみる。

作ってみたけど、実際にねじをはめようとすると、ねじが回らない。多少クリアランスは作ってあるのだが、やはりネジ山の出力がきれいではないため、いろいろと引っかかって回らない。器具を使って強引に回してみたけど、無理だった。M40でもちゃんとしたネジは無理そうだ。
このあたりの印刷の悪い部分が影響しているのだろう。

きっちり円筒と円柱にすると、うまくいかないので、ナット側を少し切り刻んでみた。要するに逃げ部分を用意してやり多少の誤差はゆがんで対応できるようにする。ねじは大きな力がかかる部分ではなく、リールの左右から押し込んで幅を狭めたいだけなので、ねじ強度はあまりいらないのだ。
ということで、四方の壁を取り除いたようなねじ受け側を作成。

これだと意外に内側のネジ山も綺麗目に出力できており、案外良い出来だ。
そしてこれをオスネジとはめ合わせてみると、今度はしっかりとはめ込み出来た。
ネジって理屈は分かるけど、ねじでかみ合ったものはものすごく強固な結合になるな。誰が考案したのか知らないが凄い仕組みだ。
ということで、回転させるハンドルと、反対側の取っ手を作成して完成。

取っ手側の回転軸受け部にはベアリングが取り付けられるようにしてあり、スムーズに回転が可能。これでロープはスプールに巻き放題だ!
完成写真を撮り忘れた。