ズームレンズ購入検討
EOS MだがマウントアダプタがあるのでCanonのEFレンズが装着できる。 いまのところEOS M用のレンズは22mm単焦点と18-55mmズームレンズしかないので、望遠が少し弱い。 EF-Mのレンズは別売りも存在しないがEFマウントならいくらでもあるので何か探してみよう。

レンズとしては単焦点、魚眼、マクロ、ズームなどがあるが、普段撮りで便利と思われるズームレンズを探したい。 またせっかくなら便利な倍率の高いレンズがいい。ズーム倍率が高いものは写りが悪いらしいのだが、プロのレベルではないので そのあたりは問題ないだろう。
広角がある程度広く写せたほうがいいのでそれを残しつつ望遠が出来るものを探すと、18-200mm(約11倍ズーム)の EF-S18-200mm F3.5-5.6 ISというズームレンズがあった。 標準価格89,000円と結構なお値段。実売価格も7万程度とEOS Mがもう一つ買えそうだ。

EFマウントのレンズだが、キャノン以外からも発売されている。調べてみると大手としては シグマとタムロンのようだ。 ほかにもいくつかあるようだが入手容易なのはこれらになりそうだ。
それぞれから出ているズームを探すと、タムロンからは18-270mm(約15倍ズーム)の18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (Model B008) というレンズがあった。 こちらは15倍ズームとかなりの望遠が効きすごそうだ。価格も52,000円程度とキャノンに比べると少し安い。

もうひとつの社外レンズのシグマを調べてみると、18-250mm(約13.8倍ズーム)の18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM というズームレンズがあった。タムロンには少し劣るが結構なズーム倍率で値段はタムロンより少し安く、48,000円程度。 純正は手が出ないが社外品なら機能の割りに値段が安めなので手が出しやすいかも。それでもコンデジが十分買える値段なのだが。

タムロンとシグマの2機種が性能も近く価格も近いので比べてみようとネットを見てみるが、この2機種で悩んでいる人はやはり多く同様の質問が多い。そして回答も決定的なものはなく結局は「ご自分にあった方を」みたいなものが多い。結局どっちでもハズレにはならなそうだが、 せっかく選択肢が用意されたので、ある程度比較してみる。(ちなみにEOS M本体の重さは298g)
名称 | ズーム域 | F値 | 価格 | 重さ | 最短撮影距離 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD | 18mm-270mm(15倍) | 3.5-6.3 | 約52,000円 | 450g | 49cm | 手ブレ補正(VC),超音波モータ(PDZ) |
18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | 18mm-250mm(13.8倍) | 3.5-6.3 | 約48,000円 | 470g | 35cm | 手ブレ補正(OS),超音波モータ(HSM) |
EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS | 18mm-200mm(11.1倍) | 3.5-5.6 | 約70,000円 | 595g | 45cm | 手ブレ補正(IS) |
(参考)EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM | 18mm-55mm(3倍) | 3.5-5.6 | 約30,000円 | 210g | 25cm | 手ブレ補正(IS),ステッピングモーター(STM) |
(参考)EF-M22mm F2 STM | 22mm(単焦点) | 2.0 | 約24,000円 | 105g | 15cm | ステッピングモーター(STM) |
結局のところよくわからないのだが、シグマのほうの「MACRO」という言葉と最短35cmというところに惹かれシグマのレンズを選んでみた。実際のところこのマクロとはなんちゃってマクロだとのことだが、マクロ撮影しか出来ないようなレンズを買うことはないので、 なんちゃってマクロだろうが、十分だと思われる。

SIGMAズームレンズ
何とか購入レンズを決定し嫁の誕生日にあわせて追加レンズを購入。フィルタも同時に購入し5万程度。なかなかのお値段。 ソフマップでポイントを使いつつ購入。2日後には到着。
届いた箱はなんだか軽くてレンズが入っているのか不安なくらい。 おそるおそるあけてみると黒い箱が出現。シグマレンズ登場。

箱からはシグマレンズが登場。手に持ってみると結構重い。箱で持つと軽かったがレンズ状態で持ってみると重く感じる。入っていたのはレンズ本体と花形フード、あとは保証書と取扱説明書。この取扱説明書だがほぼ役に立たない。 まあレンズは難しい操作があるわけではないので、問題はない。

同時購入したマルミのレンズフィルタ。保護用のフィルタだ。本体側のレンズに傷や汚れがつかないように、レンズと同時に購入し開梱してすぐに装着する。フィルタは交換が効くが、レンズ側に傷がつくとどうにもならないので、高価なレンズにはフィルタは必須だろう。気持ち的にも。

早速フィルタをレンズに装着。ケラレにくい薄型のフィルタということではめるときには持ちにくいが、取り外すことはほぼないので 最初だけ苦労すればよい。ちなみにネットで商品を選んだ時はフィルタの横の文字が青色だったように思うが実際には白(灰色)だった。 青い文字がかっこいいと思ったのにちょっとショック。

それではEOS Mに装着。シグマレンズ+マウントアダプタの状態でEOS Mに装着。う~ん不細工。やはりEOS Mにはレンズが大きすぎる。
持った感じもレンズ側に重心がかかりレンズにくっついているカメラを持つ感じ。実際のところ本体のみとレンズが同じくらいの重さに感じる。そして撮影動作に入るとズームをまわすときにEOS Mのホールドが大変でレンズのズームをまわすのに苦労する。 やはりEOS Mのコンパクトさはこんなときにはネックとなる。
しかし高倍率のズームは圧巻。いままで寄れたことのない大きさまで遠くの景色を切り出せる。 これは散歩使いには少し不便だが、旅行などで遠景を撮るときなどはかなり便利そうだ。 しかしこの状態で道行く人に「撮って貰えますか?」とはお願い出来ないな。

心引かれたポイントとして、マクロ撮影がある。実際にどんな感じになるのか近いものを撮影してみる。 最短焦点距離が35cmだが、レンズを伸ばすと結構な長さになるので、わりとレンズ付近まで近寄ってもよさそうだ。 早速手近なものを撮ってみる。
なかなかの浅いピント域で、中心はくっきり。すぐそばから一気にボケてかなりいい感じ。 ちゃんととるには三脚が必要そうだが、ブツ撮りにも面白そうかも。 料理なんかをとっても面白そうだがこれをもってレストランでの撮影はさすがに気が引ける。

高倍率ズームということで、13倍以上のズームが効くのだが、実際のところどれくらいになるのか試してみる。
250mmはさすがにすごいが、手ブレもすごくて手持ち撮影はかなり厳しい。晴れたときなどじゃないとすぐブレそうだ