360°カメラ購入
360°カメラのはしり的なリコーTHETAのスタンダードクラスとして、THETA SCが発売となり、 だいぶ気になっていたのだが、思い切って購入することにしてみた。
以下、各機種のスペック比較。
機種 | 発売年月 | 重量 | 静止画 解像度 | 動画 解像度 | 動画 記録時間 | 内蔵 メモリー | 価格 |
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THETA S | 2015年10月 | 約125g | 5376×2688 | 1920×1080 | 25分 | 約8GB | 約42,800円 |
THETA SC | 2016年10月 | 約102g | 5376×2688 | 1920×1080 | 5分 | 約8GB | 約32,800円 |
THETA m15 | 2014年11月 | 約95g | 2048×1024 | 1920×1080 | 3分 | 約4GB | 約29,700円 |
最上位のTHETA Sに対して、あまり性能差がないが、価格は安くなっているので、ボーナスにも後押しされて購入に踏み切った。

開封
決意を決めたら、購入までまっしぐら。どこでどのように購入するか検討。価格はどこもそれなりに同じなので、いろいろ悩むが、諸事情(割引券)により、ビックカメラで購入。
最初は近くのコジマに行ったのだが、 店頭価格がコジマネットより高く、また店員は今ひとつなので、ここでの購入はあきらめた。同じ割引券が使用可能な大きめのビックカメラに行き、こちらでの購入とする。
高価な買い物なので、今まで作ってなかったポイントカードも同時に作成してみた。ポイントありきで購入しないとちょっと損する。でも後でポイントを上手く使わないと、失効してももったいないし、罠にハマったかな。

店頭には商品はなく、近くにいた店員に聞いて、商品を購入。いろいろ丁寧で良かった。 やっぱ地方のコジマじゃダメなのかな?
箱を開けると、入っていたのは、本体とケースとUSBケーブル。本体はスマホの幅を2/3くらいにした大きさ。てっぺんにレンズとなる目玉が両面にある。 特に詳しい説明書は入っておらず、HPで確認するようだ。

アプリケーション
ネット上のリコーの使用説明書に 繋いで、使い方を確認していく。なになに、最初にファームを上げておけとな。

では、リンクを辿り、ファームのアップデート手順に進む。

すると、こちらには、パソコンのアプリを使ってアップデートしろとの記載。 「パソコンのアプリケーション」?このページにリンクはないので、メニューを探しパソコンへのアプリのインストールページに行く。

すると、ダウンロードを行い、インストールしろとのこと。いろいろページを飛ばされながら、 このリンクを選択すると、何やらアプリのダウンロードが始まった。

ダウンロードが終わったら、exeファイルを実行してインストールを開始してみる。

…何も起きない。何度かダウンロードし直して起動するも、「インストール中」の表示と、 何かを展開しているプログレスバーが出てすぐに落ちる。いきなりの難しい場面に。

ググってみても、同様の現象は見つからず。THETAのよくある質問を探してみると、 AdobeAIRが必要な様子。こんなもの入れた覚えないので、入っていないから、ダメなのかな?とりあえず入れてみるか。

しかたなくAdobeAIRに行き、 アプリを落としてインストールしてみる。

AdobeFlashの後継?と思われるAIRを仕方なく入れてみる。これでうまく行けばいいのだが。

AIRのインストールが終わってから、再度exeを起動してみると、今度は画面が出た。 やはりAdobeAIRが入っていなかったのが原因のようなのだが、これって誰でも入れているアプリなの? 無ければ無いで、警告なりしてくれないと、勝手にインストーラが落ちるだけだと原因がわからないよ。

インストール自体はすぐに終了。たったこんだけなのに、すごく苦労した。

ファームウェア
では、当初の予定のファームウェアのアップデートを行う。起動したアプリメニューの 「ファイル」→「ファームウェアアップデート」で開始する。 このとき事前にTHETA SCは、USBでPCに接続しておく。

なにやら接続されたTHETA SCを探し、作業開始。 なになに、十分充電しておけとな?PC繋いでの作業だから大丈夫じゃないの?

次へを押すと、ファームの確認が始まる。

最初から入っていたファームは1.00で、今は新しいものが出ている様子。1.01にアップデートするようだ。 ちなみに更新内容は、バグ修正と、悲しいもの。まああまりバグがない方がいいので、アップデートしておこう。

次へを押すと、ファームをカメラに転送している様子。

すぐに転送は終わり、最後の画面に。これを読むとアップデートはカメラ本体で行うようで、 その際USBは切断するとのこと。だからしっかり充電しておけと書いてあったのか。
記載のとおりにUSBを切り離し、電源を入れ直す。モードランプってどれだ?と調べる。 どうやら、シャッターボタンの下あたりのカメラとか動画とかの表示がモードランプのようだ。アップデート中は点滅とのことだが、すぐに終わって点灯に変わった。数分かかることもあると、 書いてあったのに、逆に早く終わって不安。

ちなみに先程の画面は、「完了」を押してしまうと消えてしまうので、あれ、何やるんだっけ?と悩む。 まあ、単独で電源入れてやるだけなので、大した作業ではないのだが、色々不親切。
一応アップデートされているのか確認のため、もう一度メニューからファームアップデートを実行してみると、 今度は現在のバージョンとして、1.01が出てきた。どうやらちゃんと更新されているようだ。よかった。

しかし、使用説明書のメニューや内容や、アプリの作りが、かなり不親切。とりあえず作りましたレベルな感じで、きちんと内容チェックや手順チェックがされていない感じ。もう少し初心者向けに親切な作りにしておかないと、せっかく購入してもまともに使えない人も出てくるんじゃないかな? サポートとか連絡すると親切に対応してくれるのかな?
撮影
最初にファームを上げろということで、色々手こずり未だ一枚も撮影できていないのだが、 なんとかファームも最新に出来たので、撮影を行ってみる。
撮影自体は非常に簡単で、サイドにある電源ボタンを押して電源を入れると、白いランプが点灯。 モードボタンで静止画(カメラアイコン)か、動画かを選んでおき、真ん中のシャッターボタンを押すだけ。 「キュイポッ」といった変なシャッター音で撮影ができたと思われる。

写真は本体に保存されているが、通常のデジカメのようにSDカードが有るわけではないので、 PCで写真を見るにはUSB経由で中を覗く必要がある。USBでPCにつなぐと、 explorerのポータブルデバイスというところに、「RICOH THETA SC」というデバイスが出来ているので、 この中を見ると写真が入っている。

撮影した写真は「5376×2688」のサイズで、約3.8MBくらい。本体のメモリ容量は8GBあるので、 静止画だけなら2000枚くらい撮影可能。ただし動画を撮影すると、一気に容量を食いそうなので、 8GBあって、余裕と思ったら危なそうだ。

そのままPCのプレビューで見ると、超横長なパノラマ撮影写真だ。実際には一周(360°)あるはず。 これをそのままみても、一応分かる感じだが、PCにインストールしたアプリに放り込むと、 いろいろ補正されて360°表示となる。具体的にはマウスでぐりぐり回せる写真となる。

しかし、手持ち撮影を行うと、自分の伸ばした腕やカメラを握っている手が映り込んでいまいち。 やはりこれは遠隔撮影が必須なようだ。
遠隔撮影(Android)
手持ち撮影だと、自分や自分の手が写り込んでイマイチなので、遠隔撮影を実施する。 具体的には、スマホから遠隔シャッターを行う。スマホから撮影する手順は こちら。
つまりは、THETA SCがWiFiセンターになるので、そこにスマホで接続してやれば良い。 まずは、スマホアプリのインストールから。「RICOH THETA S」というアプリがあるので、これをダウンロード。 自分のメイン携帯はAndroidなので、googlePlayからダウンロードしてインストールする。

インストールが終わったら、以下の手順で実行。
- THETA SCのWiFiボタンを押して、WiFiマークを表示
- スマホの設定でTHETA SCにWiFi接続する。THETA~というWiFiにつなぐ
- パスワードは、本体裏に書いてある数字を入力する。8桁
- 接続できたら、インストールしたアプリを起動する
- 画面上のほうには現在のプレビューが。そして真ん中の丸いシータボタンがシャッターなので、これを押せば撮影実施。
- 撮影すると、スマホには写真が送られてきてその場で360°プレビューが出来る。
なるほどおもしろい。 若干の遅延はあるが、プレビューでなんとなく状況は見えており、シャッターを押すとすぐに写真が転送されて、 その場でぐりぐり見れて便利。またスマホらしく拡大縮小もピンチ操作で出来るので、細かい部分も拡大してみることが出来る。 このあたりは直感的な操作に追随しているのでわかりやすい。

スマホから最初のTHETA接続が少し手間なのが残念。アプリですぐ接続切り替えとか、してくれるといいけど、アプリだとそんな処理まではできないのかな?もっと気軽に遠隔シャッターができるといいのにな。