IKEA TRADFRI
IKEA TRADFRI(トロードフリ)というスマート照明を購入した。これはリモコンで照明を操作できるIKEAのライトで、 それだけなら世の中にはいろいろ存在しているのだが、iPhoneとも連携できるということで、購入してみることに。
ただし、iPhoneとの連携は色々と条件が必要。といってもちゃんと必要なものを購入しておくというもの。 「スマートLED電球」「スマートリモコン」「ゲートウェイ」の3つがあれば可能となる。 まずは、電球を見てみよう。一般的なE26の口金タイプは3つと思われ、一つ目は
LED電球 E26 1000ルーメン, ワイヤレス調光, 電球色 温白色 球形 オパールホワイト

\1,799と一番安い。ほかと比べると色温度: 2700ケルビン(温白色)固定のようで、中間的な電球色のみとなっている様子。 次は、見た目がほぼ同じタイプ。
LED電球 E26 980ルーメン, ワイヤレス調光, ホワイトスペクトラム オパールホワイト

こちらは、色温度が2200K(電球色)、2700K(温白色)、4000K(昼白色)に切り替え可能なタイプ。その分値段が高く\2,499。 また、こちらは最初の1000lmにくらべて980lmとちょっと光束量が少ないがたぶん気づかないレベル。色が変わると感じ方も変わるので、 ほぼ同じ明るさと考えていいはずだ。3つ目は、
LED電球 E26 950ルーメン, ワイヤレス調光, ホワイトスペクトラム クリア

これは電球部分がクリアで、真ん中に光拡散用のキラキラが入っている。上と同様に色温度は3色あり\2,499。 電球としてキラキラ感を出したい時にはこちらにすると思われるが、ちょっと使い方が難しそう。 しっかりサンプルを見て使い道を考えたほうがよさそうだ。
明るさについては、それぞれ調光可能なのだが、MAXが1000ルーメンくらいなので、だいたい70W電球程度だろうか。 ルーメンと既存の電球の比較はこちら。
ほかにもE17口金タイプや、GU10タイプなども存在しているようだ。
リモコン
リモコンについても、種類があり調光のみ、モーションセンサー、スマートリモコンの3種類があるようだ。 調光リモコンはその名の通り、明るさを調整できる。どうやら回転させることで、0%(OFF)から100%の明るさまで調整できる。 取説を見ると、「すばやく回す」と点灯(ON)と消灯(OFF)で、ゆっくり回すと調光らしい。 目盛りなどは無く、いくらでもくるくる回るようだ。

もう一つは、モーションセンサーで、近づくと(動きがあると)自動で点灯するスイッチ。1分、5分または10分後に消灯する設定ができるようだ。 玄関とか、トイレとか、廊下なんかにあると便利かもしれない。

そして、最後がスマートスイッチ。ボタンがいくつかあり、電源のOn/Off、明るさ調整、色調整が可能。

スイッチらしいのは3つ目だが、シンプルなのは1つ目。おしゃれ度合いで選ぶといいのだろう。 それぞれ値段は大差なく1000円台。
どうやら、スマートLED電球とリモコン間はZigbeeでの通信を行っているようで、普通のWiFiとかBluetoothではない。 なぜこんな規格を使っているかというと、たぶん電池を食わないから。それでいて、無線通信なので赤外線通信のように、 見える範囲でしか反応しないなんてこともない。見通しが良ければ10mくらいとのことで、通信範囲はBluetoothのClass2と同等くらいか。 ちなみに、当初から発売されていた、スマートライトなPhilips Hue 製品もZigbeeで通信している。スマート家電の通信はこれが標準?
iPhone連携
iPhoneから電球を操作しようとしたときには、電球側やリモコン側はWiFiもないし、Bluetoothもないので、 繋ぎようがない。そこでそれを仲介する機器として、ゲートウェイという機器が存在する。 これを使うことで、
iPhone ⇒ Wi-Fi ⇒ Gateway ⇒ Zigbee ⇒ LED電球
といった経路がつながって、操作ができるようになる。 実際には、ゲートウェイが直接LED電球を操作するのではなく、リモコンに信号を投げているっぽい。
ちなみに、このゲートウェイだが、2018年頭に米国では発売されていたが日本はまだ。 そしてこの2018秋に日本で発売されたらしく、まだ発売されたばかりらしい。ちょうど見つけてよかった。

LED電球セット購入
さて、購入に踏み切る。電球は、3色タイプのやつ狙いで\2,499。リモコンは色々操作の\1,499。ゲートウェイが\4,499。 全部で\8,497。電球とスイッチ購入とすれば、なかなかなお値段だが、そこはもう眼がくらんでいるので、あまり気になってない。 ところが、電球とリモコンのセットだと安いことを発見。

電球\2,499+リモコン\1,499=\3,998なところ、セットだと\2,999と超お得。もうこれは今買わなくていつ買うの? ということで、早速IKEAで購入。まずは、LED電球とリモコンセット。お値段は予定通りの\2,999。 バラで買わなくてよかった。

中を見ると、LED電球とリモコン。そしてIKEA印のボタン電池(CR2032)が入っていた。リモコン用の電池だろう。 電池に会社の銘板が入っているのって、珍しい気がする。

LED電球を持ってみると、ずっしり重かったので、重さを測ってみた。昔ながらのフィラメントタイプの白熱電球だと、 32gだったのに対して、LED電球は161gもあった。5倍の重さ。いろいろ詰まっているのだろう。 値段でいうと、今時は白熱電球なら200円くらいで買えるので、10倍以上だ。

リモコンのほうは、リモコンと電池と、壁貼り付け用の両面テープがそろっている。リモコンは裏に白い皿がくっついていて、 磁石でくっつくようになっている。この白い皿を壁に固定しておけば、リモコンを壁に取り付けておいたり、持ち運んだりができるようだ。 磁石はそこそこ強力で、それなりに重みのあるリモコンをしっかり固定できる。

リモコンの裏にはしっかりはまった蓋があり、これをマイナスドライバーでこじって開ける。 すると電池を入れるところがあるので、ここに電池をセットする。ペアリングするときに使用すると思われるスイッチも、この中にある。

IKEAボタン電池をリモコンにセットして裏ブタを閉めれば準備完了だ。

まずは、このセットで、点灯を試してみる。部屋のぼんぼり明かりに取り付けてみて、動きを試してみよう。 4000K(昼白色)は、蛍光灯の明かりに近く、昼間の明かりっぽくなる。MAXの明るさだと、結構明るくていい。そして光を弱めていくと、 か細い光にもできるので、真っ暗い中で少しの明かりを作ることもできて便利。

2200K(電球色)のほうはかなり赤く、温かい色味。こちらはなんだか落ち着く明かりだ。

そして中間色と思われる2700K(温白色)。赤過ぎず、白過ぎず、これはこれで便利な色。単色のLEDの場合は、この色味となっているようだ。

ゲートウェイ開封
次は、ゲートウェイ。見た目は何なのかよくわからない品。事前に調べてから購入しないと、 IKEAで目にして突然購入は無理だろう。形を見てもいったい何のために必要なものなのか、さっぱりわからない。 しかし、これがあることで、トロードフリが一気に色々使えるようになるのだ。

箱のわきには、さりげなくApple/google/alexaへの対応が記載されている。 さすがにclovaは日本のみだろうから、記入してくれないか。というか対応しているか知らないけど。

箱を開けると、本体と思われる丸い物体と、それにコードがくるくる巻かれており、横にはアダプターと思われるものがある。

箱から出してみると、円柱の本体、アダプタ(USB1.5A)、USBケーブル、LANケーブルといった内容だった。

円柱物のやつは、側面に穴と目印があり、白い蓋相当の部分を回転させることで、開けることが出来る。 また、はめ込んで回転させると蓋を閉めることが出来る。

蓋を開けると、以下のようにホールケーキを1/4食べた後のような感じの形で、MicroUSBの口とLANの口が見える。

早速ケーブルをコネクタに差し込む。そして、、、

コードを本体の真ん中のケーキにくるくる巻き付けて、

蓋を閉めれば完成。内部のコードの巻き数で出てくるコード長を調整。設置場所に合わせた長さのケーブルのみ出して、 残りは本体内部に巻き付けておく。蓋があるので外からの見た目はすっきりしており、シンプル。 簡単な仕組みなのだがすごく便利でおしゃれ。IKEAすげぇ!。

これを部屋のどこかに設置。赤外線とかではなくZigbee無線通信なので、遮蔽物があっても問題なし。 とはいえ、壁があるだけ電波は途切れやすくなるので、Wi-Fiルータと同じく、家の真ん中の分電盤の場所に設置。 LANはWi-Fiルータの口に刺した。

あかり
部屋の行灯明かりに取り付けたトロードフリなのだが、ことのほか好評で、リモコンによる明るさ操作や色味操作が非常に便利で、 いままでは少し明るすぎていた明かりを、状況に合わせて調節できるのが便利な様子。明るすぎや暗すぎは色々と目に影響を与えるので、 これが簡単に調整できるのは、とてもよいようだ。

スマートリモコンに興味をもって購入したのだが、家族に好評なのはいいことだ。