東伊豆ツーリング

お出かけ

GWに突入。仕事がというよりも体調があまり芳しくなくて、やっと連休に入ってくれたといった状態。 28日に会社での打ち上げがあり、飲酒をしたが頭痛に悩まされる。翌日29日はぐったりだったので、 30日はそれを取り戻すべく、バイクで出かけてみる。

東伊豆方面でのめぐるポイントは調べていたので、 天気と体調しだいだが、いけるだけこれを回ってみようと思う。

朝は早起きとまではいかなかったが、急いで準備を行う。 最初にバイクのシートにあみあみカバーを取り付けようとしたが、車載工具だけでは取付け不可だったので、そのまま出発だ。

10時前に家を出て、東名川崎ICから東名高速に乗る。 東名を一気に走って足柄SAで休憩。バイクを降りてみると手足がしびれている。 高速走行時は1時間ごとの休憩は取ったほうがよさそうだ。

めちゃいけバブルが終わった足柄SAだが、その名残の記念碑が残っていた。「記憶碑」とのこと。 G級グルメはいつも行列だったので、何も食べたことはなかったが、なくなったらいつもどおりに戻った。やっぱり今のほうが落ち着く。

伊豆中央道

足柄では珈琲を飲んだらすぐに出発。御殿場から新東名側に入って、長泉沼津ICで降りる。 ここで降りるような車は誰もおらず寂しい。

ICを降りたらすぐに伊豆縦貫道路に乗る。無料区間とのことなので、 調子よく走っていたが、途中有料区間になっており、お金を取られた。どうもトンネルのための料金っぽいが。ETCではないため、 160円の小銭を出すのがめんどくさい。バイクは無料とかにしてくれればいいのに。やっぱETCに慣れると料金の手払いはすごく面倒だ。

その後にある修善寺道路も有料だったので、こちらは回避。下道を使って移動を行う。こちらも乗れば160円とのこと。面倒臭い。

浄蓮の滝

136号線を南下していき、天城へ向かう。伊豆の真ん中の山道を走ると、結構寒い。日陰やトンネルの中はひんやりと寒く、春装備では少しつらい。もうちょっと重装備しておいたほうがよかったかも。

途中から414号線に入り進むと、浄蓮の滝の看板が。行ったことなかったので、ちょっとのぞいてみよう。今日は平日とあって人は少なめ。滝としては結構有名で天城観光コースの定番。ただし定番はあまり訪ねたことが無いので、今日はじめて見る。

滝を見るにはずいぶんと階段を下りる必要がある。これは帰りが大変そうだ。 滝の近くまで行くと、今日はかなり流量が多いと思われ豪快に水が流れ落ちている。さすが名瀑100選に入っているだけはある。

滝見エリアは狭いので、人が多いときはかなりきつそうだが、今日は人が少なめなのでゆっくりと見られる。 すぐ脇ではわさび田があり、わさびを栽培している。 綺麗な水が豊富な証拠だ。

さて予想通り戻りは大変。かなり長い階段をがんばって登っていく。登りきったらひざがプルプルだ。

伊豆の佐太郎

時間は昼になっていたので、ここで昼食にする。道路の向かいにそば屋があったので、ここに入ってみる。

猪料理が名物のようだが、しし鍋を食べる気分ではなかったので、そばを注文。観光地価格として少々高いと思ったが、天ぷらそばのてんぷらはえびも大きくかなりおいしかった。 とろろそばもとろろがかなりコシがあり地元産?とおもわれるよいものだった。

旧天城トンネル

その後は旧天城トンネルを見に行こうと、国道から旧道にそれる。しかしこの旧道がほぼすべてダート道。 砂利だらけの道をタンデムのビクスクで走るのはかなり怖い。

20kmくらいの速度でダートをゆるゆると走る。腕が疲れる。 直線だけならまだしも、山道なのでかなりのカーブの連続で、いつ前輪がズルッといくかとおびえながら走る。道が違っていたらどうしようかと、不安になっていたら、トンネル前に到着。

誰もいないと思いきや、数人の物好きな人がおり、車も数台やってきている。案外観光スポットのようだ。 ちょっと怖めのトンネルの写真を撮る。

ぜひこの先の道は舗装されていることを願いながら出発するも、 当然トンネルの先もダート道。辛抱の走行を行い、なんとか舗装された国道に出る。 今さらながら、アスファルト舗装された道のすばらしさに感動する。道路ってすごいな。

来宮神社

七滝ループ橋をくるくるとまわり、そのまま山を下っていって、河津桜で有名な河津町に出る。ここで、来宮神社に行こうと思うのだが、 なかなか場所がわからず、うろうろと迷う。

少しわかりにくいところにあり、うろうろと半分あきらめかけたところで、 案内の看板を見つけて何とか到着。誰もおらずすごく静か。境内に入ってお参りをする。

ここに来たのは大きな「くすのき」が目的。境内にも数本あってびっくりしたが、天然記念物となっているものは、 一番奥にあり、やはりかなり大きかった。

とても迫力があり見る価値のあるくすのきだった。 神社の境内もとても綺麗にしてあり、いい雰囲気の神社だった。たまたま見たツーリングブログで知ったのだが、 結構ここは有名な神社らしい。でもそれにしては、行き方がわかりづらい。

稲取岬灯台

山の中から海まで出てきて、天気もよくなったので、一気に暑くなってきた。強い日差しと海の組み合わせときたら、もう夏だ。

135号線を走り稲取温泉に入る。少しうろうろと迷い、よくわからない海岸の展望場所に到着。温泉客向けの展望場所のようだが、 いったんここで、休憩兼目的地へのルート再確認をして、何とか急なのぼりの道を登って稲取岬灯台に到着。

ここは珍しい四角い柱の灯台。たいていの灯台は丸いがなぜかここは四角。何故なのかなんて何も調べていない。

ちなみに案内の看板には愛恋岬などと書かれているが、灯台付近にはラブリーな要素は一切ない。 バカップルが名前につられて訪れると、がっかりすること請け合いだ。しかしそれ抜きなら、景色もよく海と山が見えて、 気持ちがよい。ちょっと訪れてみるにはいいところだ。

細野高原①

稲取灯台から国道に戻ったらすぐに山方面に向かう。結構なのぼりをぐんぐんとひたすら登っていき、また山に突入していく。

細野高原というところを目指すが、かなり道は狭く、不安になる道だ。しかしところどころには「細野高原こちら」の看板があり、道が間違っていないことがわかる。それにしても結構遠い。

かなりがんばって登っていくと、少し開けて細野高原が現れてくる。パラグライダーなどをするようだが、今日は何も行われていないようだ。 駐車場を抜けると道が一気に細くなる。車1台がギリギリの道だ。

バイクなので問題はないが、対向車が来るとちょっと面倒。 高原内を通っているこの道はgooglemapにも載っておらず、当然ナビにもない。

ただし分かれ道がたくさんあるわけではないので、 ひたすら道をたどって走ってみる。途中キジが目の前を横断。草むらに本人は隠れたつもりだろうが、派手なとさかが丸見え。 しかしだいぶ野生なところに入ってきた。ちゃんと生還できるのだろうか?

細野高原②

細道はだんだん登りとなっていき、道のすぐそばは崖に近い斜面となってきた。おしりがむずむずするような高さになりながら、 一本道を進む。

さすがに怖くなって、平坦なところが出たらUターンして引き返そうと思っていたが、なかなかそのような場所がなく、停車したら発車出来ない気がして止まることも出来ないまま、平坦なエリアとなるまでバイクを進める。

このまま遭難するのではと思ったところで、 なんとか頂上の駐車場らしきところに到着。道はこの先ないので、道路としては終点だ。相当な緊張からひとまずは開放されて、いったんバイクを降りて深呼吸。きちんと帰れるかどうかの不安は後回しにして、ひとまず景色を楽しむことにする。

三筋山の途中ということのようなのだが、海側を見ると先ほどまでいた灯台など、稲取海岸が一望できる。 今日は天気もよくてわりと遠くまで見えるので、かなり見渡せて気持ちよい。 ちょっと先ほどまでの怖い道で心臓をつかまれ痛いけど、とてもいい爽快な景色だ。

さて、暗くならないうちに帰ろうか。

東伊豆発電所

かなり怖かった細野高原の道だが、帰りはさほど怖くはなかった。やはり最初はいろんな不安もあったので、 いろいろ混ざって怖かったのかも。とはいえ道のすぐそばは急斜面なので、油断せずにふもとの駐車場まで戻る。 次来ることがあっても、晴れた昼間に来るようにしよう。間違っても暗い時間や悪天候のときは危なくて駄目だ。

海側の国道まで戻ってきたら北上し、稲取高校あたりでまた山に入る。少し登り総合グランドの脇から発電所に向かう。 ぐいぐいと登っていくと、東伊豆風力発電所に到着。

細野高原からも見えたでっかい風車の真下だ。 すぐそばには3つの風車がある。1つは停止中だが、残り二つは回転中。そばに行くとブレードの風きり音がすごい。 でっかい羽根がぐるぐる回るのは大迫力で怖い。あの羽根が落ちてきたら...

旧稲取灯台

夕方になってきたが、ずいぶんと日が長くなった。後ひとつポイントをめぐっておこうと、 国道まで戻ったらすぐに小道に入る。林の中を走り無駄にでかいリゾートマンションのそばを抜けると、 これまた不安な細い道の先に民家が見える。

そこにバイクを止めて、民家の前を横切ると、旧稲取灯台がある。かなり小さな灯台なのだが、そばにある説明を読むと、民間での灯台で灯台守は初の女性とのこと。

この灯台の歴史とあわせて見ると、とてもいいものに見える。来づらい場所に存在しているが、ぜひ残していって欲しいものだ。

赤沢温泉

18時前とだいぶ時間もくれてきたので、最終目的の赤沢温泉に向かう。なかなかの長旅と、細野高原では精神的に疲れてしまったので、 温泉でゆっくりと体を休める。

今日は平日とあって、料金も安く人も少なめでお得。今度是非旅館のほうにも泊まってみたい。受付ではなぜかトマトジュースのサービスが。これはお土産に持って帰ろう。

風呂に入ってゆっくりして休憩室で休憩した後、食事処で夕食。金目鯛のひつまぶしが珍しかったので、これにしてみた。 出汁茶づけがうまい。金目もほくほくでおいしかった。

最後にみかんのソフトクリームを食べて、フルーツ牛乳はお土産に購入。 さらにお土産屋ではお饅頭やケーキなどを購入して終了。もう完全に日は暮れたが、がんばって家まで帰ろう。

帰り

既に夜になり、温泉につかってもう寝たい気分だが、そうも行かないので気力を振り絞って家まで帰る。結構夜になると冷え込んできており、山の中の高速走行はかなり寒そうだったので、小田厚-東名高速は使わずに海沿いの下道を走って帰ることにした。

どうせ明日も休みなので遅くなってもいい。下道をゆるいペースでぷらぷらと帰る。周りに車がいなくなると暗くて道がわからないので、良いペースカーを見つけて付いて走る。

真鶴は山が寒そうなので有料を通り山道を回避。でも同伴車がおらず暗闇を疾走。寒いし海は真っ暗で怖い。 そこそこ対向車は多いので、瞬間の明かりは確保できた。その後は西湘バイパスを走り鎌倉まで行って北上。

保土ヶ谷バイパスに乗ろうと思ったが、ものすごいトラックによる渋滞で微動だにしなかったので、第三京浜で帰宅。 家に着いたのは0時過ぎだった。おつかれさま。

軌跡