日の出ツアー2002(大洗)

会議

2001年12月30日。暮れも押し迫った今日、突然の召集により忘年会が開催された。
ケリチキ幹部連?が集まっての忘年会では、今年の活動内容の反省会が行われた。ていうか、活動が少なかったことの反省であった。

来年はもう少し積極的に参加していこうという意見でまとまった。(だったかな忘れた。まあそういうことにしておこう)
話は変わって、日の出を見に行くかという話題に移る。俺が熊ちゃんに三浦に行こうよと誘ったのだが、話はなぜか犬吠埼方面になっていく。寒い、遠い、どうせ曇りだし、などの意見が飛び交い、結局うやむやの中何の決定もみず話は終了した。

そして日付は翌日に移る。正月休みをヒマに過ごす俺はやはり出かけたくなり、再度熊ちゃんに日の出に行こうと持ちかける。しかしどうせなら連隊長も、そして犬吠埼へ、という話になっていき、めんどくさくなった俺はじゃあ連隊長と相談して行き先を決めて!とはらをくくってお任せにした。一応俺の希望は三浦半島ねとは言っておいたが、たぶん駄目であろうことは予想していた。

発令

行き先お任せモードとした俺は、たぶん遠いところへ行かされるであろうことを想定し、熊ちゃんの忠告通り防寒着(オーバーパンツ)を調達するべく用品店へ出かける。前回の三浦でこれぐらいで大丈夫だろうと、ズボンはジャージ&ジーパンの2枚履きで出撃したが、めちゃくちゃ寒かったので、今回はちゃんとした物を準備することにする。

バイクの調子見ついでにドラスタまで出かけて、オーバーパンツなるものを物色する。幾つかの種類があり、どれがいいか見比べていくが、やはり極寒を想定し、一番暖かそうな肩紐付きのヤツにする。値段は結構するが価格なりの働きを期待したい。簡単に試着しサイズを決めて購入。

ジャンパーは熊ちゃんから購入した暖かいのがあるし、グローブは冬用を購入したばっかりだし、これで何とか頑張れるであろう。

さて、調達完了し帰宅すると、命令書がメールにて届いていた。それによると常磐道守谷SAにAM3時集合せよとのこと。そして目標ポイントに関しては秘密ということらしい。連隊長とのランデブーポイントが守谷SAの時点で行き先方面は想像が付く。やはり覚悟が必要そうだ。

いまのうちに体力温存が必要だが、今日はおおみそか。夜はテレビをみるため、夕方のうちに睡眠をとっておくこととする。

出動

テレビを見ながら年を越し、その後もぼーっと過ごし、AM1:30出撃準備を整える。
防寒装備は当然のこと、ホッカイロ2個を胸と背中に装着、現地での待ち時間の寒さを想定し、熱い麦茶を沸かして水筒に詰める。ついでにキャンプ用ストーブも持参することにした。

AM2:00前。若干早く熊ちゃんとの待ち合わせポイントである川崎ICに到着。正月暴走を警戒しての警官がインター入り口に待ちかまえている。マフラーがうるさ目だから、呼び止められると嫌だなと思ったが何事もなくやり過ごせた。

すぐに熊ちゃんはやってきて、すぐさま出発した。東名→首都高→常磐道と進んでいく。大きな渋滞はなく走ることが出来て予定通り3時には守谷SAに到着できた。

しかしすでにかなり寒い。街中でこの寒さ。これから山に入り寒くなり、夜明けが近づきさらに寒くなる。はたして俺は大丈夫なのだろうか?

合流

連隊長とのランデブー予定時刻の3時ちょっと前に守谷SAに到着したが、連隊長はすでに到着して待っていた。しかし連隊長も今来たばかりらしい。まだペケジェーのエンジンがチンチンいっている。

だいたいアクシデントに遭遇して遅れてくるのが俺の中での連隊長に対する定説なのだが、そんなことはないのだなと少し反省した。さっそくSA内に入って冷えた体を温める。完全と思われた防寒装備だが、実際寒いところ走ると弱い部分が判明してくる。

まずは「あご」。フルフェースメットだが、あごの部分は大きく開いている。 そこから入る冷風は俺の下あごを猛烈に冷やす。冷たい。首はマフラーでガードしてあるから、あごのみとても冷たかった。

そこで途中マフラーをメットの下に突っ込んで開き部分を無くしたら、今度はメット内およびめがねが曇って大変なことになった。一応風の抜け道として開けておかなければならないようだ。のど、あごガードのフリースを持っていたのに装備し忘れたのは失敗だった。

そしてつらかったのが「手」。冬用の厚手のグローブなのだが、それでも冷たい。というか、100km位での走行なら、耐えられるのだが、これが130超えると急激に熱が奪われていく。ていうか、深夜で車も少ないからって1*0も出して熊ちゃんがかっ飛んでいくから、付いていくのが大変よ。

移動

程良く体を温めた後、次の友部SAを目的地にして出発する。まだまだ外は真っ暗で、空気は張りつめたように冷え込んでいる。

俺はかなりの防寒装備をしているにもかかわらず、寒いと文句をたれているが、連隊長を見ると、ペケジェー乗車(つまりカウルなし)にジェットヘル。顔とか寒いでしょうと訊ねると、5分も走れば皮膚が麻痺して分からなくなるから大丈夫。という回答。そういう問題なのか?

友部までは50kmそこそこのはず。つまり40分程度の走行のはずだが、寒いときはなかなか着かない感じがする。そんなこんなで友部まで到着したが、手が冷え切って痛い。SAに到着して手をもんでやると血が通い始めてしびれる。正座をしていて崩したときのしびれ方だ。しもやけってこんなのかななどと思った。

さて、そろそろ目的地はどこなのかといった話になるのだが、確認してみるとどうやら決まっていない?こっちの方という事のみ決定しており明確な目的地はその場でということらしい。まあいつものことではあるが…

サービスエリアにある地図を見ながらどのあたりに行こうかと検討を始める。鹿島の方の海岸が良さそうだが、時間的に遠そうだ。しかも渋滞でもしていたら目も当てられない。ひたちなかのあたりも結構いいところがあるはず、という連隊長の意見を元にそこを目指すことにした。

現着

友部を出て友部JCTで北関東自動車道に乗り換えてひたちなかを目指す。さらに空気は冷たくなる。雪でも降るんじゃねぇかと心配しながらひた走ると、終点水戸南ICに到着。ハイカで支払うと残額不足。追加140円をかじかむ手で何とか財布からとりだして支払った。5万のハイカが終了してしまった。なんとも寂しい。

そしてその先の有料道路を進んでいく。ひたち海浜公園と書いてあったので下に降りてみる。目的地は近そうだ。下道に出ると正面に公園らしき看板が正面に、これはちょうどいいとばかりにそこを目指すと入り口は閉ざされていた。

なんだよせっかくいいところに出たと思ったのに、としかたなく引き返してまた有料道路に戻りもう一つ先を目指すことに。すでに有料ではなかったその道を進むと海岸線に出た。海岸沿いに走ると、路肩にはたくさんの車が止まっている。

どうやらこのあたりが日の出スポットのようらしい。適当な空き場所を見つけてバイクを止める。俺らもここで見ることにする。

現着時間AM5:00。少々早くに場所が見つかったので、時間がずいぶんと余ってしまった。
ぶらぶらと海岸に出てそこらを探索する。風が少し吹いており寒いので建物の陰にかくれて、水筒のお茶を飲みからだを暖める。なかなかお茶が役立った。

数百メートル先に土産物屋らしき明かりが見える。時間はまだたっぷりあるので、そこまで散歩しに行く。そしてそこでラーメンを食す。早朝あまり体が食い物を受け付けないが、体は温まった。

そしてぶらぶらと来た道を戻る。後日地図で調べるとここは阿字ヶ浦というところらしい。まあなんでもいいけど。

日の出

海岸から海を見る。南西方向から日が昇るはずであり、その方向の水平線上にはたくさんの雲が。今日の予報は曇り。数日前から元旦のみ曇りで日の出は見えなさそうと言うことであったが、夜中は星も見えており、月もきれいに出ていた。

かすかな期待を胸にやってきたのだが、きれいな日の出は見れそうもなさそうだ。いったいどの辺から出てくるのか見当も付かないままそのときを待つ。ちゃんとした日の出時刻を調査してきていないが、だいたい6:50分くらいであろう。

6:30頃になると空もずいぶん明るくなってきた。そして日の出は見れそうもないことも判明してしまった。空の上の方は雲がほとんどないのに、水平線付近は厚い雲がかかっている。まったく邪魔である。

時間が近づいてくると車の中にいたであろう人々がぞろぞろと砂浜に出てきた。
そして時刻は7時をさす。すでにお日様は昇っているであろう時刻だが、いったいどのあたりかさえ見当の付かないほどの厚い雲がかかっている。ぼちぼちとあきらめて人が減っていく。俺らも7:30近くまでぼんやりと水平線を眺めていたが、あきらめて帰ることにする。

今年は見れなかったが、来年があるさ(来年も来んのかよ!)とりあえず日の出の時のお約束?いけぴょんにメールを打つ。朝っぱらから起こしてごめんね。

水戸

来た道をたどってそのまま帰る。友部SAで休憩し、朝飯を食らう。

俺と連隊長は豚汁定食だ。すでにこのころ日は昇り、強い日差しを照らしている。う~ん気持ちいい朝だ。でもすごく眠い。熊ちゃんはかなりのお眠モードに突入。人の話など聞こえやしない。

運ばれてきた定食にはさすが土地柄納豆が付いている。おれは西の生まれ。納豆なんぞ食えるか~!
飯を食って腹一杯になると眠気がさらに襲ってくる。とはいえ、外に出ればまだまだ寒く一気に眠気も消し飛んだ。

そのまま守谷SAまで行き、連隊長と別れる。そして来たとき同様首都高、東名と帰る。
そういや、首都高は湾岸通るか中を通るかどうしようかといっていたが、結局湾岸を通った気がするがあんまし覚えてねぇ。寝てたかな?

無事家まで帰宅し、寝る。今日は元旦か、雑煮とか食いてぇ。