マフラー慣らしの道志ツーリング

決定

「明日はどうかなぁ」と熊ちゃんからお呼びがかかった。当然ツーリングのお誘いだ。明日(土曜日)は会社に行こうかなと思っていたのだが、あまり乗り気でなかったこともあり、すぐさまツーリングに予定変更した。

俺の一番の心配は天気だが山方面なら雨から逃れられそうと言う熊ちゃん情報で道志に行ってみることに決める。 出発時刻は朝起きた時というかなりアバウトな設定で計画が確定した。(ツーリングの場合は、会社と違ってなかなか寝坊をしない。なぜ?)

その後ハマーから電話があったので明日のことを話すと、めずらしく参加すると言う。 ひさしぶりにハマーとも走れるのは楽しみだ。

しかし、いつもは俺がツーリングに誘うのだが、熊ちゃんからというのは珍しい。やはり先週マフラーを交換したばかりで、ツーリングに出たいのだろう。 先々週にマフラー交換をした俺には、その気持ちは良く判る。

集合

朝8時に目覚めるがちょっと早い。今日の予定は10時頃出発のつもりだから布団の中でぼんやりする。

9時になりハマーの寝坊が心配になって電話を入れてみるが誰も出ないので出発しているようだ。俺の方も準備にかかる。まもなくハマーがやってきたみたいで、電話が鳴る。

すでにこちらの準備は万端なので、すぐさま出ていく。R6を暖機していると、熊ちゃん家までバイクを交換していこうという。

ハヤブサは一度乗っただけだったから興味があり、 俺は快く承諾して、ハヤブサで熊ちゃんの家まで行く。相変わらずこいつのトルクにはびっくりだ。 考えればR6に比べて倍以上の排気量なわけで、当然といえば当然かも知れないが、この馬力は化け物だ。

こかさないように、優しく走るが、発進時ちょっとでもふかしすぎるとすぐフロントが浮く。 R6では高めの回転数で発進しているから、同じようにするととんでもないことになる。 ビッグパワーを楽しみながら、熊ちゃん家に到着。

ハマーのことは伏せておいたが、うまく驚いてくれたようだ。 しばしマシンの展覧会と化す。
今日の大まかな予定を立てた後出発。今日はどんなアクシデントに遭遇するやら???

出発

3連編隊を組んで出発する。まずは相模湖方面だ。 わりと車は多めの中、第1休憩ポイントのコンビニまで走る。熊ちゃんが先頭だが、初めてのハマーの様子をうかがいつつ走っているようだ。

そんなこんなで特に問題なく予定の100m前のコンビニに到着。 熊ちゃんが間違えて入ったのだが、大した問題ではない。休憩することこそ重要!(?)

さあ出発。ここでハマーからの提案。「バイク入れ替えよう」(またかよ!)しかしハマーは7Rに乗りたい。 熊ちゃんはハヤブサに乗りたい。するってぇと俺は、このまま?まあいいや。

相模湖方面へ

まだまだ車が多めの道を相模湖方面へ走っていく。とはいえ時々クリアになってそこそこ快適に走れる。熊ちゃんはハヤブサで、ハマーは7Rで快調に飛ばす。

しかし7Rはセッティングが未だ出来ていなくて、停止してアイドリング状態だと時々エンジンが止まっている。なかなか機嫌が悪いようだ。

次のスタンドで給油予定だったが、なかなかスタンドが見つからず結構走って相模湖近くまで行ってやっと給油。ここではたまたバイクの入れ替え。俺が7Rに乗り、ハマーはもとのハヤブサに。熊ちゃんがR6に乗る。

マフラーの変わった7Rに乗るが、前の状態をそんなに知らないのでどれくらい変わったかは分からない。しかし音は良くなった。

そして相変わらずこのハンドルの安定性にビックリ。ZXR400の時もそうだったが、全くぶれずにびくともしない。コーナリング中でさえがっちりしている。しかし曲がりやすい。こいつもなかなかいいバイクのようじゃ。

しかしいくらか乗っているとだんだん腰が痛くなってきた。前傾がきついなら腕に来るはずだが、そうではなく、どういう風に作用しているかわからないが、7Rのポジションは俺の腰に負担をかける。

信号待ちの停車で熊ちゃんからの替わろうかという申し出に、これは助かったとばかり交代させてもらった。体型的には多少恵まれていても、体力的には全く恵まれていないがゆえ、R6の楽チンなポジションでないと俺はだめなようだ。とはいってもレプリカには乗りたいのだ!(R6ってシート高は高いのね。俺には問題ないけど)

道志へ

道志への道をひた走るが、車が前方を走り、さらにその前にも車。道は狭いから簡単には抜けない。結局ペースカーに付いていく形でだらだらと走る。そしてメインの目的地である道志の道の駅に到着。

そこでは各種イベントが行われており、生バンド演奏や、餅つき大会、地元の漬け物即売会などが実施されていて、ハマーと熊ちゃんは漬け物の試食に精を出しているようだった。(とくにハマー)俺も少し試食したが、激うまだった。ちょっと量が多いので買って帰れないが、半分の量であれば購入したかもしれない。

時間も昼時であり腹も減っていたので、レストランに行くとうどんがあったのでみんなで食うことにする。クレソンうどんらしい。クレソンが名物なのだろうか?

クレソンなんて俺にはただの雑草にしか見えないし、食ったところで格別うまいとは思わないのだが、これしかないので、それを注文する。

出てきたうどんは、具としてのクレソンは当然として、麺にまでクレソンが入っているようだが、どう見てもこの麺はうどんぽくはない。(細め) どっちかといえばそば麺だ。ただそんなことはこの際どうでもよく、腹が足りれば文句はない。 サイドメニューのおこわむすびと野沢菜と合わせて食う。

追跡

腹も足りて、休憩しながらバイク話などをする。ビーエムのGSがいいなどとハマーが話していると、 そのGSが目の前を通過した。おぉと叫ぶとそのGSも道の駅に入って休憩した。

しばらくしてから、出発しようとしたら、先ほどのGSも出発準備をしていた。GSが先に出たので追いかけようとしたのだが、こいつが結構速い。追いつこうと飛ばすと今度はハマーが付いてこれない。

最後尾のハマーを気にかけつつなるべくペースを上げて走ると、GSが車に掴まっていたので追いつけそうになった。しかしすぐにGSは車を処理し先に行く。直線に入ったので、ハマーも遅れることはないだろうと飛ばすが、GSも速くてあんまり追いつけない。そんなこんなで結局追いつくことは出来ずに引き離され、俺らは三国峠の峠道に到着。

そして絶景ポイントに着くとそこには追いかけていたGSがいた。

富士山

追いかけていたGSの後方にバイク3台を止め写真撮影に入る。するとGSの爺さんが「撮してやろうか」といってくれた。 そう、GSのライダーは爺さんだった。

元気な走りをしていた爺さんは、話を聞けば相当にハツラツ爺さんだった。ハマーは爺さんとGSに非常に興味を持ったようで、長時間に渡って話をしていた。たぶんハマーのあこがれるじじいスタイルであろう。俺も少しあこがれる。

ここからの景色は相変わらず素晴らしく、富士山はとてもきれいだ。吹きすさぶ冷たい風で体が冷え切ったのでそろそろ出発する。爺さんに別れを告げ御殿場方面を目指す。

あぁ三国峠

冬の枯れ野山となった三国峠を熊ちゃんにつつかれつつ攻め込み、頂上を越えると、何故か中途半端な通行止めの看板が出ていた。しかし特に気にもとめず進んでいくと、路面が何だか白い。

嫌な予感とともに減速してその白いものの上を走る。足で路面を触ってみると、予想通りそれは氷だった。寒さで路面に霜が降りているらしい。歩くスピードにまで減速し、両足を出したまま超徐行する。

しかし熊ちゃんは何事も無いかのように駆け抜けていった。なぜ滑らないという自信があるのかわからないが、何事もないかのように駆け下りていきすぐに見えなくなった。全く訳が分からない。俺とハマーはどうすることも出来ず、おそるおそる走るだけだ。

しばらくすると熊ちゃんが引き返してきた。どうやらこの先通行止めらしい。その原因は見ていないので分からないが、仕方なく引き返す。

またあの道を帰るのかと思うと気が重かったが、戻るしかないのだ。あの看板はそれを知らせるものだったようだ。いまいち中途半端だったからよく判らなかった。

また熊ちゃんは何事もないかのように霜の降りた道を駆け上がっていく。 俺とハマーは2人してとろとろと走っていく。まったく熊ちゃんはすげぇぜ!

頂上まで引き返して一休みする。GSの爺さんがやってきたが、通行止めだと伝える。 ハーレー軍団もやってきたが、奴らにも通行止めだと教えた。このルートが使えないので別ルートの検討にはいるが、 136号線しかないので、それで帰ることにする。霜で肝も冷やしたので、そのまま東名で帰ることにして出発した。

帰路

そのまま136号で御殿場に出る。IC近くのコンビニで休憩を取り、東名に乗る。なぜか帰りはハイペースになった。途中事故現場があり、まだ横転(反転?)した車があり、ちょっと見物したが、その後ハマーと熊ちゃんがハイペースで走る。

その後で引っ張られる格好で、 自己最高速を記録してしまった。どうやらこの様子では大台も間近らしい。 別に最高速チャレンジするつもりはないが(ビビリだからしたくないのだが) きゃつらについていくと自然とこうなる。怖えー!

厚木辺りから車が多くなっていき、ペースを落としつつ海老名に到着する。
軽くイカげそを食いつつ、この後の帰り道について話す。 とりあえずおれと熊ちゃんはドラスタ&ナップスコースに行くことにし、ハマーは直に帰ることに決定。

とりあえずここでハマーとはお別れだ。またのツーリングを誓い、出発。

おまけ

横浜ICで降りてドラスタに寄る。そしてナップスに行く。そこでメットを購入。買値で4万を越える(定価だと5万超)メットは購入決心がなかなか付かなかったが、とうとう購入してしまった。これで、見た目の戦闘力はかなり上がったはずである。次回のツーリングが楽しみだ。

ところで、自分のマフラーの方だが、ショップではマフラーを付けただけで特にセッティングは行っていない。でも熊ちゃんのようにアイドリングが不安定とか、特に不具合はなくパワーも出ている感じなので、問題ないだろう。

ツーリングでも、結構低速の粘りが出たようだし、高速ではつい飛ばしすぎるほど回して楽しいし、絶好調だ。しいて問題があるとすれば夜中の住宅街ではうるさいと言うことぐらいか。サーキットでも楽しめそうだ。