起床(The early bird catches the worm)
朝目覚めるとまだ6時だった。昨晩9時に寝てしまったので、早起きも仕方ないだろう。
珍しく今日(土曜日)は仕事ではなくお休みだ。カーテンを開けて空を見上げると、どうやら晴れそうだ。
テレビで天気予報を確認すると、テレビも晴れと言っている。これは走るしかなさそうだ!?
まだ体はだるかったので(寝過ぎか?)布団の中で地図を見ながら行き先を検討する。そういえばどこかのホームページのツーリングレポートに大観山というのがあったな。俺は行ったことがあるのか分からないので、そこを目標に走ることにする。
などと、だらだら考えていたら8時になった。未だ少し早いかもしれないが、熊ちゃんに電話してみる。
さすがに休みで寝ているかと思いきや(寝てると思ってんなら、電話すんなよ!などということは一切考えない(^^;)電話に出てきた。ちょこっと走るかと確認するといいよとの快い返事。さすがは相棒だ。ツーといえばカー、カーといえばグー、グーといえばパー?
早速30分後に訪ねる旨を伝え、出撃準備に取りかかる。といってもただ服を着るだけだが…
待ち合わせ(I meet with Greenman!)
R6の調子を確かめつつ熊宅へ移動。エンジンの調子は良さそうだ。
30分後熊宅に行きTELで呼び出す。まもなく熊ちゃんが登場。しかし、その出で立ちにビックリ!
おニューのブルゾンを購入したようで、それを着ての登場なのだが、それはそれは派手な蛍光ミドリ色で、7Rのグリーンと合わせて目立ち度は満点だ。
それに比べ俺の方は、黒いジーパンに黒いブルゾン。目立たない度満点である。俺は妙な敗北感を感じていた。
俺の移動中に熊ちゃんから城ちゃんの方にもお誘いをかけたが、どうやら今日は仕事らしい。残念だ。
今日のツーリングの目標を確認し合う。俺の目標は大観山だ。すると熊ちゃんから「錦」でどんぶりを食う提案が出たので即時採用し、そこをターゲットに設定して出発した。(AM9:02)
東名高速(What’s happened?)
熊ちゃんの先導で青葉ICから東名に乗る。車は多いがさほど渋滞はしておらず、 そこそこ流れている。熊ちゃんと前後しながら車間を縫って走っていく。しかしあの緑色はよく目立つ。
少々見失っても、すぐに発見できる。こちらとしてはありがたい。近頃変えたゴールドバルブなんぞより、全然効果的だ。これが戦時中なら速攻でロックオンされるだろう。
そんな中何か音が聞こえると思ったら、どうやら携帯が鳴っている。見てみると今日夕方に訪ねに行く予定の会社の人からだ。足柄まで直行の予定だったのだが急遽海老名に入ることにする。熊ちゃんに海老名に入りたい意志を伝えようと意味不明なハンドサインをすると…何となく伝わったらしい。
(AM9:30)とりあえず海老名に入る。熊ちゃんに「会社の人から電話がかかってきた」と言うと、呼出じゃないのかと心配したが、遊び友達であるから心配はない。電話をして本日の、そこへの訪問予定時間を決めておく。
せっかくの休憩なので、とりあえずイカげそを食いつつ、本日の行程の詳細を熊ちゃんと詰める。
軽く休んだら再出発。相変わらず目立つ緑色がまぶしい。
なぜかバトる←動詞?(We are crazy men!)
厚木を過ぎてもそんなに車は減らず、そこそこ多めの車の中を駆け抜けていくと、 右と左の2コース分岐点に来た。いつも通り右コースをチョイスすると、後ろから熊ちゃんが猛然と左コースに突入していった。

(AM10:18)どうやらバトルが開始されたらしい。もともとはコスとハマーが両コースでバトルしていたのだが、その話を聞き、お約束だと思っているのだろう。
当然俺も気合いを入れ、1速落として加速する。とはいえ今日は車が多い。100km位までにスピードダウンさせられつつ、何とか車をかわしていく。無理な追い越しは苦手なので、ハイペースでは行けない。
所々隣コースが近接するところでは、なぜか熊ちゃんが似たような位置を走っている。どうやら向こうも車が多くて苦労しているようだ。(熊ちゃんもあまり無茶する方ではないから、似たような状態なのだろう)
車の多さに多少イラつきつつ、隙を見つけて駆け抜けていく。ふとメータを見ると(0xBC)を表示。
普段は怖くてそんなに出したことはないのに、スラロームしながらこれとはビックリした。
そんなこんなで合流地点に行くと、ちょっと前方に緑野郎を発見。少々遅れてしまったようだ。
合流後足柄へ向かうと前方に嫌な車を発見。頭に回転灯を付けた覆面野郎だ。
アメリカンのバイクが、とっ捕まったようで、SAまで誘導されていた。
もう少しトバしていたら、確実にこっちが捕まっていた。しかも赤切符で。危ねぇ。
きゃつらの少し後方を走りながら足柄SAに入る。しかし海老名でも休憩を取っていたのでここでは水分補給のみの軽い休憩で出発する。
次は沼津ICだ。覆面パトで肝を冷やしたので、今度は車の流れに沿ってゆっくり走る。
西伊豆を走れ(west side story)
(AM11:12) 沼津ICを降りて海岸方面を目指す。しかし熊ちゃんは資金不足らしいので、まずは銀行を探す。414号線を走るが銀行はなかなか見つからない。街を抜けそうになったところで、 駅方面に曲がって銀行探索に向かう。
すると、すぐに発見したので、停車してお金をおろす。目的は達成したので元の道に帰ろうとするが、Uターンはせずに迂回しつつ戻ろうとしたら、一方通行により414を逆行させられる羽目になっていた。いくらか引き戻されつつUターンし、復帰する。そのうち海に出て、トンネルを抜けたところで右折。

(PM0:01)海岸線をひた走る。途中海の上に富士山が見えた。最初はどういうこと(なぜ海の上?)だか訳が分からなかった。方向的には確かに海方向(西)に富士山があっていいのだが、ふもとが雲で隠れていたため海に浮かんでいるように見え、 頂上付近だけが見えていたのでびっくりした。なんだかおもしろい風景だった。
道は程良いワインディングだが、道幅が広くはなくセンターラインもないので対向車が来ると少し怖い。またペースカーがいると抜くことが出来ないのであまり堪能は出来なかった。
するといきなりダートが現れた!どうやら舗装張り替えらしいのだが、砂利道にはびっくりだ。
おそるおそる走るがいつでもすっ転びそうで怖い。そんななか熊ちゃんの7Rはそんなことは全く意に介さず走っていく。 すげぇよ(緑の)兄さん!
(PM0:34)ダートを抜けた後すぐさま休憩エリアに避難する。聞けば熊ちゃんもダートはあせっていたらしいが、あそこであの走りは熊ちゃんならではなのか、7Rゆえになせる技なのか…はたまた俺がビビリ過ぎなのか。
とりあえずゆっくり休憩を取る。今日は天気が良く重装備で来たので少々暑い。
だだっぴろい海を眺めつつ、しばしの間ぼんやり過ごす。
あぁ仁科峠(milky way)
今後のルートを確認して出発。山を下って小さい町に入った。このとき俺が先頭を走っていたため、間違った道を左折してしまった。さ~て山に入るぞと思っていたら熊ちゃんから、何らかのサインが。道の間違いを指摘された。

(PM0:57)来た道を戻って元の道に復帰する。するとその後ろに、スタンドにいたバイク連中が追いついてきた。そこそこ速いようなので、少しペースを上げて様子を見る。熊ちゃんを抜くようなら道を譲るし、 離れるならそれで良かろうと思っていたが、抜くでも無しずっと付いてくる。
ミラー越しで車種は判定不能だが、先頭は古そうな車種だ(どうやらFJらしい)2台目はCBR(ファイブレ)か? 最後尾がR1なのはわかった。(YZFには敏感!?)さらにペースを上げてみるが相変わらず付いてくる一方だ。
しかしやつらの隊列は乱れていないので、けっこうな乗り手らしい。車もいないのでしばらく5台隊列での走行が続いた。(実はこのときウインカー点けっぱなしだったらしい。失敗!)
(PM1:16)そのうち土肥町に入り交差点を左に行く。きゃつらは右に流れたようだ。ここでお別れだ。
西伊豆スカイラインを目指すのだが、この道はいまいち狭く、視界も悪くまた木っ端が散乱していてちょっと怖い。
何とか西伊豆スカイラインらしきところに到着。熊ちゃんに方向を伺いつつ交差点を曲がり、仁科峠を目指す。こっち側は西伊豆スカイラインでは無い側である。(道の名前は不明)しかし道は新しくきれいで、その上車はいない。
割と視界も広いのでちょっと張り切ってトバしてみる。120km位で曲がるコーナーは気持ちよい。
でも熊ちゃんはいまいち食いつきがわるい。いまいち乗り気ではない気配だ。きゃつらに追い回されて精神的に疲れたのか?
楽しい時間は終わり、仁科峠頂上に到着。お土産屋付近まで行きバイクを止める。

(PM1:43)とりあえず土産屋に入り土産物を物色していると、早速熊ちゃんは牛乳を発注している。
先を越されたとばかりにお土産&牛乳を注文する。冷たいのもあるよといわれたが、さすがに冬はホットだ。こんなところで無茶は出来ない。ビオフェルミンを持参していないのだからね。
外では何かイベントが行われている気配だったので、店のおかんに聞いてみると、パラグライダーの大会らしい。しかし風がないのでなかなか飛べないようだ。とりあえず外に出て飛んでこないか見守る。
そのうち風も少し出てきて、1つ2つパラグライダーが飛び立った。それはとてもゆっくりで、空中に止まって浮かんでいる感じだ。とても気持ちよさそう。う~ん一度飛んでみたい。熊ちゃんに言ったら絶対嫌だと突っ返された。怖いという。
そりゃあ俺も高いところは怖いけど、なんだかふわふわ浮いてるのを見るとおもしろそうじゃん。う~ん変かな?パラグライダーの着陸を見届けて俺らも出発する。
(PM2:10)次は天城峠を越えて伊豆の東側に向かう。
天城峠(amagi)
さて時間はもう2時だ。ここから天城を経て一気に東伊豆を目指す。熊ちゃんからガソリンを指摘されて確認するとなるほどもうじき無くなる。
近頃は時計表示にしているので(時計かオドの排他表示)、走行距離を気にしていない。一緒に給油しておいて良かった。仁科峠を下り町に出たところでスタンドに行き給油する。
ここから414号で天城峠に行く。いつの間にかループ橋に来ていた。車に付いていくのであまり楽しめない。そんななか熊ちゃんは車間をあけてはスピードアップしてはバンクさせて楽しんでいた。俺は何だか眠くていまいちテンションが低かった。
その後も車に付いていきながら東伊豆の海まで到着。ここからは海岸沿いに北上する。途中コンビニに寄り、若干のトイレ休憩を取りつつひたはしる。目指すは「錦」のどんぶりだ。
「錦」(Nishiki isn’t KONISHIKI!)
東伊豆を北上すると、目的地の熱川温泉に到着。そういえばやっと最初の目的地に到着か。すでに時間は3時半だ。熊ちゃんの先導でバナナワニ園を経て「錦」に到着する。しかし店の前には「仕込中」の札が。ガーン!
パンフがあったので、それを見てみると2時半で終了。夕方は5時から再開のようだ。残念ながら一番悪いときに来てしまったらしい。
夕方に用事があるので5時までここで暇をつぶすわけにも行かない。せっかくの今日の目的がだめになってしまった。期待していただけにショックは大きかった。いつかリベンジをしてやると堅く心に誓い、「錦」を後にした。
あぁくやしい。
伊豆スカイライン(izussuka!)
もう時間も遅くなってきたので帰り道の検討に入る。後の予定もあったため伊豆スカイラインで一気に帰ることにする。若干入り口にたどり着くまで迷ったけど、そこは熊ちゃんの野生のカンでうまく入り口に到着。
入り口で券を購入し(ここは入り口でどこまで行くという券を買うのね)伊豆スカイラインを疾走する。車はそんなに多くはなく、また先導車も速かったり、遅い車は譲ってくれたりと、結構いいペースで進む。
時間はもう4時をまわって日が落ち始めてきた。薄暗いこの時間は鳥目の俺には一番嫌な時間だ。熊ちゃんのテールのみを目標にずっと付いていく。
ペースも速いので、すぐ終点に付くと思いきや、意外に伊豆スカイラインは長く、いけどもいけども終点にはたどり着かない。 結局終点熱海峠に付いたのは6時前であった。
もうあたりは真っ暗になっている。道は真っ暗だから先導車がないと暗くて怖い。そして対向車が来るとまぶしくてつらい。最近の目の弱り具合には困ったものだ。
そこからは箱根新道に出て小田原に降りる。6時半には会社の人の家に到着するつもりだったが、これでは明らかに無理だ。まあいつもルーズなのは知っているから、許してくれるだろう。
お別れ(bye bye!)
箱根新道の料金所をくぐって、最後の休憩を取る。時間はすでに6時半だ。もう知人宅に居なければいけない時間だ。とりあえず電話して現在位置を伝えておく。
ここからは、俺は西湘バイパス、熊ちゃんは小田厚で帰るので、ここでお別れだ。
トリップを見ると180kmを表示している。天城で180kmくらいで給油したので、今日は360kmくらい走ったようだ。
今日はついつい走りすぎた。というか、伊豆半島は大きかった。振り返ってみると、今日の最初の目的であった大観山は、どこだかよくわからなかった。次回改めて行ってみたい。また、第2の目的のどんぶりは、結局食すことが出来なかった。
何一つ当初の目的を達成することが出来なかったわけだが、一日中ワインディングを走りまくって結果的には満足である。
おまけ
その日は何とか知人宅イベントに間に合い事なきを得た。そそまま宿泊させていただき、翌日帰宅。
その帰り道環状2号の信号でシグナルダッシュした後ふとミラーを見ると白バイのアップ!加えてパトランプが回転中でフィーバー開始!?
どうやら速度計測中か?俺は即座に車線変更&ブレーキング!止められることはなかったのでどうやら計測失敗のようだ。まったく危機一髪である。やつは警告のつもりか俺の前に出てきてそのまま制限速度で走っていく。捕まえれなかったと言うことは俺の勝ちであるわけで?、やつの悔し紛れの警告なんぞに付き合う必要はないわけだから、すぐさま車線を変えて車群の中に紛れ込む。
3車線もある道路で、いくら技術があるとはいえミラーだけで次々車線を変える俺を捕捉し続けるのは無理であるから、白バイ野郎のジョン(勝手に命名)もあきらめてしまったようだ。
今回は俺の完全勝利のようだ。まったく、こっそり後ろについて違反切符を切るのはやめて欲しいものだ。違反を起こさせて注意するんじゃなくてあらかじめ注意を促しつつ巡航しろと言いたい。とはいえトバす俺も悪いのだが。