東国三社詣り
今年の9月は3連休が続く。最初の3連休で、関東のパワースポットである、 東国三社(香取神宮、息栖神社、鹿島神宮)にお参りしてみる。 ちょっと遠いので、日帰りではなく1泊することにした。
鹿島神宮などは名前は聞いていても、行ったことは無かったので、今回初めてめぐってみることに。 調べてみると香取、鹿島は、西の伊勢神宮とならぶ「神宮」ということらしく、格式が高いらしい。 いろいろパワーがもらえるとありがたい。
しかし1週間前に台風15号がやってきて、関東に大きな被害を出した。 うちのバイクにも少しばかりの被害が発生。しかし千葉ではもっと深刻で、かなりの期間停電が続き、 1週間たった今でもまだ復旧していない個所が多いらしい。 今回行くエリアは、大きな被害はニュースに出ていないが、いろいろ大変な状況であることが予想される。 直前に宿に確認すると、電気は来ているらしい。次の台風は来ていないが、大雨やゲリラ豪雨など、少し不安。

湾岸線から東関東道
出発当日は天気予報は晴れなのだが、実際には朝で小雨が降り出した。霧雨なので、そのまま突っ切ることに。 一部の場所だけの雨だったので、その後は曇りのままで大丈夫だった。 用賀ICから首都高3号線に乗る。早速渋滞開始。 じわじわと進みながら、大橋JCTから中央環状線を南に下って大井ジャンクションへ。 この中央環状線は地下なので長いトンネルなのだが、渋滞するとバイクにはかなり厳しい環境となる(排気で暑く空気が悪くなるので)。 今日は渋滞していなかったが、それでもかなり気温が高い。あまりバイクでは通りたくない場所だ。

大井ジャンクションで地上に出て、首都高湾岸線に出ると、湾岸線は大渋滞。3車線もあるのに車がぎっしりで、 超ノロノロ状態。やはり3連休とあってみんな車で出かけようとしているのだろうか。土曜日なのでトラックも多く、 いろんな車が入り乱れている。しかし葛西ジャンクションあたりまで行けば、だんだん車も散らばってくる。 湾岸幕張PAで最初の休憩。湾岸線も、もう少しPAあるといいのに。

東関東道をすすみ、酒々井PAで給油。次の大栄PAでトイレ休憩。佐原香取ICまで移動して、ここで高速を降りる。
香取神宮
佐原香取ICを降りると香取神宮はすぐそこ。ところどころ案内板も出ているのでそれに沿って行くと、 駐車場が見えた。事前に調べた情報だと、もうちょっと上にも駐車場があるはずなので、もう少し移動してみる。 若干道を間違えながらも、旧参道をバイクで上ると、小さな駐車場があった。 車のわきのほうにバイクを止めて、お参りに行く。

香取神宮は、全国にある香取神社の総本山とのこと。 たぶん神社の中でもかなりエラい部類なのだろう。駐車場から小道を歩き、大きな石の鳥居があるところから境内に入る。 ここは総門というらしい。手水舎で浄めてからもう一つ立派な門を抜ける。この門は楼門(ろうもん)というらしい。

門を抜けると拝殿が見える。ここまでの門は朱塗りの門だったのだが、一転本殿は黒く落ち着いた雰囲気。

拝殿には落ち着いた中にもきれいな装飾がされており、日光東照宮のような配色で飾られている。

お詣りして、嫁さんが御朱印をもらう。お守りを見ていたら、三社詣り向けと思われる「東国三社守り」というのを発見。 三角柱の各面にお詣りする三社のシールを貼り付けて完成させるようなものらしい。 今回三社詣りをするので、ちょうどよいと購入。これを完成させて運気アップを願いたい。

ここには、少し離れたところに、「要石」というのがある。香取護国神社をめぐりながら、要石に行ってみる。 この要石は、鹿島神宮にも存在しており、香取の要石は大ナマズの尾、鹿島の要石は頭を押さえているらしい。 あと50年くらいはしっかりと押さえておいてほしい。

佐原(さわら)
お詣りを済ませたら、次は佐原の古い町並みの場所があるらしいので向かってみる。 バイクで近づくと、確かに古い感じの街並みだ。無料の駐車場があったので、そこにバイクを止めて散策してみる。

まずは定番と思われる伊能忠敬記念館へ。500円払って中に入り、伊能忠敬の歴史を見る。 昔の手作業での測量を行っていた時代に、かなり精度の高い日本地図を作っており、 しかも55歳から始めた仕事というのがすごい。 ただ歩くだけでは地図はできないから、相当な労力で作成したと思われ、ひたすら感動。 この時代はコピー機もないし、毎回紙に書いたのだろうか?いろんな縮尺の地図が残っているが、 それらも毎回手で起こしていたとすると、ひたすらすごい。 いろいろ詳しいことが知れて面白かった。

川越の古い街並みに近い感じだが、真ん中に川が流れて柳の木があるのが、見た目に風流な感じ。 水路では船で観光できるルートもあるようだが、今回はパス。でもゆったりとめぐってみるのも面白そうだ。 ついでにお昼もここで食べようと思って、店を探すが、カフェっぽいのはあるが食事処は少なめ。 「真亜房」というところを見つけたのでここに入る。

外は古い見た目だが、内装はきれい。早速入り口に書いてあった「車海老の天玉とじ丼」を注文。 結構たっぷり目でおいしい丼だった。自家製の豆腐も舌触り良くて味がしっかりしていた。

食事後、散歩を兼ねて街並みをうろうろする。古い町並みでいい景色で、ところどころにある店は、 おしゃれでいい雰囲気だ。
息栖神社(いきす)
佐原を出発し、息栖神社を目指す。途中からかなりの渋滞になった。事故かと思ったが、 どうやら利根川を渡る橋が周りに一つしかないようで、車が集中しているようだ。 これだと普段からここは渋滞していると思われる。確かに川幅が広く、簡単に橋を架けられる状況でもないようだが、 大変そうだ。
長い橋を渡ると、息栖神社の標識があり、それに従い左折。 するとすぐ息栖神社に到着。 入り口近くに駐車場があるので、そこに駐車。

駐車場から境内に向かうと、二の鳥居を抜けて神門という赤い門を通る。 社殿は派手さは無く、こじんまりとした感じだ。駐車場のそばにはお手洗いがあるが、 その前あたりに4匹の猫がだらけて横たわっていた。人が近づいても寝たまま逃げないので、 ずいぶんと人に慣れているようだ。

後で調べて判明したが、駐車場から社殿の逆方向に一の鳥居があり(帰りに見えた)、そのふもとには二つの井戸があるらしく、 パワースポットらしい。駐車場からも少し離れていたし、行き止まりっぽかったのでスルーしたのだが、重要な場所だったようだ。 また来る機会があれば、訪れたいと思う。
鹿島神宮
息栖神社を出発して、鹿島神宮を目指す。香取神宮からは東に移動したので、今度は北に向かって移動。 国道124号線を北に上っていけば、鹿島神宮の看板があるので曲がると街中に入る。ナビに従いグネグネ行くと到着。 途中土産物屋の案内の人がしきりに駐車場に誘導するが、それらを振り切り、奥の鹿島神宮の駐車場を目指す。 ここはかなり観光地化されているようで、いまいち。
鹿島神宮駐車場も車は有料なのだが、バイクは無料っぽい。しかしエリアは小さく、既にバイクと自転車でいっぱいのため、 別の駐車場にいってくれと案内された。しかし3つ目の交差点を...でよく理解できず、とりあえず広い駐車場があるということで、 うろうろするも発見できず、また同じ駐車場に戻る。バイク駐輪エリアは変化がなかったが、 自転車を少し動かしてスペースを作って止めさせてもらった。案内の人ありがとう。
駐車場から参道に行くと、まずは楼門という立派な赤い門があり、これを通る。

門を抜けると、右手に本殿が見える。左側は工事中らしく、白い板での囲いがしてある。 本殿でまずはお参りをする。

参道を奥に進むと、奥宮があるようなので、進んでいく。台風の影響でずいぶんと木がなぎ倒されていて、 大きな太い木もいくつか真ん中あたりで折れているものもあった。また枝が落ちそうな個所もあり、 その下は封鎖して落下に備えてあった。奥宮への参道は森の中の道のようでとても気持ち良い。

奥宮の先には、要石があるようなのだが、危険ということで封鎖されていた。残念。 奥宮に向かう途中には、鹿園があり、多くの鹿がいた。さすが鹿島神宮だ。鹿は神の使いとされているのだろうか。 奥宮から御手洗池というところにも行けるようなのだが、かなり坂を下るようだったので、戻りが苦しそうで、あきらめた。 きれいな水の池があるらしい。

やど
東国三社詣りを完了し、今日の宿に向かう。「かんぽの宿 潮来」を予約したのでナビに従いここへ向かう。 長い橋を渡って進むと、宿に到着。けっこう大きな建物だった。 二輪車向けの駐車場はなさそうなのでうろうろしていると、宿の人が軒下に止めていいと言ってくれたので、 バイクを軒下に駐車。これで、少々雨が降っても大丈夫なはずだ。

まずは風呂に入って体を休める。そして食事だ。小鉢がたくさんあって、いろんなものが食べられておいしかった。 メインはうなぎの柳川鍋。どれもおいしくて満足。
今日のうちに東国三社詣りが出来たので、明日はうろうろ観光しよう。 近くにある観光スポットを調べておいて、出かけてみようと思う。 明日に備えて早く寝よう。